/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

前を向け。顔を上げろ。

女子世界選手権の熱烈なフィナーレから1週間が経とうとしている。
時期を前後して、中国・広州でアジア大会が始まっている。現在、男女バレーボールとビーチバレー競技が行われている。
世界選手権直後の女子は、さきの全日本とは別働隊のチームが派遣されている。一方、男子に関しては、世界選手権から数名が入れ替わったチームが出場している。

男子バレーは予選ラウンドを全勝で通過したものの、1-8位決定予備戦でイラン、韓国に連敗した。本日おこなわれるクウォーターファイナルの中国戦で、上位4位に入れるか否かが決まる。

全日本男子がこの1年どういう歩を進めてきたか、率直にいってよくわからない。唯一国内で開催された長野の試合(ワールドリーグプレーオフ)も見られなかったし、練習や合宿を見る機会はなかった。各媒体経由で伝え聞くことはあれど、それをどう消化して良いかはよくわからない。

何が出来ていて、何が出来ていないから、現状のような成績になっているのか。
結果が出せるものと、出せないものとに、どういう違いがあるのか。

おそらくその違い自体はそう大きなものではないのだろう。ちょっとした違いが、大きな差をつくるきっかけになってしまっているのだろう。
だから、目に見える僅かなものをトリガーにして、極論を叫び走り回るのは、まだ出来ないような気はしている。

とはいえ、やっぱり現状は空しいし悲しい。
そして、現状ばかりではなく、今後を支える世代の中で、男子バレーの選手層が急速に薄くなりつつあるということについての危機感は、あらゆる方向から聞こえる。高校以下の試合をあまり見ていない当方においても、数年経てば否応なしに実感させられるのだろう。
恐らく、女子バレーはこの前の地上波での盛り上がりを見るまでもなく、これから競技に取り組んでいこうという子どもを多く取り込むのだろう。しかし、ますます「バレーボールって女子の競技?」というような方向性になりかねない。

今は、バレーボールに取り組んでいる選手を見ると、そのこと自体に敬礼を禁じ得ない…のである。「バレーボールを選んでくれて、バレーボールに熱を帯びていてくれて、本当にありがとう」と、まずは思うのである。
改めて、バレーボールをたのしく見ることが出来ていることに感謝しつつ、この先を案じてしまう。

見ている側としても、せっかく好きで見ているわけだから、せめて前向きにたのしく見ていたい。そのために、現実をどう見据え、どう見守り、どういうスタンスでそこに立ったり座ったりしていればいいのかな、ということは考えちゃうけれども。

それでも。