/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

全日本インカレ5日目

女子は九州が4つ残って全カードに散らばった。
昨日からの☆F→2010Incolle|全日本インカレ | Flickr

男子準々決勝

中央大学3-1早稲田大学

25-19 25-19 20-25 25-19
C)8千々木 4長山 3辰巳 14渡辺 11岡村 12高橋駿 L2高橋賢
W)14伊藤 9倉坂 13小関 19七里 17吉村 8市川 L1高橋元
実は今大会初めて見る中央と早稲田。
早稲田はサーブスターかどうかに関わらずセッター右下から。中央は常に千々木からのサーブになるように。
どのセットも小気味よい競り合いがあった。双方がサーブで攻めてくるがゆえにサーブミスも少なからずあったが、それを埋めて余りあるほどに勢いのある展開ではあった。
第1セットは早稲田14-12から中央が一気に5連続得点して一気に試合の展開をひっくり返した。それぞれの選手が充分にその役割を果たし、活き活きと動いている姿が印象的であった。リリーフサーバーで入った山香もサーブポイントをあげたし、同じく山本主将のところでまたチームのギアが入った感があった。このセットは千々木が吉村を止めて終了。
第2セットも同様に、序盤競り合う展開。早稲田が七里の2連続サーブポイント、吉村のコースを巧みについた攻撃などで中盤まで食い下がる。殊に中央のブロックが出て、中盤以降差をつけた。20点過ぎで交代出場していた白岩が要所を締めて、中央はセットを連取。
第3セット。中央の意識の中に何かが見えたのか、早稲田が15点過ぎまでの競り合いから抜け出していった。吉村がスパイクにブロックに気を吐けば、対角の倉坂がサーブポイントで更に勢いをつけ、21-17と早稲田がリード。中央はこのセットも途中出場の白岩が2連続得点で追い上げかけたが、第2セット同様七里のサーブが弧を描いてサーブポイント、更に引き離した。最後は千々木のスパイクがアウトとなった。
第4セットに入ったがどちらも大崩れはせず、拮抗した展開のまま中盤を過ぎた。双方に位置取りの良いディグからの繋ぎがあり見応えがあった。このセット、明らかに一気に流れを引き寄せたのは、終盤に入って山本が登場してからであった。サーブを打ったあとそのまま代わったMBの代わりとして後衛に入っている(この間、リベロ高橋賢は渡辺と交代)のだが、その盛り上げ方が尋常ではなかった。一発勝負のトーナメントにはなくてはならないものだと感じた。それに応えるように、チームの勢いはだんだん加速していった。気がつけば、一気にマッチポイントへ。その後、ミスが2本続いてタイムアウトを取る、という状況にはなったが、最後早稲田倉坂のサーブがアウトとなってしまい、試合は決した。
中央は2年ぶりのセンターコート進出となった。早稲田はここ数回、見る度に面白くなってきた感があった。

大阪商業大学3-0東亜大学

25-22 25-22 25-23
スタメンのメモも出来ていない…
面白そうな試合だったので、↑が終わったらじっくり見ようと構えていたのだが、第3セットの競り合いも商大が制して試合が終わってしまったので、残念ながら見られず。
両キャプテンかっけー、東亜のリベロユニフォームが赤い…と謎の叫びを残して終了。商大は2002年以来、久々のセンターコート進出*1

東海大学1-3順天堂大学

25-14 23-25 30-32 21-25
J)29細中 4渡辺俊 7伊藤 27伏見 2山田 1樋渡 L24渡辺光
T)1八子 12塩田 15小澤 23星野 11安永 25深津英 L20大矢
実はこのカードの録画放送が、昼間にJ SPORTSで放映されていた。ただし、昨年の、決勝戦
この試合のことを考えながら、さきほどまで昨年決勝の録画をちょこちょこと見ていたのだが、考えがまとまるはずもなかった。何度でも繰り返す。全日本インカレに、波乱というのはあるようでない。この試合についても、波乱といっちゃっていいのかどうか躊躇する。東海のことを考えても、順大のことを考えても、その言葉がすっと落ちてこない。やっぱり、順大のチームのつくりかた、チームの照準の合わせかたが絶妙であったということ以外、わたしのアタマでは考えられない。観戦してきた中でそんなに引き出しがあるわけではないので、それは仕方がない、と割り切っている。
ただ、いくら順大が用意周到にここにターゲットを持って行ったところで、東海なら、東海なら、あとあと考えて「順大戦はえらく苦戦したが、土壇場で首の皮一枚で踏ん張ったこそ今がある」みたいに試合を締めるのだとばかり思っていた。実際順大側から見て首の皮1枚、なシーンはいくつもあった。しかし、順大が踏みとどまったというか、東海が押しきれなかったというか。
この試合を見ながら、ワンプレーワンプレーをつぶさに追っていたわけではなかったが、印象に残ったプレイは随所にあった。特に、第3セット、デュースの真っ直中での渡辺俊介。自分が打つと見せかけて、ミドルの細中に切り返して細中が決めたプレイ。これがデュースの緊迫した場面で出てきたことは、おそらく忘れられないだろう。これから進むチームでどういう起用をされるのかはわからないが、あと2日は存分にそのプレイを堪能したい。
複雑に心は動くのだが、やはり東海がここで消えるというのは、想定出来なかった。その点については、なんとも言葉にならない。八子が暫くコートの真ん中にうずくまったまま動けなかった、そのときに、やはり、何と言って良いのかわからなくなった。
順大は昨年の準優勝の更に上を目指す、ということになった。

筑波大学3-0明治大学

25-21 25-22 25-15
えっと時系列ではこちらの試合が先に始まって先に終わった。
M)27新 28大塚 16澤田 3関(3S途中-:4木村) 2田辺 7佐々木 L1芳賀
T)14矢野 17出耒田 7佐々木 1椿山 16李 19久原 L11白石
筑波は昨日の日体戦で活躍した李をスタメンで起用。今季の筑波は東日本以来、フロントオーダーでの戦いが続く。この対戦、秋リーグで戦ったときは明治がストレートで勝っているが、折しも筑波はジュニアで3選手を欠いていたときであり、李を含めるとスターターの半数が入れ替わっている。
各々のラリーが長い試合であった。筑波で印象に残ったのはブロックフォローが執拗で、何度でも何度でもアタックをかけていくところ。そうしてラリーを制していき、数少ないリードを守って2セットを先取した。明治は巧くてやはり繋ぐのだが、それでも若干筑波が上回っていた感があった。
驚いたのは第3セット。何がどうなったのかよくわからない(セット初頭からちょっと席を外す状況になってしまった)のだが、席に戻ったら筑波が18-8と大量リードしていた。関東ではここまで堅実にリーグ上位をキープしてきた明治が、最後の最後にこういう大きな崩れ方をするというのも、これもまた想像し得なかった。かくして、筑波は2006年(準優勝)以来、4年ぶりにセンターコートに立つこととなった。4年といえど、えらい久々であるという感がある。

女子準々決勝

日本体育大学3-1福岡教育大学

25-12 27-25 23-25 25-15

東海大学3-0九州共立大学

25-18 25-19 25-16

福岡大学3-1嘉悦大学

14-25 25-14 26-24 25-23
あしたかえつみようとおもったのだが…(あしたふくだいみようとおもっていたのでそれはそれでいいのだが)。

女子準決勝は関東同士、九州同士の対決となった。それぞれどちらが勝っても、決勝は関東-九州となる。

*1:つまり、明日初めて見ます