この国(のバレーボール代表)が何処へ行こうとしてるのか
もうだれにもわからない〜
人は一瞬の刹那に生きる
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND37621/index.html
子供は夢見ることを知らない
まとめて体系立てて書こうとしてみたが、そんなこと出来るわけがないので、途中経過的に今思うところを書いておくことにしようかなと。
世界選手権から戻ってきた全日本。もうちょっと現地で試合を見て「世界」を見据えてから帰ってきてもよかったのではないか…と素人は思うのが、恐らく、次の目標であるアジア大会が迫っていて、それを迎える方向性が変わったということなのだろう。きょう、合宿(→いつの間にやら韓国遠征)に参加する12名が発表された。
世界選手権のTV中継は、まだ半分も見ていない。大学リーグや国体との絡みとか、その他いろいろな事情だったり体調だったりいろいろあってのことだが、幸い録画はある程度出来ているので、リーグが終わってから徐々に録画を消化していくことになるのだろう。
この世界選手権における全日本の戦いについては…なんと言っていいのかわからない。個人的には、まだ言葉を探している状態である。反省すること、課題を見つけることと、叩く、つるし上げる、批判する、抗議する…その境目が見えてこない。例えば監督を代えろと叫んだところで、じゃあ叫びが届いたとしてどうなるんだろう。結局は長年にわたって築き上げられてきた「構造」のうえでの話*1ということになってしまい、叫びはどこかにかき消えてしまって、結局何も変わらないのではないか…という懸念がある。もしそうなのであれば、それこそ、わたしゃやっぱりバレーを自分が見て楽しむことはやめたくないからさ、潜るしかないだぁよ。と。それでもしょうがないのかな、しょうがないのかもしれないが、しょうがないって言いたくないよなぁ…
実は、なんだかんだいって、今回、全日本がギリギリであるにしろ、ひとつ勝てて、ひとまず次のラウンドに進めたことについて、じわじわと感謝している*2。なぜならば、それによって、TBSの新しく奥深い実況-解説(ことに実況新タ-解説加藤)を垣間見ることが出来た(録画を消化した頃には「堪能した」と言い切れているかもしれない)からである。これから自分が応援しているチームを応援する意義、これから、応援しているチームがもっともっと強くなって欲しいと考える動機が更に鮮明に見えてきたし、将来そのチームが日本や世界のバレーボールに及ぼしていく影響…考えを広げるための、おおきなパワーが生まれてきそうだ、そう感じている。
さらに、この実況と解説は、見ている自分に、もう一つの感慨と勇気をもたらした。今、日本のバレーボールシーンのなかで、具体的に動いている、目に見えるものは少ないかもしれないが、確実に芽生えている「上が駄目なら希望が持てない」だけではない動き。バレーボールを愛し、バレーボールと徹底的に向かい合い、それをより高いところで実現していこうとする動き。実は、じわじわと「同時多発」的に、ちっちゃいながらも起こってきているんではないだろうか。
「上」を動かす(ことが出来ると想像しての叫び)よりも時間はかかるのだろう。最初は鼻で笑われるものなのかもしれないが、もう、現状を打ち破っていく希望は、「上」からではないんじゃなかろうか。
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そりゃ思うさ。「やり方がおかしくて選手が不憫だ」みたいなことは。でも、それを前面に押し出している限りは、何も変わらなくて、ずっとずっとそう言い続けなければならないんじゃないかな、それは厭だなぁ、と。
…この続きはまた書くかもしれない。こんどはもっとバレーそれ自体を見て感じたことを交えながら(とはいっても、コート上の技術的なことは、わたしゃには書けんのだけど)。
*1:それこそ学生の頃に何度となく聞いた恩師の嘆きそのものである。何年か前の恩師の命日にエントリを書いた→http://d.hatena.ne.jp/dhalmel/20050904/1125841304
*2:ある意味皮肉を込めて書いていたりはする