/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

おまつりがはじまったときに

おまつり。
なんの前触れもなく、いきなり観戦記録に書いてしまっていた。無意識のうちに「おまつりキター!」などと言っていたその現象(?)は、昨シーズン中盤あたりからしばしば見られた。
中央大学でセット終盤に起用されることの多い、尾松(#18、2年)というリリーフサーバーがいる。本来のポジションはウィングスパイカー*1。両翼を広げたようなフォームから繰り出されるサーブは不思議な変化をして、しばしばそのサーブから試合の流れが大きく動く。たとえば、こんな感じに。この「尾松のサーブからナニカが動く」事象を、しばしば「おまつりがきたー」と呼びながら見ることがあった。
☆F[6月29日・準々決勝明治戦@きたえーるサブ]
果たして。今回東日本インカレで初めて中央の出てきた試合を見たのが、金曜日、サブアリーナでの東海大学札幌校舎戦。いろいろ思うところあって、この試合はどちらかというと(どころではないという説もあるが)東海札幌寄りで見ていた。向う側の中央を冷静に?見つめたのはけっこう貴重で面白い体験だった。第1セット中盤まで競り合っていたこの試合が、16-16で尾松登場と同時に一気に動いた。登場時に「サーブ気をつけろー」とついつい声を出したら周囲に不思議がられた、ような気がした。そして、そこから試合がどんどん動いていったのも、なんというか、痺れた。
その不思議発言?がきっかけだったのか「どちらの応援なのか」と近くに立って見ていた方*2に尋ねられて、それからいろいろな話をした*3。結局、話をしながら、自分はただただ大学バレーが好きで見ている、という結論にだけ達した。関東のチームを北海道で見る。このサーブとおまつりな事象が、自分の中で何かを繋げたような気がした。かなり、至って勝手に。
この大会、明治も筑波も東海も、中央と対峙したときにおまつりを起こさせなかった。それは、これまで大事な局面でスコール的におまつりにもっていかれていた、それぞれのチームの矜持だったのかもしれない。

面白い試合をたくさん見られた大会だった。日本の男子バレーが厳しい状況にある中で、大学偏重がどうとか、そういう話はよく聞くけれども、この件については難しいことを考えるつもりはなく、ただただ今目の前で繰り広げられる試合に入り込んでみたい。たとえ、それを視野が狭いというのだとしても。
おまつりを体感してしまった東海札幌、それを周りで見ていた近隣の方々、土日の試合を見たり、補助役員などで支えた地元の大学選手…それぞれにナニカが刻まれてたらええなぁ。だって、これからこちらで試合を見るのが、また楽しみになるもん。

あちらとこちらが繋がった。繋がるのはバレーボールの十八番である。えっ、18番?…そういう話。

*1:確か去年見た練習試合で、途中から白岩と交代していた記憶がある

*2:のちに東海札幌の選手の父兄さんと判明

*3:なぜか、チヂキサンカッコイイヨネ…みたいな話まで