/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

全日本インカレ4日目・ベスト8決定

東京体育館東京武道館。どう巡ろうかと考えてみたが、結局朝から夕方まで東京体育館にいることにした。
着いたらちょうど東海-宇都宮が始まるところだった。以下、観戦した試合を、時系列につらつらと。

3回戦

東海大学3-0宇都宮大学

25-21 25-16 25-17
T)25深津英 1八子 12塩田 15小澤 23星野 11安永 L20大矢
U)8黒澤 19佐々木 12堀込 10大木 5生澤 13村上 L17高良(3S:6狩野)
第1セットは互角の展開。宇都宮のフローターやジャンプフローターなどが東海のレセプションを微妙に乱し、中盤過ぎは宇都宮がリードを広げた。東海はセット半ばの2枚替え(深津英→5清野、小澤→7片桐)以降徐々に差を詰め、20点過ぎに小澤のサーブポイント2本など一気に加点して一気にセットポイントまで進んだ。大木が切り返したものの、最後は黒澤のスパイクミスで東海が先取した。
第2セット以降はほぼ東海ペース。宇都宮は第3セットにリベロを代えたが、差を詰めることは出来なかった。
ここ数年続いていた宇都宮大学の大冒険は、さしあたって大きな区切りを迎えた。試合後、3人の4年生の見せたそれぞれの表情が、非常に印象に残った。

筑波大学3-0九州産業大学

25-13 25-20 25-21
T)14矢野 17出耒田 7佐々木 1椿山 6木原 19久原 L11白石
K)4伊東 1中村 8永田 2新原 13松尾 5川満 L16岡本
割と一方的な筑波ペースの試合になってしまったのだが、第3セット、マッチポイント以降に筑波のミスで3点くらい差が詰まったことがあった。もう少しで流れが変わってもおかしくなかったところであった。
この時、先ほど東海-宇都宮が行なわれていた隣のCコートがざわざわしていた。

朝日大学3-1国際武道大学

25-20 19-25 25-22 26-24
A)11田中 9馬場 1濱本 4山下 2川内 16松尾 L19内野
B)27奥中 1吉田 3橋本 14高志保 11佐藤 35王 L23古賀
実は、あまりちゃんとこの試合を見られなかったのだが…朝日の攻撃の組み立てが、拾って拾って広う武大の心を折るほどに巧みであったのだ、という話を小耳に挟んだ。
かくして、武大はここで姿を消した。朝日は東海と対戦することとなった。

4回戦

明治大学3-0専修大学

25-19 25-17 25-16
M)7佐々木 27新 28大塚 16澤田 3関 2田辺 L1芳賀
S)16上村 13端場(3S:5簑島) 2井田 1栗山 4中村 3石川 L14杉本
専修ストライク入らないんだもん…試合になる前の状態だった…というのが、率直な感想であった。
どちらも連続得点で試合が動いていく時間が多かったのだが、特に終盤、畳みかける明治という図式になっていた。
明治自体がどうだったのか…は、実はあまりちゃんと掴めなかった。

筑波大学3-2日本体育大学

22-25 25-17 18-25 25-16 16-14
T)14矢野(5S:20前田) 17出耒田 7佐々木 1椿山 6木原(1S途中-:16李) 19久原 L11白石
N)2袴谷 6安野(3S途中-4S:32田井中) 11小林 22山本 21黒木 10梅野 L1名内
見応えのある試合だった。 殊に、それぞれの監督の采配の妙と試合展開が刻々と変化していくところに心を揺さぶられた。
東京体育館Dコートに登場した4回戦の日体は、また壮絶な戦いをしてしまった。

ひとつ目のポイントは、第1セットの早い段階で筑波が切ったカード。木原に代えて2年の李博を投入した。李といえば、1年生でデビューした際はWSであった。第1セットは中盤から日体が大量リードしていたが、この交代以後、筑波が流れを徐々に引き戻していった。そして、第2セットは一方的に突っ走った。
以後どちらかが一方的に走るセットが続いて、この試合はフルセットに突入した。日体は安野が膝を痛めていたからか、第3セット途中から田井中に交代していた。ほか、細かい交代を駆使して、全員で戦ってきていた。小林をはじめとして、袴谷、山本…セッターの梅野が巧みにゲームをつくり、アタッカーの力を引き出していた。筑波はファイナルセットに突入する前は、先発矢野がスタートからトスをあげていた。

驚いたのは、ファイナルセットが始まったときの6人であった。日体は休んでいた安野が戻って最初のメンバーに戻っていたのだが、筑波がセッターに前田を起用していたことだった。これにはほんとうに驚いた。そして、筑波は8-5とリードしてコートチェンジした(時を同じくして、東海が朝日に勝った)。
更に、試合の流れはそこでは決まらなかった。コートチェンジ後、じわじわと日体が追い上げてきた。2点差、1点差…筑波12-10から椿山がサーブをミスして1点差になった次のプレイで、椿山のパイプを黒木がとらえて同点に。以後筑波が14-12とマッチポイントに至るが、日体が袴谷の強打、更に安野のブロックでデュースに持ち込む。筑波はここでセッターに矢野を戻す。
先ほどブロックされた出耒田が決めて、筑波が再度マッチポイントを握った。最後のプレイのことはよく憶えていない。ネット際の攻防であったとは記憶している。次に気がついたときには筑波が勝って、喜びの輪が目の前に拡がっていた。

筑波は昨年に引き続き、4回戦のフルセットを制してベスト8に進んだ。

順天堂大学3-0近畿大学

25-13 27-25 25-14
J)29細中 4渡辺俊 7伊藤 27伏見 2山田 1樋渡 L24渡辺光
K)21小野 12筆脇 15楊 2中島(2S-:4岡本) 11本多 18山近 L1迫谷
オサレブルー対決。近大の方々には初めて見る選手は少ないのだが、色と番号が違うとすぐわからない。山近ってMB起用なのか…
セッターは、要所要所でワンポイント的に#9田内、という記憶がある。
第2セットは近大がリードする場面も見られたが、順大がセット中盤で細中→8高橋という交代を仕掛けた当たりで流れが変わった。
近畿は、プログラムによると2〜8番が1年。近畿クラブに登録されている選手の名もある。

東京武道館組からのベスト8進出→大阪商業大学東亜大学中央大学早稲田大学

…ふぅ。分身の術が使えればよかったのだが。