/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「乗り越えられました」で終わるシーズンに

川越には、もともと日曜日行くつもりでいた。なので、前に坂戸に行ったときに泊まった宿をおさえていた。予定していたよりも1日早く向かい、土日の試合を見た。

今季のサンガイアについて書こうとするのには若干の躊躇がある。躊躇しながらではあるが、どうしても気になって、心配はしていて、日曜だけだとどんな心持ちになるのかよくわからなくて、土曜の試合から見ようと思って見た。
見ていて、徹底的にきついなぁと思ったことがあった。こんな気持ちになったままのシーズン、記憶にない。

上手く回らないときに、もがきながらも、創意工夫からバレーをたのしい方向に持って行きながら、その勢いを以て見る者をも巻き込みつつ、その先を模索する。その「やってみようとする」「突破口を見つけようとする」サンガイアに、これまで心を動かされ続けて現在に至っているのだが、今シーズン、自分が試合を見たその限りでは、なかなかその場面に出会えずにいる。それがもどかしい。

個々の顔ぶれを見渡すと、もっと、我も我もと交互に花を開いてわくわくさせられる展開があってもいいと思うし、実際、調子の悪い選手ばかりではなくて、かなりのパフォーマンスを見せる選手もいる状況ではあるのに、なんとももったいない感じがしている。

まさか「バレーをたのしい方向に持って行く」のと逆の方向に、チームが行ってやしないのか?

ここ3シーズン続いている、中盤以降でのもやもやとした迷い。昨季も、最終週にV・チャレンジリーグIIとの入替回避が確定するという非常に厳しい状況だった(今季は枠自体が1つ増えて、さらにどきどきしているわけだが)。その中で、ラストから3試合目(富士通1-3)とか、最終戦(警視庁2-3)とか、心に響く試合はあった。

残り、泣こうが笑おうが叫ぼうが、2試合。その2試合で、どうにか、絞り出せないだろうか。出しきれるもの、総てを。歯を食いしばりながらじゃなくて、思いっきり口を開けて叫びながら表情をいっぱい変えながら。わたしは図を出してこれをこうしてとか言葉にできる人間ではないが、見たら急に紙と鉛筆を出して何か描きたくなるような、身振り手振りをいっぱいしながらその場所のことを話したくなるような、そんな試合ができないだろうか。弾ける方向に、心が躍る方向に、どうにかならないだろうか。

川越でそういう試合が見たかったけれども、土曜日も日曜日も見られなかった。日曜日はもう少しだったのかもしれないが、もう少しだった。

きょねんのきょう(ちょうど三郷で件の富士通戦を見た日)ツイートしたことが、妙に、今の心境に近しく思えたので、重ねるように、タイトルにした。

何かが見つけられて、何かを為せたと思って締められる最終週になるよう。心から。