そのブロードを
2015年1月17日、日野。例によってギリギリの到着。
2つのコートで(というコート割と座席割が実に微妙な…日野にありがちなやつだったんだが)、前の週に凄まじい(記憶と記録に残る)直接対決をしたサンガイアと大分三好が、それぞれ試合をしていた。最初はアリーナのサンガイアがよく見えるところに駆け込んだんだが、そのうち、途中のセットから、両方のコートが俯瞰できる(けどサンガイア側の)スタンドに落ち着いて、そこで試合を見ていた。
サンガイアは警視庁とフルセットを戦ったが敗れた。戦い方が微妙な試合だったのだろうと思うが、其れも含めてのひとつの結果だったのだろうと。その中で決まったブロードと、前後に入念に打ち合わせをするセッターとアタッカーと、印象に残った。今なら「パーソナルスペースを保ちましょう」みたいな絵面になりそうになりながら、コートの両端で、決まったあと一瞬表情を緩めたふたりの選手。かなーりしゃしんの配置としては微妙だが、今でも折々に思い出す光景である。
桜のホームで結果的にそのシーズン最大のパフォーマンスを出して、その後かなり難しいシーズンを過ごしたサンガイア。シーズンを終えたあと、このときの背番号2と3は(若干のタイムラグはありつつ)相次いでチームを去り、このシーンは「紐解く対象」として、しばし、ただ自分の脳内に刻まれていた。ことばにしてよいのかどうか、わからぬままに。
そういうことはクチに出していいのかどうかわからないまま過ごした3年あまりを経て*1、もう一度見られるとは、思いもよらなかった。そりゃもう嬉しかったんだが、思いのとおりになってよかったと言っていいのかわからなかった。ただ、このチームをすきでいてよかったなと思った、が、近いのかな。
確かこのシーズン=昨季のおみくじでおっくん*2を引いて、「クマのような優しさで」という文言を心に刻んだんだった。最終日に途中で怪我で退場…と思いきや、翌週某所で元気にプレイしていたときいたのもそのときだったなあと。バレーを愛しバレーに愛されている選手であるのは、初めて見た、赤いユニフォームを着てバックから打ち込んできた学生時分からかわらんのかなという気がしている。
昨季といえば、その、「バックから飛んできたよーーーーー」(2019年3月2日、川崎での警視庁戦)が記憶に新しかったのだが、今季=2019-20、そのバックからの攻撃を、もっともっといっぱい見ることになった。今季はOPでの出場だったからである。締まった、というか、優しさの中にいっぱいつよさを見据えるような、そういうシーズンを見ていた感がある。
第一報をチームのリリースで見て、それから、思いもよらぬ大きさでぽっかりとあく穴がでかくなってきている。来季というものの目処がついたときに、そのときに、ひとしお、響く、んだろうなと思いつつ…
おつかれさまでしたなのかありがとうなのか、ことばがわからんのだよ。なんだか。一気に降ってくるのだよ。メテオシャワーっていうやつですか、ん、もう。
なので、ことばがちゃんと出たときに、あらためて。