/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

日常、休日、来る、行く、帰る

日曜日に当地の大学春季リーグが終わった。ごーるでんうぃーくってなにそれおいしいの、という状況下で熱い戦いを繰り広げた各チームの方々、運営を支えた審判の方、学連の方、熱い視線を送るご学友やご父兄の方、怪しい新参ファンの方()、おつかれさまでした*1
昨秋リーグが終わった後に札幌に越してきて、これからどうやってバレー見ていったものかとちょっと遠い目になったことを思い出した。Vリーグが始まって初めて生観戦に堺へ飛んだ…くらいまではかなりギリギリの心持ちであった。自分からどこか遠くへ行かないと楽しめないものだと思っていた。思いこんでいた、かもしれない。そのあたりはわからない。
割と早めに黒鷲には行かないことを決めてたこのGWに、大学の春季リーグがおこなわれると知ったのは、割と直前になってからだった。関東1部の開幕週を見て、小樽にクラブの大会を見に行って、その翌週から。当初は、暇ではあったので行けるところには行きたい、くらいのテンションであった筈なのに、気がついたらアタマの中の大きなところを支配されてしまっていて、さて週末関東に飛ぶのにモード切り替えられるンか、という心配まで始める始末である。
ただ、このリーグの開幕から(おそらく、根っ子のところは春高予選見たあたりから)ずっと思っているところがある。そこを書き始めるとおそらくバレーと離れてしまうような気がする。

札幌に生まれて多感な時期をそこそこ過ごし、18でそこを離れ(させてもらっ)た者として、札幌という場所にはちょっと難しい位置づけがあるような気がしている。自分には圧倒的に「来る場所としての札幌」に関する感覚が欠けている。来る、というのは、道内各所から札幌に「出てくる」感覚である。札幌から東京などを見据える視点と、違うようで似ているようでやっぱり違うのか。そのあたり。
現在、北海道1部男子リーグに登録されている選手のうち、2人以外が北海道の高校出身である。これだけ血の濃いリーグは他の地域にないんじゃないだろうかと思う。誰かしら何処かしら繋がっている友達同士がチームに分かれて熱く戦って、戦ったあとはまた和気藹々とその戦いを振り返る、最初はそんな感じに見えた。ほんとにそうなのかと問い詰められればどうにもならないが、あくまでも見たことのなかった者の感覚として流していただければ幸い。特に、4連休4連戦を迎える前までは、なんか見ながら悶々としてたのは事実だしなぁ。

関東でリーグを見ていたときは、リーグ全体を見据えつつ、少なくない北海道に縁のある選手の活躍を嬉しく見守っていた。たとえば3年前にはこんなエントリを起こしている。→関東大学1部・北海道選抜(謎 - /ja あやつる YmrDhalmel 今も北海道出身の選手が数多く関東で活躍している(そのあたりはまた追って)。
先日、黒鷲後のオフをこちらで満喫されている、という、或るV所属の選手のついーとを拝見していて、自分の中で当地に「行く」「来る」「帰る」あたりの単語の意味が徐々に変わってきたのかな、徐々にブレがなくなってきたのかな、でも、誰かをフィルタにすると、ちょっとやっぱりブレるのかな…などということを考えた。行く人と残る人だけではなく、来ている人もいる。不思議な感覚。自分は「戻らない」だろうと思っていたところに戻って根を下ろしている、ということをもしみじみ。
前述の記事は87世代が4年の時に書いたのだが、そのうち2人が現在当地にいらっさる。道内道外「どちらも」知っていて、どちらの良いところも難しいことも認識していて、何かをかき回せる存在になるのだろう。そういう方が当地に増えてくると、また違う潮の流れが出てくるのだろう。
ただ、「道外のどこかからやってきて北海道に根を下ろして何かを動かしていく」存在*2が、この界隈にはまだ少ないのかな、というのは、先日職場で「ごーるでんうぃーくに帰省したときのおかやまのおみやげ」を貰ったときに思った。

週末の関東行き、開幕の時と、また違った心持ちになるのかもしれない。

*1:最後のヤツはほっとけ

*2:ひとまず折茂さんあたりの存在を想起した