/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

第74回早慶バレーボール定期戦

ことしはかなぁり久々に見に行った早慶戦、である。前に行ったときは慶應が勝った…ほど久々ではないが、それに限りなく近い、かもしれない。
日吉に着いたら早稲田と慶應それぞれの受付があり、プログラム(200円)はそれぞれの窓口で売られていた。とっさに(何故か)慶應の受付で買ったが、流石にメガホンまでいただくのは躊躇してみたりした。ちなみに入場無料で土足フリー。リーグで何回か来て、かなりすきな体育館になった。
このプログラムには、両校の現在の登録メンバーと、今年までの卒業生(各々、稲門バレーボール倶楽部、三田バレーボールクラブ)の名簿が掲載されている。名前を拝見して懐かしく思い出すひともある。
ちょうど着いたときには女子戦がおこなわれていた。早稲田の女子は今季2部2位で、秋季は再び1部でプレイすることが決まっている。慶應は春季時点で4部にいる。ここは少々力の差が生じていた模様ではあるが、慶應も人数の少ない中で精一杯の戦いを続けていた感。早稲田はかなりメンバーが入れ替わっているので、またちゃんと見たいところ。

女子がけっこう早めに終了したので、男子戦は時間どおりの15:00から開始された。試合前、早稲田・高橋、慶應・小池両主将がペナントを交換した。

男子戦

慶應義塾大学3-0早稲田大学

25-12 25-17 25-13
K)26間宮 17金親 22山本 28岡田 23村上 1小池 L21川村
W)15梅澤 19七里 13小関 11村上 17吉村 8市川 L18本間
サーブは第1、第3セットが慶應から。両チームとも、サーブスタートではないときは上記2番目の選手からサーブを打っていた。
早稲田は春季リーグ後半戦のスタメンに近い。慶應は現在負傷中の星谷に代わり、金親(かねおや)が入る。
第1セット、序盤の競り合いから一歩抜け出した慶應が8-7。実にいい音のするスパイク*1を叩き込んだ間宮がサーブに下がった。ここから、間宮のサーブが炸裂した。
いきなり強烈なサーブが早稲田を襲いサーブポイント、早稲田はなんとかレセプションするがダイレクトで返り、それを岡田が高いところから決めてポイント、次はノータッチエース…たちまち3点を重ねて早稲田がタイムアウト。その後も慶應の勢いは止まらず。早稲田が2回目のタイムアウトを使っても止まらず。間宮サーブのうちに19-7まで慶應がリードを広げ、一気に第1セットを取った。
第1セット終了後、セット間に、早稲田チアと慶應チアが交互に横1列に並び、双方の応援団が歌う応援歌に合わせて踊った。「早慶讃歌」だろうか(ちと怪しい)。
第2セットは双方ともメンバー代わらず。10点くらいまでは一進一退。10点過ぎから慶應が徐々にリードを広げ、20点過ぎでまた一気に引き離した。早稲田はブロックが出始め、流れを切り替えられるかな…という場面もあったのだが、どうにも。気がつくと、慶應側に体育会の学生を中心に膨れあがった応援の声が盛り上がってきていた、その「日吉」というアウエーの所為だとも言い切れなさそうであった。
第2セット途中から早稲田はセッターを梅澤→14伊藤に代えていて、第3セットも引き続き伊藤がトスを上げた。また、村上に代えて9倉坂を第3セット冒頭から起用した。
第3セットは序盤から、こんどは山本のサーブが効いて慶應が飛び出し、一気にリードを広げた。早稲田は何を仕掛けたらいいのかというような状況(とはいえ、主将始めいろいろカードは切れるようにも見えたのだが…)。慶應が24-13でマッチポイントを握り、最後は小池のサービスエース慶應が「23年ぶり」に、早慶戦で早稲田に勝った。しかも、いちども早稲田に主導権を握らせないストレート勝ちであった。

早慶戦」という、両校にとっての一大行事として見ても、東日本インカレの1週前におこなわれた公式戦として見ても、なんとも味わい深い試合であった。そこそこ競るのではないかと思ったのだが、これだけワンサイドになったのは何故だろう…というのが、ずっとアタマを巡っている。リーグが終わってからの短い間ではあるのだが、慶應がかなり1部リーグでいろいろ吸収して大きくなったのだろうか、という感がした。
[表彰を受ける小池主将]
→ほか 2010早慶戦 | Flickr

*1:同じ会場で何度か見た記憶はあるのだが、こんなにいい音だっただろうか。コート1つじゃなかったからか、とかいろいろ考えたが考えただけで終了