/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

思慕のこと

まずは、さきの週末のあの台風やろーを起点としたいろいろなことに、しみじみとお見舞いを申し上げるところから。申し上げるばかりじゃなくて、というところに関しては、これからじんわりと。考える。

さきの週末は、天皇杯の関東ブロックラウンドに行く予定だった。ちょうどその1週間くらい前に、とんでもない台風が発生して、これから日本に向かってくるという情報が流れた。台風と天皇杯といえば、おととしの秋を思い出したが、あれは自分が回避すればよかっただけの話であって、思い起こせば今回とはかなりスケールが違った。おめーだよおめー、台風19号よ。と、ついついシゴトバで悪態をつきかけたら、「台風が好きな人はいないと思いますよ」と隣の同僚にえらく冷静に返された。その翌日に天皇杯関東ブロックラウンドの中止が決まった。粛々と予定を無に帰した。

幸い、わたしが住んでいるあたりには、台風の影響はなかった(雨すらも縁がないまま済んだ。ありがたい)。当地の大学リーグが3連休にずぼっと入っていた(そのうち前半2日には2部のリーグがあった)のでそちらへ行こうかと思いつつ、土曜日の朝の予定だけは動かせずにどうしたものかと思っていた。不意にいろいろなスケジュールをチェックしていたら、金曜の夜、レバンガ北海道島根スサノオマジックを迎え、きたえーるで試合をするというのを見つけた。仕事を適度に切り上げて、きたえーるに向かった。半額だったのでまさに浴びるようにビールを呑んで、ごはんを食べて、どちらへともなく叫んで、その日は終わった。いい感じの試合だった。次の日どうしよう、見たいと思いつつ、はっきりと決められないまま家に帰ってきたのだが、気がつけば、翌朝カメラを鞄に入れて家を出て、朝の予定が終わったら何故か東豊線に乗っていた。

いつか島根スサノオマジックを観たいとテレビの前で思ったときから3シーズン目だった、はずだ。(書いたのはその翌年だったけど→

dhalmel.hatenadiary.jp

カメラを持って見に行った試合は、それこそレバンガ推しでホームゲームに酔う立場であれば、ほんとうに堪えられないすてきな試合だったと思う。そうは思いつつも、自分自身はそういう気持ちになれなかった。難しい試合だった。

f:id:dhalmel:20191012160832j:plain

ことばにできないんだが。

金曜日に見て、土曜日にも見たくなって、それで、土曜日はきたえーるに行っていたのだ。ということを、密やかに、書き残しておきたかった。

f:id:dhalmel:20191012163018j:plain

その艶と襞をどう表現したらいいのか。表現したくてたまらなくなりつつ。

 

男子のワールドカップが始まった。茨城国体が始まる。

どちらにも特に関係なく平日の日常の中にいるわたくしではあるが、昨日は税率8%のうちにと今季の旅の手配を可能な限り進めたわけである(あと問題はチケットと少々…)。

それにしてもなんというタイミングであろうか。女子のワールドカップが終わって中1日で始まる男子の大会、と前後して、いよいよ茨城国体のバレーボール競技も開幕、であるというのは、あまりにも被りすぎではないかと……。各都道府県の選手団が続々と茨城入りしているのを見ながら、思うところは、そこはかとなくある。

茨城で開催される国体の地元代表がどうなるだろうかというのが、自分の中ではここ2年くらいの最大の関心事だった。サンガイアが夏(?←)に留萌で合宿をおこなうようになってから、最初の数年には「国体に臨むチームを」という大義名分がくっついていたという記憶がある*1。その大義名分が、いつの間にかフェードアウトしていたが、それを、いち、チームを応援している者として、どう捉えたらいいのかというのは、どこかに横たわっていた気持ちであった。

正式に選手団が発表されて、地元茨城の代表は筑波大学の学生によって組まれることが明らかになった。サンガイアが、チームとして、国体に臨む意気込み、というのがどのようにあって、それをどのように整理していったのか、今となっては識る術もないのだが、それでも、このタイミングで、ただ、リーグで勝つために、というところに集中できることは、悪いことではないと思っている。かなり語弊があるかもしれないことなので、無理矢理言葉を選んで書いている、かな。

初年度こそ予選を突破して国体に向かったが、ここ2大会、国体を見据えて『いない』ヴォレアスの動向だとか、ことしは激戦の予選を突破できなかった大分だとか、いろいろな『ふるさと選手』を駆使して予選を突破したが本国体にその選手を据えられなかった*2チームだとか、いろいろなことをぐるぐるアタマで転がしながら、明日からは速報を気にかけていこうと思っている。

……と書いていたらちょうど中継が始まるところだ。男子大会も、引き続き、難しいことはなにもわからないし書けないひととして、緩くその動向を追おうと思っている。週末は久しぶりに出口さんが出動するらしいぞ。

f:id:dhalmel:20190728123848j:plain

ほーっかいどー(たたん) ほーっかいどー(たたん)

 

*1:だから今季ひろせさんは2回目の留萌でしたのー

*2:ながともさんには大量の鶴を……

北海道 2019秋季リーグは明日9/28開幕!なので今更1ヶ月前の「学連選抜対抗戦」のことを

ワールドカップの件は置いておく。メディアが少ないと嘆かれているらしいが、そもそも望むメディアがそこにみんな通されているのかどうか、というところに思いを致すところはある。バレーとの向き合い方見方関わり方について、一個人として深く考え込んでしまうこの頃だ。

チケットが取れなかったのもある(当日売りもなかった)が、札幌開催には結局行かず、きょうがそうであるように、てれびも見たり見なかったり、だ。テンションが何処にあるのかよくわからなくなっているけど、明日は北海道の大学1部リーグが開幕する日である。

ことしは来週茨城国体で、成年の北海道代表は男女とも学生選抜なので(メンバー表はこちら→。PDF。バレーはP.17~)、1部リーグは、開幕して土日戦ったあと、1週空く。1部以外は2部が10/13-14、3部以降が20-21と若干日程がズレる。というか20日からは1部(+2部上位)が順位決定リーグに入る(しかも岩見沢)のでかなり過酷な日程ではある。国体とか、それこそワールドカップの余波があったのだろうなと邪推(ヴォレアスのホームゲームも11月アタマに控えているし、春高予選もあるし、あまりうしろに持ってこられなかったのだろうなというところも思いつつ)。

1部2部大会の週は少々怪しげだし、岩見沢で4試合通せるかも怪しげだが、極力現地に行って見届けられるところを見届けたいなと思っている次第である。やっぱり、4年生にとっては区切りの大会なのである。→リーグの日程

さて。

もう1ヶ月前になってしまったが、ことし、初めて見られた大会があった。留萌から札幌に戻ってそのまま千歳経由で飛んだ名古屋(気温差はさておく)。やっぱり雨にあたりながら愛学に赴き(名駅からのバスは便利だなー。帰り渋滞で遅れてヒヤヒヤしたけど)、1日だけ「学連選抜対抗戦」を見た。この大会は、前年まで「五学連」と呼ばれていたものである。西日本のみならず、東日本のうちの3学連も選抜チームを組んで出場するようになったからか。

出場が予定されていた韓国の学生選抜チームが来られなくなって、当初9チームで組まれていた日程を8チームに組み直し、しかも、当初予選リーグは2セットマッチ(1-1ならそれはそれで終わる)の予定がファイナル15点の3セットマッチに変更され、さらにいうと1試合終わったところで開会式がおこなわれる運びに変更され、もっというと午後は14時に始めますの予定だったのが、フルセット続出で14時過ぎに午前中に予定された試合が終わり、もっともっと言うと当初予定した帰りのバスに乗り遅れ、それならもうちょっと見ようと体育館に戻ろうとしたらどしゃぶり雨に降られ……たのしかった。

f:id:dhalmel:20190827145005j:plain

優勝した東海にフルセット、しっかり戦い抜いた北海道。試合前のアップより

どんなふうに、北海道でがんばる方々の勇姿を目に留め、それを見て嬉しいというのを表現できるのか。それは、いろいろな学連の観戦や応援をそれぞれにしている、学連選抜対抗戦でお会いしたいろいろな方々を見て、愛知に行ってつよく感じた、考えたところだったな、と、ひと月経ってリーグを控えた今、静かに思いだしているのである。

明日からのリーグ、それぞれに良いリーグになるように願って、見ていこうと思っている。

(これを書き終わって風呂に入ってあがったら日本がセルビアに逆転勝ちしてて、ふとてれびをつけたときに中田久美監督のインタビューが流れていたのは内緒だぞ)

つくばからの筑波からのTSUKUBA 2019/9/15(1)いだてんを手繰る

前日、多摩でサマーカップを見た。日程が出たときに、既に関東大学1部リーグが開幕していることがわかったので、そのまま見に行きやすいようにと宿をTX某駅に取った。サマーカップを見終わったら宿に潜り込み、そのまま泥のように眠った。

サマーカップの翌日をどうしようかと考えていた。勿論当初の予定どおり、関東1部へ赴いてもよかったのだが、ちょうどいいタイミングでサンガイアの壮行会があるというので、結局起きたらつくばを目指すことにした。朝はマラソングランドチャンピオンシップMGC)のスタート前からのしばしを宿のテレビで見て、チェックアウトと同時につくばへ向かった。だからMGCの最終的な顛末はよくわからなかった。

つくばに着いたら11時を回っていた。昼食にもちょっと早い、壮行会の会場であるララガーデンにはいろいろありそうだけどもうちょっとゆっくりでもよさそうだ、天気がいい(むしろ暑いくらいだ)、さてどうしよう…と考えながら、BiViつくば 筑波大学サテライトオフィス前を通りかかった。あっそうだ、と思い出したのは、筑波大学内で「嘉納治五郎・金栗四三 特別展」が開催されているということであった(11月25日まで開催中)。そうだったそうだった。1月にカピオに来たときに同じ場所でお知らせを見たものの、時間その他微妙で、大学まで足を伸ばすには至らなかったやつだ。念入りに開館時間を確認し、今のうちなら足を運べそうだ、という判断の下、バスターミナルに隣接して設けられているレンタサイクルで自転車を借りて、まずは筑波大学へ向かう。

大学へは、かつて何度となくバスで行ったことはあるし、キャンパス内に入ったらそこはえらく広いというのも感覚としてはあった(北大の広さとはまたべつの意味で)が、自転車に乗っての感覚というのは今回初めて味わった。街中もそうだけど、大学の中にもペデストリアンデッキが縦横にあって、目的地へはどこから上がったものか、さっぱりわからない、というところから始まった。結局大学会館(ここは、2006年「東西インカレ報告会」というイベントに喚ばれて行った時に伺ったのだった。)のあたりからキャンパス内に入っていき、特別展の会場への矢印がようやく見えてきて安堵したというところであった。

f:id:dhalmel:20190922100010j:plain

特別展のチケット。

展示の会場は「筑波大学体育ギャラリー」である。入場料金を払って展示会場内に伺おうとすると、ここ数回の「いだてん」で放映されている、東京五輪招致のためにつくられた「日本」(日本の名所旧跡、スポーツ施設やスポーツへの取り組みなどをプレゼンテーションする写真集。原本はとてつもなく大きかった。展示を見終わった後ダイジェスト的に出版されているものがあってぱらぱら拝見したが、それも分厚く、買うと数万するのだという)などが硝子ケースに飾られていた。メインの展示室には、金栗四三氏の沿革、選手としての活躍風景、指導者としての取り組み、競技者として遣ってきた足袋の変遷(現在のものは、熊本県玉名市のふるさと納税で返礼品となっていたりもする)…など、カナクリサンが余すところなく展示されている。その内容は、今見るものであるから、「いだてん」でのストーリーを思い起こしながら追うことが出来るところではある。あのドラマは、筑波大学の先生がずっと監修していて史実に基づいている、というところを、説明された先生が力説されていた。それにしても凄まじい史実があったののだといつも唸っているあたりも含め。

丁寧に説明を戴いたのち、実際に残されている青年時の金栗選手とのツーショットを撮れる、VRスタジオへ案内される。このしくみは、いつだかヴォレアスのホームゲームで体験したなあと思いつつ、装置の前に立つと、モニターに金栗選手と自分の姿が映る。「もう少し寄ってください」と言われて一歩、二歩と内側に寄ると、金栗選手はわたしの方に手を当てて、ガッツポーズの準備をした(なんのときだか忘れたが、驚いて飛び上がるみたいなシーンもあった。いくつかポーズが用意されているのだろうか)。そこでしゃしんを撮って、有料エリアからちょっと離れたところにあった嘉納治五郎先生の展示を見て、それから、現在の体育専門学群で活躍(あるいは卒業後すぐにユニバーシアードで活躍)した選手の近影やサイン色紙なども飾られているところも見た。

f:id:dhalmel:20190922101454j:plain

このような小冊子もいただいた。東日本の翌週に中京で、そうなんだ。

ひととおり展示を拝見し、筑波大学をあとにした(日曜日なので閉館していた施設もあったし…)。おひるどうしようか…と思いつつ、大学を出た門が最初と違うところだったので、まずここからどう駅まで戻ったものか、と、ひとつひとつ道順を確かめつつ、ララガーデンに向かったのであった。
(後編へ)

あ、この日は日曜日だったので「いだてん」本編(#35 民族の祭典)の放映日である。だがしかし、結局この日帰宅したのは深夜だし、リアルタイムでは放映を見られなかった。ようやく、昨日、再放送を見ることが出来たところであった(ラグビー見ながら相撲の放映を待っていたら、その前に刺さってきたという珍しい展開であった)。

美弥さんとミヤさん

バレーボールのワールドカップが始まっている。女子大会から始まっている。開幕して久しく、明日の移動日を挟んでいよいよ札幌で試合があるという現況なのだが、わたくし、予想に違わず、しっかりと出遅れているし、リアルタイムに追いかけきれずに現在に至る。開幕当初旅の途中にいたこととも無縁ではなかろうが、そこに言い訳の種を求める気持ちも、あんまりない。

相変わらず出遅れたままの状態なのだが、「えっ」「えっ」となっているのは、恐らくこのかたの存在あってのことなのだろうなと、なんとなく。

f:id:dhalmel:20111008143001j:plain

2011年10月8日、関東1部@青学

この前サンガイアに戴いた今季(2019-20シーズン)のチラシにも書かれていたのだが、今季、水戸のアダストリアみとアリーナで、V1女子の日立リヴァーレとV2男子のつくばユナイテッドSunGAIAの共催で、ホームゲームが執り行われるのである(2019/12/14-15)。この試合のチケットが取れるのか、急に心配になってきた……

のは、昨日見ていた試合で佐藤、長内といったリヴァーレ勢の活躍があったから、なのだ。

そして不意に気がついた。

リヴァーレか……と。

わたしがコートで直に佐藤美弥さんを見たのがいつだったかと遡ると、恐らく2011年あたりまで遡る。このときはギリギリで東京にいて、男子の1部にこれでもかという勢いで行っている合間に女子も1日見ることが出来た(この年の春季は、関東のリーグ自体が流れた)。女子ももちろんだが男子の同年代も、そのうちのかなり多くが現役を去った(ちょうど岡ちゃんさんと旧姓三橋さんの代だというと、このブログにはいちばん馴染むであろうか)。

今、界隈で、美弥さんが遅咲きで云々と言われると、そこには若干の違和感を禁じ得ないのだが、そう言いたい向きもわからんではないし、今見られて、もしかすると日々の観戦の中で見られる機会があるかもしれないということにも、いくばくかの思いを致すのである。遅かろうが何だろうが咲きゃええのである。

そして、ここから急に美弥さんがミヤさんになるのだ。そして、美弥さんと、ミヤさんは、どこかでクロスしていることを識るのだ。

美弥さんは2011/12シーズン(まずは内定選手として)リヴァーレに登録された。その頃、リヴァーレには都澤みどりさん(現サンガイア監督)がいた(一度引退後、現役に復帰し、このシーズン限りでほんとに引退した)。うわーって思った。語彙どこや。

なんだかんだで久しぶりに美弥さん見たいんだが、果たしてチケットは取れるのだろうか。続く。