/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

東日本インカレ最終日

終わってしまった。ずっと楽しみにしていた大会が終わってしまった。でも、今は不思議と虚脱感はない。
いろんなチームが見られて、いろんな方にお会いできて、ひとりでは行けないようなところにもいっぱい行けて、いっぱい語れて、何年望み続けたかわからない結果に触れることが出来て…暫く、元気でやって行けそうな気がしている。
最後の最後、男子決勝を見つめる眼差しを、当地の多くのバレーボーラーとともに出来たことがまた嬉しかった。こちらで見るバレーボールにも、また何か変化というか反応というか、そういうものが感じられるといいなぁと切に願う次第。早速来週末*1が楽しみになってきた。

男子3位決定戦

筑波大学 3-1 慶應義塾大学

25-19 22-25 25-19 25-21
K)23柳田 22野口 12星谷 8岡田 1間宮 7村上 L9前田優/25野瀬
T)14前田 13久原 10田城 11出耒田 19篠村 5李 L2白石
「ほんものの出耒田さん」のかわいい後輩さんとおぼしき方々を後ろにしつつの観戦。今季初めてじっくりと慶應を見ることが出来た、かもしれない。

女子3位決定戦

日本体育大学 3-1 松蔭大学

17-25 25-21 25-22 25-15
N)1中村 22中馬 2星 7田村 20北村 4大和 L18小幡
S)12富塚 8斉藤 1金子 3小川 11小林美 9小清水 L2倉田
ほとんど見られなかったのだが…日体、第2セットか第3セットに昨日同様中村をオポジットに配する布陣に代えていた。

女子決勝

嘉悦大学 3-0 青山学院大学

25-22 25-13 25-17
(わし的には)久々に、きたえーる至近のこちらに伺っていたりしたもので、ほんとに最後の最後だけ垣間見ただけになってしまった。嘉悦つよかったなぁ。

男子決勝

中央大学 3-2 東海大学

25-21 25-21 20-25 26-28 16-14
C)11早坂 16井澤 15江頭 1渡辺(4S途中-:26塚本) 7傳田 28関田 L10森
T)3星野 29栗山 7池田 13鶴田 2阿部 1深津 L15大西
この組み合わせの決勝は何度目だろう。今春のリーグでは東海優勝が決まったあとの最終戦で中央が勝ち、それ以来の対戦となった。
第1セット、早坂のサーブで攻めて得点を重ね、まずは中央が5-1と抜け出す。東海はそこからじわじわと追い上げ、10点過ぎでいちど逆転する。この決勝戦のみテクニカルタイムアウトがあったのだが、最初のテクニカルタイムアウトで4点あった中央のリードが、2回目では辛うじての1点差になっていた。その後も1点差くらいでの攻防になったが、今回中央の終盤の畳みかけ方がすごい。21-20からじわじわとブレイクを重ね、最後は関田が鶴田をブロックして、まずは中央が第1セットを先制。
第2セットも序盤中央が8-5とリード。その後東海が追い上げて10-10と追いついたところで中央が先にタイムアウト(しかし、実はここでメモの得点と掲示が噛み合っていないことに気がついて、なんとなくもやもやしながらその後進んだのだが、気のせいだ)。点を取る場面ばかりではなく、ひとつひとつのプレイに引き込まれて胸がいっぱいになりつつの終盤、ほんとうに微妙な差ではあったが、中央がじわりと抜け出し、最後は星野のスパイクがアウトとなって2セット連取。
ここまでは今までもあった。しかし、このカードがそのまま終わるわけがない。第3セットは東海がリードする展開。決めた時のガッツポーズが相手側を向いていた(いた?という感じで)ので注意、などという、いつもより若干行儀良い(風紀委員風)審判進行*2にちらっと眉を寄せつつ。このセットは中央のミスがちょろちょろと目についた。星野のつよいサーブをなんとか持ちこたえてレセプションしたのだがその後のリターンでアウト、という状況、その後もしばしば乱れる場面があり、じわじわと東海がリードを広げていく。23-18と東海が一気に突っ走った。中央は渡辺のサービスエースで踏みとどまりかけたが、最後は阿部が決めて東海が1セットを返す。
第4セットは序盤から「これはフルになるのかなぁ、うーむ…」というような展開であった。東海が栗山のブロック、星野のサーブポイントなどで畳みかけていく。中央は早坂で切るのが少々難しい状況になる。阿部が早坂をブロックし、その後星野が決めて今度は東海が8-4と抜け出す。中央もその後攻守持ち直し、早坂が3連続で決めたりして1点差までは迫るのだが、概ね東海ペース。2回目のテクニカルタイムアウトも東海16-13。ますます「これはフルか…?」的な展開。
しかし中央がそこから粘る。井澤のブロックなどでじわじわとブレイクし差を詰め、ついに20-20と同点に。しかし、そこから鶴田が2連続で決めて東海が22-20と一歩抜け出し、中央が2回目のタイムアウトを取る。
タイムアウト直後のプレイ。ネット際での接触があって中央は渡辺が足首を負傷。プレイの続行が出来ない状況になり、それまではしばしばリリーフサーバーで登場していた#26塚本と交代。大舞台での突然の1年生登場と聞いてふと2年前の最終日がアタマをよぎった*3が、それ以上に現実は忙しい。サイドアウトが繰り返されたが、土壇場東海24-23の折に池田のスパイクがアウトとなりデュース突入。東海が抜け出しては中央が追いつく、というのが続いたが、最後は池田、鶴田と決めて東海が逃げ切り、フルセットへ突入した。
ファイナルセット、サーブは中央から。渡辺のところに塚本が入る形で引き続き。東海が最初の1点を取った後、栗山のサーブにレセプションが乱れつつ、江頭が決めたプレイから、徐々に中央が走り始める。東海のミスと、中央の畳みかける攻撃と。東海は前半に2回のタイムアウトを取りきる苦しい展開で、結局8-2と中央が大きくリードを広げてコートチェンジ。
しかし、ここから東海が猛チャージをかける。まずは阿部がスパイク、ブロックと連続ポイントするなどして3点差に詰める。その後いったん早坂が決めるも、その次の東海サーブで登場したリリーフサーバー#8北林のところで再び東海が波を起こし、忽ち1点差。中央もリリーフサーバー#18尾松を繰り出すが、すかさず星野が決め、おまつりを起こさせない。そして、中央11-9から東海が栗山、鶴田と連続でブロックを決め、ついに12-11とひっくり返した。中央もこの間に2回のタイムアウトを使い切った。テクニカルタイムアウトがないファイナルセットである。ここからはほんとうに双方の地力勝負となる。
中央が塚本のスパイクで一歩抜け出したところでワンポイントブロッカーに#23今村を投入して一気に勝負をかけたが、ここはすかさず鶴田が決める。サイドアウトを繰り返す間に、ファイナルセットはついにデュースに突入する。ここから中央は江頭が決めてマッチポイント。最後は東海のスパイクがエンドラインを割った。一瞬誰が打ってきたのかわからず、中央の歓喜に眼差しを熱くしつつふと東海側を見やって、それが、ここまで特に終盤に効いていた鶴田であったことを知る。

何回つかみかけたかわからなかった。ついにつかんだ。中央5年ぶりの東日本インカレ優勝。そして、東日本インカレに限らず、いろいろ総合しても中央の優勝はそのとき以来である。その間にすっぽり入った時のことをふと思った。やっとこの瞬間を迎えられた。しかも、札幌で。
札幌開催の東日本インカレはこれが4回目で、ここまでの優勝は中央と筑波が交互、というのも、なんというか興味深い。前に中央が札幌で優勝したのが、きたえーる初年度の2000年だった、という。

表彰式の後、主将が宙に舞った。伺うところ、その負傷はそこまで深刻な状況ではないとのことではある。さすがに東西インカレは難しいのだろうが。

東西インカレは2週後に日体でおこなわれる。まだレギュレーションがわからないが、そこで再びこの対決が見られるのであれば、また熱い戦いが繰り広げられるのであろう*4。札幌で、地元で気になりつつあるプレイヤーとともにこの試合を見られたことに、改めて感慨を憶えつつ、へんな時間に起きてこの駄文をしたためた。

*1:国体道予選@富良野

*2:これは当地モード?…でも線審=準決勝から学生ではなくおそらくこちらの協会の方=の反応が…というときはあり

*3:そして今回新井がいない…

*4:あ、行かないですよ