/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

近々、おっくん来たる。

[2015年8月、留萌]

昨日、日付が変わる間際、Vリーグ公式サイトに、つくばユナイテッドSun GAIAに入団するふたりの大学4年生の登録追加が公示された。そのうちのひとりが、わたしの地元・北海道学連の雄、東海大学札幌校舎のMB・おっくんこと奥田基嗣せんしゅである。おっくんが去ったサンガイアにおっくんが来るのである。つーか、わたしにとって、それを来るといっていいのか行くといっていいのか、見送るのか迎えるのか、正直よーわからなくなっているのではある。
上のしゃしんはことしの夏、「サンガイア」が留萌で合宿した折に、北海道学生選抜と練習試合をおこなった、その際に撮ったものである。4年になって一段と威力が増したそのサーブが、「サンガイア」に対して放たれようとしていた。

大学1年からレギュラーで活躍。最大8回出られるリーグで6回スパイク賞を獲得した。当地のリーグでは「止まらないもの」の代名詞?である。ブロックやサーブにも磨きをかけ、年々そのプレイの幅を拡げていった感がある。
このひとほどのポテンシャルのある選手だと、だいたいは高校を卒業して(あるいは、その前に)津軽海峡を渡る選択をする。この地に留まり、この地のリーグで力を磨いていく中で、どうその先を切り拓いていくか、ということを、意識しながらの4年間だったのだろうなというのを、ちょうど同じ期間北海道のリーグを見ながら感じていた。そして、何らかの形で、何かその先が切り拓かれたらいいな、いつの間にかそう願っていた自分がいた。2年の冬の全カレで、東海大学札幌校舎は関東1部の中央に勝ってベスト8に進む、という快挙を成し遂げた。東海札幌は、東京へ行って慶應や東海(湘南)の胸を借りるとか、別府でおこなわれる春のトップ6だった大会()に出るようになるとか、着々と北海道の外に目を向けつつ、という時期を経て、道外でもひとつひとつ結果を残せるようになっていったんだと記憶している。

同じポジションである菊池監督の目に留まったというのであれば、それは非常に幸いなことであり、そこからひとつの道が開かれたことは、本人ばかりではなく、当地でバレーボールに向かう者、それを見る者にとっても、大きな力が湧く出来事なのである。

20151101|TokaiSapporo-Sapporo

しかし、それは一歩目に過ぎない。チームも難しい時期だし、環境も大きく変わるだろうし(なにせ、そこは札幌ではないのである)、これからいろいろな戸惑いや壁があるのだろう。そこをどう乗り越えて大きくなるか、そしてどんな化学反応がチームに生まれるか。これからは、また違った目で、見守れればいいなと思っているのである。

見届けて見送って迎えて見守る。
学生として見られる機会はあと2大会。全日本インカレと天皇杯。そして、その先に…

なにとぞ元気で活躍するところが見られますよう。以上。