/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

30年くらいぶり、北海道で。

ここのところ所謂おしごとも佳境に入ってきて、というかずっと佳境に入っているような気がして、暫く佳境に入りっぱなしのような気もしているのだが、一時期のあれやこれやしかもそれやという状況から徐々に脱しつつはある。その「それや」であった部分も無事に世に出た(ご協力をいただきました方々、ありがとうございました)のでほっとしていたら、そこからバレーボールマガジンでインタビュー記事が続いていて、それを一読者として興味深く読んでいたりした。

いろいろな人生があるのだということ、ひとひとりのなかに様々な「面」があって、その「面」がひとりのなかで照らしあっているということ、そこに登場人物が増えるということ。プレイしているひとにも、それを側面底面から支えるひとにも、それを伝えるひとにも、読むひとにも、それぞれに。それぞれが選択していくものが絡み合っていくのだと。そして、読んだ何かは、次に何かを見るときの、見る者のベースになったりもする。

f:id:dhalmel:20180113121735j:plain

わたしが、生まれたまちに戻ってきて、はや7年目になった(それこそ、その頃の関東大学シーンで4年キャプテンでいたのが梅野…とか…その年代だなあという感慨はある)。戻ったら、バレーボールとはどういう関係になるのだろうかという不安はあった。そのなかで、ひとつひとつ、この場所でも、バレーボールがたのしくなって、此処に来る前とはまた違った意味で深みを増してきた。

さらに、ヴォレアスが出来て、サフィルヴァが立ち上がって…というここ2年、すこしずつ見ていたものが融合して「北海道」という名前がついて、じわじわ世に出始めた、という昂ぶりの中にもいる。それぞれの…構成する「個」単位で考えればさらに…方法論は違えども、ひとつひとつがうごかすちからなのだと。

昨季、ヴォレアス北海道はそのチーム立ち上げを宣言し、今季からのVリーグ準加盟およびV・チャレンジリーグ2参戦を見据え、母体となったクラブ「アイ・ディー・エフ」で、北海道所属のチームとして初めて「全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会」(10年くらい前までは『地域リーグ』と呼ばれていた大会)の東部決勝リーグに参戦した。きょねんの東部決勝リーグはすべて道外で開催されたため、「アイ・ディー・エフ」はこの大会で道内お披露目は出来なかった。

本来であれば北海道地域リーグで選考されたチームが決勝リーグに参戦して…という流れのはずなので、詳細のところがよくわからないのだが、同じ名前を冠した「全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会」の北海道ブロック大会というものが、きょねんの3月、東部決勝リーグ終了後に札幌でおこなわれた。サフィルヴァ北海道はこの大会が初めての公式戦だった。

dhalmel.hatenadiary.jp

優勝したサフィルヴァは次の大会(つまり今回)には決勝リーグに進む旨、その場で耳にしていた。また、アイ・ディー・エフが全国で活躍(その後、グランドチャンピオン大会で優勝)したこともあり、北海道のバレーボールに衆目が集まりつつある…というのも大きな動きとしてあった。

わたしの中にも、この大会を見に行くのだろうという想定はあったのだが、それが開幕戦で、しかも、札幌ホームでおこなわれるというのは、このうえないよろこびで。たぶん30年くらいぶりではなかろうか。たくぎんが女子チームを持っていて、このカテゴリで活動していたことがあって、その体育館(今は取り壊されて郵便局になっている)で試合が行われたことがあったのだ。ふらっと見に行って、ギャラリーの柵みたいなところの影から、ちらっと試合を見た。原風景、ではないが、こういうカテゴリのこういう試合もあるんだなという、自分のなかではひとつの貴重な体験だったなと思っている…それ以来だ。たぶん。

ホームで初めてのこの大会開幕を迎えるサフィルヴァはもちろん、昨季『卒業』したアイ・ディー・エフ以外すべて連続で登場してきた6チームを見るのも楽しみだなあと思っている次第なのである。みーんなこっちきちゃうんだぜというの、たぶん東海に行って初めてじわーんとくる感覚になるんだろうな。

ということで盛会を願いつつそろそろ準備しようかの。バレーボールを囲んで、書ききれないくらいの何かが絡まり合う場所へ向けて。