/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「体育では無理」

ニュートラルポジション 駒大苫小牧の野球部部長の暴力を学校側が隠蔽した件
のコメントを拝見して思い出したこと。

思い出すためのトリガーはこの部分。

高校野球のやっていることはスポーツに反しているし、それにスポーツに教育を持ち込むこと自体が胡散臭いことです。
それにスポーツと体育を混同しないことです。
これは別物です。
体育は戦前の軍隊の訓練用のものです。
ぜんぜん、スポーツではありません。
高校野球は体育の要素が強いです。
それは高野連の方針も含まれていると思います。

「体育」と名のつく組織にいる人にも、その方向に違和感を持っていて、何かを変えていかなければと考えている人は少なからずいるのだが、少なすぎて見えない…らしい。
#大学時代のふたりの恩師はそういう数少ない人だった。
「体育」と「スポーツ」の間にある溝は深く、その溝は巧みにぼかされている、ということは、当方も常々考えているところである。

タイトルに入れた文字は、TUV*1-Univ(またの名を筑波大学男子バレーボール部)監督・都澤凡夫氏が「ドリームフォーラム」で発した言葉。TUVは地域に密着したプロクラブとして成り立っていくための柱の一つとして、「スポーツ」を地元の子どもたちとともに進めていくことをあげている(先日はキャンプに行ったらしい。参照:つくばユナイテッドバレー部ログ)が、このようなプログラムの実現が可能なのは「スポーツ」で、決して「体育」ではない、ということを、氏は明確にされている、ということに感慨を覚えたものだった。
それがなければ、きっと東西インカレに行ったのも「昔応援した懐かしい筑波大のバレー」どまりだったような気がする。
(全般的には、id:dhalmel:20050718 とか その次あたりに書いた)

ちなみに、長年大学バレーなど見ていると、「体育」と「スポーツ」についてはよく考えさせられる。個々のチーム、個々の選手まで落とし込むと、その考えさせられ方はまた変わってくるのだが。
おそらく、全体で捉えると、大学周りって、「体育」の枠組みが厳然とあって、その周辺で「それでいいのかなぁ」と考える少数の人たちがあがいている、という感じなのかもしれない。

高校野球だとその「少数の人」が豆粒みたいになってしまっているのだろうなぁ。
駒苫の連覇には素直に喜んだ北海道出身者だが、正直もういいや、という感じはしている。

*1:つくばユナイテッドVOLLEYBALL。ここ1ヶ月ばかり、ここではこの件の比率が上がってしまった感はする。