/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

はじまることと、つづいていくこと

旭川に行く。
旭川でヴォレアス北海道が迎える最初の試合を見る。

運営側が「これまでになかった」を連発するヴォレアスの「舞台」を待ち望みながら、どうしても12年前の夏を思い出す。わたしは「それ」を以て、またバレーボールに対して思うところを募らせるようになったのだった。2005年、つくばユナイテッドSun GAIAが、その産声を上げた頃のこと。あのとき、誰をでも何をでもなく、その「動き出した」そのこと自体に心を動かされたときのことを。

2005年の東西インカレはわたしの転機だった。

昔のエントリを読んでいて「えー、そんなことあったんだなぁ」と思い出したのが、この大会であった「2005東西インカレドリームフォーラム」に参加する際に出された宿題(?)。

今のバレーボール界の問題とは何だと思いますか?(簡潔かつ率直にお願いします。)

12年前の宿題とは思えない。たぶん今この宿題を解こうとしても、そのときとあまりかわらない答えを書いてしまうであろう。たぶん、そういう、「バレーボール界」に対して、考えましょう、問いかけましょう、戦いましょう、一石を投じましょう、という動きをまっすぐに進めようとしたのが、草創期のサンガイア、というか、それを推進していた人物だったんだろうなという思いは、しばしばある。

ヴォレアスが動き始めて、何度となく、その頃のことを思い出す。頻繁に思い出すようになった。思い出すからこそ、様々なことが頭を交錯する。出来たことと出来なかったこと、かなったこととかなわなかったこと。いろいろなことを見ながら、そこに学びながら、仕掛けてきていることは、ヴォレアスにはいっぱいあるんだろうなと。

プレミアとチャレンジ、というよりは、もうちょっと手前に、なのかもしれないけど、越えられないおおきな壁がある。この10年余り、何度となく、形をかえながら、見る者として感じ続けてきた壁があった。いや、今もあるし、これから、あたらしいチームがその壁の向こうに行けるのかどうかもわからない。今はその壁を遠くに見やりながらも、ちゃんと越えたいと願って日々を積み重ねているチームにも、ちゃんと続けていることを喜びたいし感謝したい。

「問題に対して」何かをしようというのは12年前の考え方なのかもしれない。それとはまた違う方面からのひとつのアプローチを見せられに行こうかなと思っている。

南のほうではミスターヴァイセアドラーがひそやかにユニフォームを脱いだ、2017年の夏に。