/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

優勝チームと「絶対的エース」と

inspired:TBS・新タ悦男アナによるバレーボール世界選手権(男子)総括 - Togetter

猛打賞、最多得点、ベストスコアラー…などと呼ばれる周辺の話。

確かになぁ、と。そのちょっと前に大学ネタで「最多得点ベスト10に東海がいない(参考:バレーボールInfo : 関東1部 第3週終了時点での個人成績ランキング(2010/9/26現在))」なんつぅ話をしていたところだった。尤も(これは数年前のチャレンジリーグで東京さんの独走を見ていたときに気がついたのだが)ランキングが絶対数ベースである以上、ストレートぶっちぎりで消化セットが少ないというのも、上位チームからベストスコアラー賞が出にくい理由の中にはあるのかもしれない。

Vリーグの場合

2006/07シーズンからの、総当たりレギュラーラウンドの1位と総得点1位をリストアップしてみる。セミファイナルとファイナルを勘案していないので、優勝チームとはちょと違う。ややこしや。
書き始めてから「ああどうしよう…」と思ったがそのまま載せておく。大同すげー(そうじゃなくって)。

シーズン V・プレミアリーグ V・チャレンジリーグ
2006/07 サントリー/マイヨ(大分三好 FC東京/若山(大同特殊鋼*1
2007/08 サントリーレアンドロ東レ FC東京/若山(大同特殊鋼
2008/09 サントリー/ゴメス(JT つくば/倉田(大同特殊鋼
2009/10 パナソニック/ボヨビッチ(東レ ジェイテクト/辰巳(大同特殊鋼

関東大学リーグの場合

ここ5年の関東1〜3部の場合。左が優勝校、右がベストスコアラー賞受賞者。
優勝チームからベストスコアラー賞が出たのは、2008年秋季、1部で清水(東海→パナソニック)、3部で杉崎(東洋→FC東京)。まったくの偶然ではあるのだが、同じシーズンにふたり、それだけである。

年期 1部 2部 3部
2006春 東海/福澤(中央) 日体/廣本(明治) 東農/鎌土(日大)
2006秋 東海/福澤(中央) 法政/李豊(亜細亜 山梨/手塚(宇都宮)
2007春 中央/柴小屋(早稲田) 明治/小金井(東農) 亜細亜/大木(宇都宮)
2007秋 日体/柴小屋(早稲田) 明治/手塚(中院) 慶應/大木(宇都宮)
2008春 日体/鈴木(筑波) 明治/李豊(亜細亜 宇都宮/杉崎(東洋)
2008秋 東海/清水(東海) 亜細亜/手塚(中院) 東洋/杉崎(東洋)
2009春 東海/伊藤(順天堂) 専修/手塚(中院) 宇都宮/中島(山梨)
2009秋 東海/古田(法政) 国士舘/栗山(専修) 日大/橋本(東農)
2010春 東海/田辺(明治) 専修/大木(宇都宮) 亜細亜/清水(立教)

そして思う

やっぱり思う。
ある特定の誰かにトスが集中して、絶対的誰かが決めまくって…というチームが上位に行って優勝を狙おうというのはかなり難しいということなのだろうなと。これは上位のカテゴリに限ったことではないのかなと。
ベストスコアラー賞というのは、そんな難しいチーム状況のなかで、そのチームを背負って得点を重ねた選手を賞賛するためにあるんだろう。ただし、選手そのものの能力を評価したり他と比較したりするために賞のことを持ち出すということについては、慎重になった方がいいのだろう。このあたりは、あくまでもチーム事情と深く深くリンクする話なのだろうし。
現在関東大学1部のこの部門では、椿山(筑波)と栗山(専修)が熱いデッドヒートを繰り広げている。9/26現在では栗山がトップだが、現時点では再びひっくり返っているような気がする*2。双方とも優勝には届かないが、それぞれに、それぞれのチームの戦いとともに印象に残る活躍であることは間違いないだろう。最終戦が楽しみである。

*1:4本差の2位が阿部だったけど

*2:だって筑波は10セットやってるわけだしねぇ