昇格云々を考えるに際してのちょっとしたメモ
ああこりゃどうなるんかね~、と、2週後に迫った北海道ダービーのことを考えつつ、地元のニュースに触れる。会場そのものは、きちんと対策を施しながら試合がおこなわれるわけで「規制」の対象にはならないはずなのだが、それはそれとして「そこに行く」ことへの重力がけっこう出てきそうだ。
急に何かが変わるわけではないにせよ、序盤で街がこの状況になっているのを鑑みると、リーグそのものの幕がおりるまで、おりるように、ひとつひとつ観る者も積み重ねていかないとならんのだろうということは、考える。手を洗いましょう、マスクしましょう、密を避けましょう。結局そこに行き着くのだろう、と。
この稿、それを書きたかったわけではない。結局「自分がどーしたからといって周囲の情勢が変わるわけではない」というもどかしさが、どうしてもついてまわるのがコロナ禍であると考える。呼びかければいいというのもちょっと違う。
前シーズン、あれだけ勝ちまくったのに「悔しい」しか云わないチームを見ながら、そしてそのチームがあくまでもこのリーグを「通過点」と見ているのをある種複雑な気持ちで見ながら、このリーグの顛末について思いを寄せてしまう。
そういえば、ヴォレアス北海道の「前季末」についての記事の中に、今後に向けての提言を進めた下りをまとめた。鷹栖は雨だった。
Vリーグの全チームと、昇降格制度の大切さについて共有し、議論のきっかけを作れた
これが6月末で、議論の末に「明文化」がされたものが機構から提示されたのが8月末だった。
緊急時対策規程 第7条 (4)
〔大会の再開と打ち切り〕
不可抗力により、予定されている公式試合(V・ファイナルステージおよびV・チャレンジマッチを含む)の開催が不可能であると判断された場合は、理事会の決定により大会の打ち切りを行う。大会の打ち切りによりV・チャレンジマッチの開催を中止した場合は、DIVISION間の入替は行わない。
つまり、「前季末」のような事態になったときには入れ替えの余地は無いことが、あらためて明文化されたのだなと。そう解釈してそのときは読んだ。正直なところアチャーと思った。このタイミングでの明文化なのかと。「総意」がどの方向に向かったのかということをしみじみ感じた。
だからこそ今の情勢や開催ができるかどうかという状況が、「今季末」にどう作用するのかということについて、先回りして考え過ぎがちである。いくらチームが「これ以上ない着地点」を求めて戦っても抗えない状況になった場合に、それはどれだけの力を以て迫ってくるのだろうということを、どうしても考えがちになる。
どう戦うのか、どう勝つのか、どう修正していくのか。ということをひたむきに考えていられること、それが、どれだけかけがえのないことか。昨日の長野GaRonsの戦い方がたのしかったなあ。旭川でぐっと楽しみが拡がって、今季はもう生では見られなさそうなのは、そこそこ残念なことではあるのだが、それこそ「その気になればV.TVで見られる」というのは今季のええところ*1なのかもしれないしだ。ひとつひとつ立ち向かうチームが、どんな対策をそこにぶつけていくか。首位攻防戦(と考えられている、昨季の相星対決)は2月まで無いけれど、そこに至る戦いの中にもひとつとして意味のないものはないのだと思っていたい。
なお、緊急時対策規程にはその後、もうひとつ改定が入っていた。リーグの成立条件が、75%→50%になっていた。あとは、規程がどうじゃなくて、その規程をもとに、どう運用するか、というのも、これからの鍵になるのだろうなと。
いやその前に対策と情勢が収まることだ。うーむ…
*1:田中さんええこと言うなあと思いましたデルフィーノ初勝利おめでとう