無い
拡がっている。
拡がっているからどんどん閉じる。
閉じた状態で日々は過ぎる。
取り立てて何かができるわけではない。
必要最小限(つまりおしごとだ)励んでしっかり籠もって手を洗って過ごすばかりだ。
しばらく機会がなさそうなので、カメラも室内履きも奥に仕舞った。
しばしば前のしゃしんを紐解くが、2月下旬、みんなマスクしながら見てたカピオのそれでさえ、えらく前のことのように思えた。
ボールは繋がり、為せればハイタッチして喜ぶ。対戦する互いを尊重するために手を握る。エスコートする子どもたちとハイタッチする。天井が在って、カーテンが閉められた、屋内の施設の中で。
いつか、また見たいと願うものが、また見られるようになるまでは、どれくらい時間がかかるのだろうか。そして、もし見られたとしても、同じように続くのだろうか。
変わること、変えられそうなこと、変えていかなければならないこと、変わらないこと。
今、展望が無い、「いつか」。