/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

細かすぎて伝わらなくて難しい、それぞれの

inspired:天皇杯皇后杯全日本バレーボール選手権大会 閉幕!/JVA : ばれにゅ☆どっとねっととか天皇杯の阿部さん|楽しく考える男子バレーとか

試合を見て、そこに登場しているチームや選手の状態が「よかったか、悪かったか」についてくらいは、なんとなくぶれずに掌握しておきたいものなのだが、これが実は非常に難しい、と、最近よく思う*1
見ている側が何を主語にしているか、にもよるし、その目にどれだけ色がついてたり湿度があがっていたりするかにもよるし。

いいプレーを見たときに、それはよかった、痺れた、と、それくらいは書けるようになっていればいいのだろうけど、それすら怪しい場合はある。

たとえば、こんなプレーがあったとする*2

  1. 強打に反応したA選手が高くレシーブする
  2. そのボールをB選手がオーバーで上げる
  3. C選手は返すだけかと思ったが豪快にバックから強打して決める

どの選手のどのプレイに反応するか、というのは、それこそ見る人による。一連のプレイとしてそれぞれの記憶に刻まれていても、どこに重点が置かれているか、なんてのは、それぞれ見る人によって違う。だから、このプレイについて何かが書かれていたとして、「Aがよく上げた」と書くひともいるし「Bがよくオーバーで二段上げたなぁ」と書くひとも「Cよく打った」と書くひともいるだろう。或いは、A、B、Cそれぞれにツッコミのポイントを見出して指摘する(たとえばBのトスが低いとか)という書き方もあるだろう。もしかすると「Cを力強くアピールしてくれ」とどっかから指示があったりすれば「Cよく打った!さすがエースの(ry」なんて言われることにもなるかもしれないし、その指示対象がBなら「Bは難しい体制からよく二段トスを上げた、全員で繋いで決めましたね」になるだろうし。
A、B、C個々については触れず、上記のような熱のこもったプレイはチームに勢いが出てくるから…と、そこに力点を置く見方も、当然存在する。

どこかのチームでどの選手がコートに立ち、どの選手がベンチに入るか、とか、あるいは選抜チームで誰が選ばれて誰が選ばれないのか、という基準に関しては、もっともっと専門的な視点や事情が絡むのだろうが、何せ見ている側の目がこんな感じだから、ダレがどうだと言うことに関してはあまり何かを語らない方がいいのかもしれないな…という気がしている(その割に秋リーグの時はいろいろ言い過ぎた気もするなぁ…猛省w)。

物差しは数字にあるわけでもないから、ほんとに難しいんだわな…とは思う。それぞれがニンゲンで或る以上、すべてにおいてニュートラルに…というのは、ぶっちゃけありえないわけで。「Dは△△賞を取った選手で、Eと較べても遜色ない」と言われても、そのときのチーム事情にも因るし、そもそもDとEは選手としてスタイルが違うってこともあるだろうし、結局見ている人のいうところに因らないとわからないのだが、見ている人にもそのひとの物差しがあるわけで…況やセッターをや。

ということを踏まえると、ここに何か書いていることって、別に誰かの役に立っているとかではなくて、一番書き手自身の役に立っている、ということ、なんだろうな…
#まったくと言っていいほど成長の見られなかった、此処の中の人の1年でした。猛省…してもしょーがないだろうな…

*1:いちばん痛感したのは、秋の大学リーグでの或る試合

*2:A,B,Cはイニシャルに非ずw