/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

てれびへの道(1)November:胸のチャイムを

予告編
中央大学天皇杯ブロックラウンドで敗れ、10月を終えた時点で、今シーズンに残された目標は「全日本インカレ」ただひとつとなった。

そうだ、練習を見に行こう

中央が、インカレへの準備期間と位置づけられる11月に、どんな日々を過ごしてその目標に向かうのか。それが何とも気にかかった当方は、「そうだ、練習を見に行こう」と思い立った。練習見学に関しては、バレー部公式サイトに概要は記されていたが、念のため…という感じでサイトの問い合わせ先へメールし、予定を伺った。
返信がすぐ次の日にあった。11月アタマに合宿が予定されていて、オフになる日が変動する可能性がある…とのことだった。
そのあたり、実はこちらの予定も何かと流動的だったので、いつ現地に行けるのかは定かではなかったのだが、大体のポイントとして伺って、ココロの準備をしていたところではあった。
合宿が終わった頃にまとめて更新されたブログの記事を見て、当方は言葉を喪った。チームでの練習、意識合せをするという意味では、非常に意義深い合宿が出来たものと思われたが、その反面、レギュラーが2名戦列を離れた、というその報せに。前半に長山が、そして、終盤に千々木が。

土曜日の午前中…ほぼ昼間にさしかかった頃に、かなり久しぶり*1中央大学のキャンパスに赴いた。多摩モノレールが開通してからは初めてだった。中央大学・明星大学駅を降りて、改札を抜けて右に曲がると、そこからすぐキャンパスに直結している。
案内図を見て体育館を目指す。同行者は道中にある自動車部練習場のクラシカルな車に興奮していたが、それはさておき。
バレー部が練習しているのは板張球技場。それを見下ろす形になっている1階上のギャラリーから、しばし練習を拝見した。練習は既にかなり進行しており、着いた頃にはAB戦が行なわれていた。A・Bにレギュラーが入り乱れていた感じではあった。前述のふたりは対角線上に位置取りラインジャッジをしていた。状況はよくわからないが、痛いところはまだ痛い、そんな状況には見えた。
帰り際に、てきぱきとシゴトを進めるマネージャーさんにココロを打たれた。4年生だったとは、その時は知らなかった。

次の週末の予定がわかってきていた。土曜日FC東京、日曜日富士通との練習試合、と。

その日は練習試合なのに

V・チャレンジリーグの雄・FC東京は、この時期非常に積極的に練習試合を組む。昨秋に落成した新しい体育館(TG深川体育館)が非常に効いている。
中央にとっては、この土日のチャレンジとの練習試合は、己の仕上がりを厳しくチェックし、本番に備えていくにはもってこいな環境である、はずだった。
しかし、練習試合を前にして、関東学連サイトに驚きのヘッドラインが!→参考:11/15に、てれびの番宣? - /ja あやつる YmrDhalmel
11月15日…じゅうご…にち?当方のコメントでのコワレ具合はなんとも痛々しいのであるが、それはそれ。中央と東海のそれぞれの、というよりも看板「全日本」選手、しかし、トーナメント組み合わせの決まっていないこの時点では、中央と東海が金曜日に当たってしまう可能性も、もちろんそれ以前に消える恐れもあった。その状態で番組?めでてぇなぁ…と、やっぱりちょっと思った。
昼過ぎ、深川に赴くと、手前のグランドではFC東京の下部組織が同じくマリノスの…と試合を行なっていたため、ギャラリーがそこそこいた。雨の予報はあったが、まだ曇り、という段階ではあった。

体育館の真ん前に、飾り付けのされた木を見つけてパチリとしたりしながら中へ。アタリマエだが、その日テレビの収録に行った福澤は不在(結局当方、再放送も見逃して、インカレ当日東京体育館に流れていたのを見たのが最初だった…)。何故かリベロ高橋の姿も見えず(のち、風邪で週末の練習試合を欠場していたことが判明)。
結局、この日中央はFC東京と5セット(5セット目のみ15点ゲーム。どうも審判さんの新ルール対応練習もかねていたもよう)戦って、2-3。まだてれびの前に、どんよりと雲が立ちこめているように見えた。
この日の中央の布陣はこんな感じだったと記憶している(名前の前の数字が背番号、後の数字が学年)。

  • WS:#3渋谷(4)、#17辰巳(2)、#22明石(2)
  • MB:#11内藤(3)、#26岡村(1)→#2中村(4)
  • S:#4重村(4)※一部#5赤名(4)
  • L:#18山本(2)*2→#13川畑(3)

明石が元気いっぱいだったのが印象に残った。MBがイロイロ難しいのかな…という気はして見ていた。
千々木はセット間にスパイクを打ち始めていた。どうも長山の方がちょっと時間がかかりそうな雰囲気に見えた。うぅ。
翌日は福澤がいるだろうしどうなんだろう…と思っていたが、当方は天皇杯に行ったので日曜日の富士通は見られなかった。あまり状況に変化はなかったような…と、行ったひとには聞いた。富士通とは6セットやって2-4だったとのこと。

青空にぽっかりと黒雲が浮かび

チームのブログを拝見し、徐々にインカレ当日が迫っていることを思い知らされた。その勢いで、本番前にもう一度だけ練習見学に伺うことにした。
この日はめちゃくちゃいい天気だった。→実は近隣で撮影

体育館中央にある黒板いっぱいに「全日本インカレまであと9日!」と大きく書かれていた。戦列を離れていたふたりもほぼ本格的に練習に参画していたように見えた。体育館全体にいい気合いが充満していたようには見えた。しかし、何故なのか、当方はそれを見ながら、いいようのない不安感に襲われていた。
インカレ直前だから、4年生に気合いが入っているのは珍しいことではないし、ここだけではなく、同時進行的に、どのチームも必死で追い込んでいることだろうと、そう考えると、どうも気ばかり焦ってしまったのだった。この大学を(ことにそのキャプテンをw)見るときに、ココロに思ったことを言葉に落としきれないのは、昔から当方の悪い癖である。

全体練習は割と早い時間に終わった。その後、コートの真ん中では福澤・千々木と重村。それをサポートする2人の1年生MB(横村だったり、岡村だったり)。念入りにコンビを合わせていた。しばらく見ていたが、そこにいると何かが刺さってくる感じがしてきて、ちょっと早めに体育館を後にした(はずなのに、ちょうど出たら、ブログで見たような「ゲンチャでお帰り」軍団に遭遇することになる)。
行けるのだろうか。行けるのだろうか。大丈夫だろうか。そんなことは蓋を開けなければわからないだろうし、蓋はまだ開かないわけだし、取り越し苦労としか言わないのだろう*3。何故か足は「そういえば中央の学食って凄いって昔聞いたことがあったな…」と、そちらの方向を目指していた。後ろから紺に赤袖のスウェット軍団が4人ほど。その中にTシャツのままのキャプテンの姿もあった(ような気がした)。そういえばここは大学だったんだ…と、その後の待ち合わせのことを思い出しながら引き返した。
実は、待ち合わせて行った先は多摩動物公園。たっぷりと堪能して家路についた。どうにも整理できない何かを抱きつつも。

インカレの開幕は、着々と迫っていた。→その時書いた駄文

(以下、次回へ)…なげぇよorz

*1:確か、リーグ戦の会場になったことがあって、そのときに伺った

*2:最初の1セットのみで、あとはピンチサーバーでしばしば登場

*3:そうだ。この当時は、平日に観戦ができる目処が立っていなかったので、なおさら不安がいっぱいだったのだ