/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

天皇杯北海道ブロックラウンド

美香保に行ってきましたす。温泉があるのが伊香保で、温泉がないけど茹で上がっちゃったのが美香保です。

北海道ブロックからファイナルラウンドに進むのは男女とも高校。男子がとわの森三愛高校、女子が旭川実業高校。
Emp2012|天皇杯 | Flickr

1回戦

[A1]とわの森三愛高校 2-0 nakaichi2001

25-15 25-19
N)23中陳利 16中陳大 6堀 15ムンクジャワハラン 33廣瀬 25伊藤(2S:24鳥庭) L39橘
T)8星 3関山 7小池 4トイード 1大江 11池田 L12山本
チームというチームがいつでも同じ条件で試合が出来るわけではない、ということを知ったのは、当方がバレーボールを見始めて数年経ってからのことだった(それこそ、天皇杯が始まったくらいかも)のだが、ここのところしみじみと実感せざるをえない。nakaichiはムンクジャワハランがオポジットに入る布陣。ミドル以外で見たのは初めてかもしれない。
それにつけてもとわのつよさよ。怖いぐらいに穴が少ない。そこ落としても拾うから…などと言いつつ気がついたら大きな点差がついていた。第2セットは当初競り合っていたが、10点過ぎからとわが抜け出した。

[C1]札幌大学 2-0 東海大学第四高校

25-23 25-17
S)9小野寺 3出崎 12安藤 6石井 4山川 8松田 L14小山内
4)8泉 10柳町 4本林 11戸田 12大竹 1末藤 L2杉谷
真ん中のBコートで女子の試合が行われていて、分断されるようにしておこなわれていたこの試合。Cコートを遣うのはこの1試合だけだった。メモはAコートから取っていたのでちょっと怪しい(特に四高)。しばしば俯瞰していたが、得点板が斜めになっていてよく見えなかった(この試合終了後、2コートになってから、得点板はコートエンド後ろのちょっと高いところに配置されるようになった)。
第1セットは四高がリードしていたと記憶している。じわじわと札大が追い上げ、終盤逆転した。第2セット、A1が終わったところで駆けつけてみたところ、試合が終了してしまっていた。つまり四高はほとんど見られなかった。

[A2]magic 2-0 札幌市立厚別北中学校

25-10 25-21
M)15古城 10鈴木 13高桑 9山本 17松村 14山岸
A)5佐々木 10土屋 1澤下 4千葉 6品田 2青島 L3山本
magicはこの試合リベロを置かず。このチームを見たのは4月の小樽以来だった。そのときの記録は特にブログに残していなかったが、キャプテンの山本の力強いプレイが印象に残っていた。
厚別北中はさきの全中に出場していた。プログラムを見る限り、登録メンバーは2-3年生。第1セットはmagicがセットを通じて圧倒したが、第2セットに入って雲行きがかわってきた。厚別北中がネットの高さやボールに慣れてきたのか(何せ中学カテゴリよりも13cmも高いネットを前にしているわけである。しかも、ボールも中学までは4号球なのであった…)、序盤からリードし、試合を引っ張っていく展開に変わった。サーブで揺さぶり、ブロックがとても的確についていた。そこからまた組み立てていける強みがあった。
すわフルセット…と思いかけたが、厚別北中19-13からmagicの逆襲が始まる。畳みかけられたのか、何らかの意識が働いたのか、厚別北中側に連続でのミスもあって連続得点、20-19とmagicが逆転。その後はmagicがじわじわとリードを広げていった。厚別北中、見ていて気持ちがいいバレーだったと思う。ただ、勝敗について考えた場合、中学生の場合、身長云々というよりは、まだまだカラダが成長途上であるというのがでかいのだろうか、とは思った。みんな元気でバレーが好きでどこかでがんばってて、そしてまたどこかで見られたらいいな。

準決勝

[A3]とわの森三愛高校 2-0 東海大学札幌校舎

25-15 25-22
東)15山本 22奥田 1関根(2S:7笠原) 9一刀 12森本 3河西 L6徳本
と)8星 3関山 7小池 4トイード 1大江 11池田 L12山本
この大会には何故か山本さんが多いのだが、ここは正真正銘の兄弟対決である。
大学カテゴリでは北海道ちゃんぴょんの東海札幌は、前の週に関東遠征で関東1部チームなどの胸を借りて帰ってきたばかり。東日本インカレ以来で見たのだが、おそらくピークはもうちょっとあとで、今は一時的に調子のカーブを下げているのだろうな…とでも思わないと難しい感じだった。とわの森がつよいというよりも、東海札幌がじめつさんだったような気がしてならない。

[A4]札幌大学 2-0 magic

25-20 25-18
S)9小野寺 3出崎 12安藤 6石井 4山川 8松田 L14小山内
M)6板垣 10鈴木 15古城 9山本 17松村 14山岸 L5金子
厚別北中との試合をリベロなしで戦ったmagic、今回はリベロありの布陣。札大は1年生の2人がリベロとしてベンチに入っているが、この試合で出てきたのはずっと小山内。安定感のあるオーバーがすきだ。
この大会、札大は出崎-山川のWS対角で廻してきている。山川はミドルで飛んでいたローテもあったと記憶している(記憶が怪しい)。レセプションにはほぼ入らない。
この試合を通じて、札大のアタッカー陣の調子がとても良いのが見て取れた。このあとの大学秋シーズンにも相当気合いが入っているのだろうが、が…(続きはお察しください)。

決勝

[A5]とわの森三愛高校 2-1 札幌大学

26-28 25-19 25-18
S)9小野寺 3出崎 12安藤 6石井 4山川 8松田 L13岩渕/14小山内
T)8星 3関山 7小池 4トイード 1大江 11池田 L12山本
A4の試合終了後約30分経ってから、決勝のプロトコール。高校生のほうに貫禄を感じる。
実際のところ、インターハイで激戦を繰り返して8強に至る過程の中で、かなり力をつけたのだろうし、試合を見ながらでも、徐々に唸るようになるところが多かった。実際、この試合もとわの森が主導権を握る展開でスタートした。ただし、中盤から細かくブレイクを重ねて札大が追いついた第1セットは、各プレイ各プレイに息をつかせぬ緊張感があった。第1セットはデュースの末、札大が先取。
しかし、試合を通じてのとわの森の安定感。きちんと拾って、ミドルがプレッシャーをかけて、サイドから力のこもったアタックが炸裂する。殊に、#3関山が印象に残った。札大も2点差、3点差くらいまで詰めるのが精一杯、という感じになってしまった。ちなみに札大はこの試合のリベロ、序盤2セットで岩渕、第3セットで小山内を起用、であった。
勝ったとわの森はファイナルラウンド進出を決めた。春高(出場権を取っているのであれば…と一応)直前の年末という難しい時期ではあるのだが(3年生は進路をどーのこーのという時期が重なるのだろうし)、どこまで戦えるのか。見に行く方どぞよろしくおねがいします、である(ひょっとすると、都城かもなんだよなぁ)。