/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

2013全日本インカレ男子4日目(トーナメント4回戦、準々決勝)

観戦する者として極限を見たような気がした。いや、まだかな。
太字のチームがベスト4。個人的には4日目にして「応援する」モードは一段落したような気がするので、明日明後日は観て楽しむことに重点を置こうかと思っている。

No. A B C
1 日体3-2東亜 筑波2-3早稲田 明治3-2龍谷
2 東京学芸0-3順天堂 東海0-3専修 法政3-2仙台
3 東海札幌3-1中央 慶應義塾3-1甲南 明治3-0専修
4 日体3-0東海札幌 慶應義塾1-3早稲田 法政1-3順天堂

観戦した試合の記録

順不同。

[A1/4回戦]日本体育大学 3-2 東亜大学

25-21 23-25 29-27 23-25 15-9
N)19小宮 2中村 1渡辺 9田井中 20山田 31峯村 L34山本
T)1吉岡 3橋本 10園田 24高野 23高山 2久保山 L5井手
隣のB1とザップザップしながら(どちらかといえばこちらをメインで)見ていた。試合の終盤にこちらのコート側にゲーリーさんを見つけた。恐らくわたくしと同様(?)、向こうのコートも気に懸けながら、なのだろうが。
えらく力が入った。東亜を見るのは久しぶりなのだが、とても面白かった。見ながら、何かが漲ってきた。尤も、途中からプレイ以上に#3橋本大樹の一挙手一投足が気になり始めてどーにもならなかったのだが*1。日体がここで消えてしまうと密やかな(当時)願いが叶わなくなってしまうのだが、それはすんでのところで回避された。

[B1/4回戦]早稲田大学 3-2 筑波大学

25-20 15-25 21-25 25-22 17-15
T)2前田 1久原 7田城 8出耒田 14篠村 18兒玉 L10竹澤
W)1吉村 11福山 3七里 9専田 7濱松 19山口 L2本間

ここで当たる組み合わせではない。結局、すさまじい試合になった。なんとなく脳裏に2009の日体-中央が浮かんだが、浮かんだだけだ。詳細はがちでごらんになっていた方がどこかで語ってくださるのだろう。

こちらに来てから見かけたツイートで

というのがあったが、突き詰めるとバレーボールってほんとにセットそれぞれでの完結、その積み重ね…なのだろうなと改めて感じた*2。たとえば、第2セットのような展開があるからこの試合は接戦ではない、とは言い切れない。この日から5セットマッチなのだが、更に「セットそれぞれでの完結」がポイントになっているのだろうなと思った。
ファイナルセットは筑波がリードした。12-9と3点差があったのは憶えている。そこから早稲田が追いつき、競り合いとなった。最後は確か出耒田が打って、早稲田がそれをブロックしたのだった。
どちらかは勝ってどちらかは敗れるのだから、それはどうしようもない。

[C2/4回戦]法政大学 3-2 仙台大学

最初の15点くらいまでと第3セット〜第4セット途中まで見た。サブコートは木の香りがした。
序盤は仙台押し気味で進んでいて、戻ってみたら仙台が2セットを先取していた。ただ、第3セットあたりから法政が木村無双はじまる、という感じになっていた。普通に面白い試合だったので、腰を据えて見たかったが、致し方ない。第4セットの一区切り目まで見よう…と思ったら、競り合いが続いていて大変なことになった。或るタイムアウトでメインに戻ったら、既に東海(湘南)は専修にストレートで敗れた後だった。

[A3/4回戦]東海大学札幌校舎 3-1 中央大学

25-17 19-25 25-17 25-22
T)11横山真 9一刀 7笠原 3河西 20山本 15奥田 L27藤村
C)1新井 11手塚 9江頭 25井上 2傳田 21関田 L4森/28伊賀
2012年6月、東日本インカレできたえーるサブコートで当たって以来の対戦。ちなみにその東日本インカレを制したのは中央だった。そのときよりも試合になればいい、とは思っていたが、それどころの騒ぎではなかった。個人的には、未だに、東海やったよ!!というのと、中央…というのが交錯してしまってはいるのだが、それは置いておくことにする。

中央はとにかくめまぐるしい交替を仕掛けてきた。特にセッターとサイド。

  • 第1セット…スタート上記、井上→#17今村、関田→#7石井
  • 第2セット…スタート25井上 11 9 17今村 2 21関田、関田→石井
  • 第3セット…スタート25 11 9 17 2 7石井、井上→新井、石井→関田
  • 第4セット…スタート1 11 9 25 2 21、井上→#5早坂 石井は終盤にリリーフサーバーで出場

今秋は第1週の1試合しか見られなかったのだが、リーグを通して見ていた方によると、このシーズン、中央はメンバーを固定できなかったと聞いた。層が厚いともいうし、決め手に欠けるともいうのかもしれない。リリーフサーバー尾松は健在であり、ついついその姿を見たときに、きたえーるの記憶がよみがえった。が、1ローテで終了した。あともう一点、肝を冷やした(あくまでも東海札幌側から見て)のが、終盤大詰めになって早坂が登場してからだった。もう少し早めに投入されていたらどうなっていたか、というのはある。それが見納めとは切ないよマジで…

東海札幌は全員がそれぞれのやるべきところを全うした。それぞれが凄かったので何からどう書いたら良いかわからないが、殊に横山が印象に残った。ここまでの出来は道内であまり見たことがなかった。
最後に一刀が決めて、そこからコートの内外が集まってきて…その瞬間、忘れられない。関東で頑張る北海道出身の選手が、自分の試合を終えてその東海札幌を見つめている状況もなんだか不思議な味わいだったし、いつもリーグで見かける北海道学連の方々もそこにいて…。
あ、また、年末までに改める。

10年間ずっとチームメイトだった2人が抱き合って喜びを現わしたシーン、忘れられない。

第1試合の時に書いた「密やかな」願いは、ここで現実になった。

[A4/準々決勝]日本体育大学 3-0 東海大学札幌校舎

25-20 25-14 25-16
N)2中村(3S:16田尻) 1渡辺 9田井中 20山田(3S:8板東) 31峯村 19小宮 L34山本
T)11横山真 9一刀 7笠原 3河西 20山本 15奥田 L27藤村/6徳本
「日体のリベロと東海札幌のセッターが兄弟」である。去年の天皇杯北海道ブロックラウンド以来の兄弟対決が、この場で実現した。

しかし、前の試合からの連戦、出し尽くした感のある東海札幌は、明らかに疲労困憊していた。試合になったかというとそれは難しい。ただ、そんな中で、光るプレイはいくつも見られた。堂々のベスト8である。

*1:リベロと代わって下がってアップゾーンにいても楽しすぎる

*2:だからリーグ戦になったときの順位の決め方って難しい。ただ、個人的にはフルセットで勝ち点が減るのは納得できない