/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

誰のためにでもなく

わたしの年明け観戦はじめは先週四日市で、という予定だったのだが、突発事案があり札幌を離れられなくなったので急遽回避した。

今週は地元北海道は東川でヴォレアスのホームゲームが開催されているのだが、わたしは飛行機に乗って立川に向かった。ちょうどセンター試験の折で、宿では受験生のように応援されてみた(えっ

…そう。宿に着いたのは、土曜日の試合が全部終わった後だったのだ。全部終わって宿についてもまだ17時をまわったあたりで、まだ相撲の中継を見ることができる時間帯だった。すっかり休場者が増えてスカスカになってしまった土俵上で、しかし、じっくりぼんやり結びまで愉しんで、こりゃ白鵬が優勝する流れになるのかいなと思いつつぼんやり宿を出て、ひとしきり彷徨ってみた。

f:id:dhalmel:20190119131020j:plain

ただ前だけを見て

サンガイアは、先週と同じ埼玉アザレアとの対戦。この試合はフルセットにもつれこんでサンガイアが勝ったのだが、その一部始終を札幌の出先でひやひやしながら追っていたのが記憶に新しい。翌日の試合を含め、年明けチームは確実によくなってきている、その兆しを現地から聞いて、たのしみにしていた。

四日市が終わったあとの水曜日に、驚きの新加入選手発表公示があった。チームからは翌日発表され、Vリーグ公式サイトにも詳細なプロフィールが掲載された。東海出身の鈴木、ときくと脳裏に複数名浮かんだが、時間をかけてちゃんと絞り込めて、下級生の折にほんのりと見た記憶もあったひとだと繋がった。細身のシャープなサウスポーである。よくよく確認すると93世代であり(つまり奥田小針曹)、卒業後は9人制の実業団でプレイしていたのだが、それを辞してのサンガイア入りだということだ。東海クラスタもざわめいていたようだがわたしもびっくりした。登録有効は21日なので、カピオには間に合うが今回の立川には登録できない。でも、既にチームには帯同していて、ウォーミングアップのときにばしばし打ち込んでいた。名前の入っていないジャージを着ていたので(なのか)、その背格好、体形、顔の大きさ、などなどから、後姿で何度か元さんと見分けがつかなかったのは内緒にしておく(歩いてるだけだと利き手わからんし)。

f:id:dhalmel:20190120095952j:plain

いよいよ次週お目見え

そしてそれも突然のことだった。年が明ける前、みよしでの日曜日の試合で今季初先発し、その後の「サンガイアのいい兆し」の中心部にいたと思わしめたキャプテンハマサキが足をいためて戦線を離れていた。ベンチにはサブコーチ的な役割でいて、キャプテンとしての事務作業だけをおこなっていた。さらにこの日はしばしば交代で入って攻撃のよきスパイスになっていた内海の姿もなかった。リベロ野島は堺以来での帯同だ。

というような感じで、まだまだいろいろな予断を許さないサンガイアではある。わたしはまだ今シーズンサンガイアが勝ったところを見ていない。割と切ない状況を見てしまう傾向があった。今回もそうだった、というか、今まで見た中でいちばん切なかったかもしれない。第1セット一方的な展開でアザレアが先取し、さあ巻き返しだ第2セットなんとか、という局面、途中まではそれで進んでいたのだが、大詰めで逆転を許してしまった。第3セットも…だが、おそらくこの第2セットの終盤が大きかったのだとは思っている。

どこに突破口を見出すか、どんなカードを切るか。この日はサーブで攻める場面が多々見られた。それはとてもたのしかったし頼もしかった。ひとつひとついいことをつむぎ、結果につなげていく、そういうシーズンを、苦しい中でもつくっていければと。それだけを。と、それは、この日の第2試合(長野GaRonsがホーム東京ヴェルディにストレート勝ち。これはかなりヴェルディにとっては厳しい展開の試合だった)後、サポーターのところに並んだヴェルディの選手たちに対し、罵倒すれすれの檄を飛ばしたサポーターの姿を遠めに見ながらも感じたことではあった。ただ、どちらかといえば、祈るしかない、祈りに似て、という感じではある。サンガイアに対してこちらの思うところとしては。

「努力は必ず報われる 頑張ってください」と、泊まった宿でいただいたアメニティにフロントスタッフがつけてくださったメッセージカードの内容を、そのままサンガイアにささげたい気持ちである。今は。

きょうはこれから長野GaRonsと。