/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

港町にペンを求むる

twitterで密やかに「#深夜のゆる書写60分勝負」に参加(お題が出る時間帯には寝ていることが多いので、大抵翌日以降に書いている)し始めたのを契機に、急に手書きの文字書きにハマリ始めた。この際、字の巧拙はさておくとして、いろいろな色やペンや紙で書いてみたい気持ちが徐々に盛り上がってきたのであった。今まで持っていたり休眠していた万年筆を引っ張り出して、インクを捜して、入れて。かつて自分以外が遣っていて、今は誰も遣っていないものなども集めて、一旦すべて洗って、それから。既に持っていたカートリッジインクは引き続き遣うとして、今後カートリッジではなくて別の色のインクをコンバーターで遣えないかなどと…いろいろな試行錯誤と模索とわくわくと、を以て、ラインアップをつくりつつある。そして、徐々に手に馴染みつつある。

前々から文具店の店先では見ていて気になっていた、PILOTの「色彩雫(いろしずく)」というインク(あ、インキか)がある。ゆる書写で書かれているものでも見かけるし、自分でも遣ってみたいと思っていた。1本のビンで買うには挑戦的な色も少なくないため、ミニボトル3本という形態で手に入れようとした。この3本セットには定番3セットが存在していたが、文具店によっては3本自由に選んで買えるところもある*1ので、1週間くらい前に3色選んでいた。ただ、その時点では、遣っていた色はコンバーターに吸わせた1色のみで、あとの2色をどのタイミングで遣おうかなーわくわく、という状況ではあった。

色彩雫の3色を手に入れた頃に、ちょうど次週の旅について調べを始めていた。土日、天皇杯九州ブロックラウンドを見に行くことにしていて、せっかくなので前日早めに入ろうかと思っていたからである。前日の長崎で何しよう、と、万年筆やペンや手書きのことをつらつらと追っていたところとで急に何かが交わって、石丸文行堂という文具店が、オリジナルのインクを70色という単位で出しているということを識るに至った。店内でガラスペンを遣って試し書きも出来ると聞き、滞在中、どこかのタイミングで足を運んでみたいと思っていたのである。そう。ガラスペンも、長崎でちょっと捜してみたいなと思ったのだ。

きょう、今頃、長崎にいるはずだった。台風18号が発生したらしいというのは今週に入ったあたりでわかったのだが、それが急に進路を変えて、日本列島を縦断したくなってきた感で、期間中の九州はもとより、帰りのタイミングにちょうど北海道にさしかかりかねない、という状況のようだという。昨日ギリギリまで迷ったが、結局長崎行きは見合わせることにした。連休の予定がぽっかりとあい…たわけではない。きょうの予定だけはなんとなく手持ちぶさたになったのだ。

ガラスペンを見に行こうと思い立った。港町で見ようと思っていたガラスペンを見に、急遽別の港町に向かった。小樽へ。
ガラスといえば北一硝子でしょ…というくらいの軽い気持ちで行った。小樽駅から北一硝子を目指して歩いていたのだが、JRに乗って向かったときに、その前の南小樽でけっこう降りていったこともあり「あれ、最寄りは南小樽だっけ」と思い始めていた(実際そうだったみたいだ)。北一硝子を含め複数のガラス細工店で、いくつかのガラスペンを見た。その中で気に入ったものがあり、買い求めようとしたところで、ガラスペンはひとつひとつがてづくりなので書き味が違うということを店の方に伺い、丁寧に試し書きをさせていただいた。そのうえで一本を求めて帰宅した。

帰宅して、色彩雫の、まだ遣っていなかったうちの1色のインクで、試し書きしてみた。

インクのある角度から書き始めるとか、いろいろコツが要りそうだが、書いていて愉しい。ちょうど相撲を見ていたので四股名などを試し書きしていたが、1回ペンをインクにつけたら葉書1枚分くらいは書けるというのも試してみたいなと思った。

それにしても、長崎…。

そして、小樽も…。ペンが決まったらちょうどお昼時だったのだが、何処で食べる何が美味しいのかいまひとつ掴めなかったので、結局札幌に戻ってスープカレー(それも、ずっと行きたかった駅の中に出来た奥芝商店実家、だったのだが)にしたのであった。それはまた情報を伺ってにしよう。

明日からは、長崎で何かが上首尾にいくことを願いつつ、北海道1部に向かうものとする。俗に言う「ていねっていねていねー」である。それこそ、ラストのていねが雨にかかりそうで、ちょと怖い。けど。

*1:札幌では大丸藤井がそうだ