旅はおわり、そしてはじまる
東日本インカレを見に上京した。当初、土曜日までの試合を見て帰る予定だったところ、土日でサンガイアが公開練習(実際、きょねんのファン感謝祭がおこなわれた、茨城県立中央青年の家で合宿だったもよう)をおこなうという報せを受け、東日本インカレの観戦は金曜日で切り上げ、急遽土曜日だけサンガイアの公開練習におじゃまして、今朝帰還した。
東日本インカレは、木曜日からのスタート。初日は葛飾区水元総合スポーツセンターへ。物販が難しい会場とのことで、プログラムの販売はおこなわれていなかった(なお、プログラムは無事に翌日ゲット)。関東リーグのプログラムも今季はゲット出来ていなくて、ただただ記憶に頼るところ多々。東海2校が同一会場で、東海スポーツの記事も両校にわたっていた。それぞれが勝てば直接対決(でもプログラムも無いし翌日は違うところに行こうなどと)という腹はどこかにありつつ、トーナメントの、そして普段無い展開の、さらに5セットマッチの、難しさを噛みしめた(つーか当地は5セットマッチが少なすぎないすか…てのは思う)。
木曜は結局水元で4試合を見た。第4試合が法政-仙台だった。仙台の何人かのメンバーについては、2年前の国体予選で見て以来だった。それ以来で見る方々は、概ね一回り逞しくなっていた。そして法政も久しぶりだった。久しぶりにしては、見たことのあるひとがけっこういたのだが、実は初めて見るひとがいて、えっ初めてなんですかと自分自身にも問いそうになった。いや初めてだったんです。
トーナメント他会場の動向などを鑑みて、そして木曜に見られなかった北海学園が勝ち上がり、いよいよ中央と当たるというので、金曜は墨田に行った。墨田で何試合か見たら、移動するか、少々お買い物にいそしもうかと思っていた。
北海学園は堂々と持てるものを出したと思っているし、見せ場もいくつかあった。中央は第1セット中盤からじわじわメンバーを切り替えていって、いろいろなひとが其処に出てきていたが、それはそれである。冬にまた東京で見たいという思いを新たにした。
その後どうしようかとは思った。思っていたところで、北翔と東北学院が熱戦を繰り広げていると聞き、どちらかを見られればいいなと急遽流山に流れることにした。流山、キッコーマンアリーナの最寄り駅は、TXの流山セントラルパーク(各駅のみ停車)。墨田の最寄り駅・錦糸町から地下鉄に乗り、押上からまっすぐ直通電車に揺られるがまま北千住まで行けば、TXに乗り換えられたのだが、何かに乗り換えなければいけないと勘違いをして、一旦押上で降りてしまった。そんなロスタイムはあったのだが、北千住ではスムーズに各駅停車に乗り換えることが出来た。TXに乗るときに、選んで各駅に乗ることは今までなかったので、妙に新鮮だった。
移動中にその試合を勝ったのは北翔であり、結局8強を賭けた試合は明治-北翔であった。「中大にぎりぎり勝ったあとすぐ日体と」の2013東海札幌(全日本インカレ)を思い起こす強行軍であり、結局わたしは現地に駆けつけたあと、前の試合を戦い抜いて客席に干されたオレンジのユニフォームを横目にその試合を見守ることとなった。
明治が勝ちあがりを決めたあと、隣のコートでおこなわれていた慶應義塾-駒澤はフルセットになり、それを見届けて会場をあとにすることとなった。久しぶりに見るチームも、初めて見るチームもあった。それぞれの場所で、それを見続けている方々に、いろいろなことを教えていただいて、自分で見て、豊富なインプットをひとつひとつ整理しながらの2日間だった。
金曜に急遽流山に流れたので、当初したいと思っていた買い物は土曜の朝に廻すことにした。行きたかったカキモリは開店時間が遅かったので今回は諦め、銀座の伊東屋をちょっとだけ見てから土浦へ。
実はサンガイアの練習を見る機会は、そう多くはない。むしろ、ホームから離れている自分のほうが、留萌に毎年伺っている分だけ機会があるのかなという感がするくらいだ。今回公開練習に足を運んで、あたらしいシーズンへの期待を(そこにいろいろな心配ごとはあるにせよ)、めいっぱい感じることが出来る、貴重な機会をいただいた。
それぞれの場所で見たそれぞれの件は、別なことのようで、実はすこしずつ繋がっているのかもしれない。全部握りしめて、帰ってきた。
東日本インカレのしゃしんは追ってFlickrへ。10年来の写真データが入っていた壊れたハードディスクのデータも、無事戻ってきたので、それも確認するんだ。
2018東日本インカレに出場する北海道からのチーム(2)
後半いってみます。
→墨田と水元に出てくるチームはこちら:
■中央区総合スポーツセンター
都営新宿線浜町駅下車徒歩2分・東京メトロ水天宮前、人形町各駅から徒歩圏→総合スポーツセンター 中央区ホームページ
近隣に荒汐部屋という相撲部屋がある(関取がふたりいる立派な部屋であるが、近年は部屋にすむ猫でも有名である。名古屋場所が近いので微妙だが、ひょっとすると稽古が見られるかもしれない…)。また、いつだか忘れたが、近くのホテルに泊まって、この体育館がある公園でラジオ体操をしたこともあったなあと。
それはさておき、此処で緒戦を迎えるのは札大。
札幌大学(春季1部2位)
Hコート第2試合 VS宇都宮大学(関東2部12位)
[#4鈴木翔太郎/WS・4年]
S5長谷川(4) WS4鈴木(4) MB16→7寺内(3) OP1岩(4) WS26→13田中(2) MB11→2岩澤(4) L28→11森(2)
春季或る日のスタメンを書き出してはみたが、春季が終わって選手権までの間に大幅に背番号が替わったので、替わった選手はその番号を付記してみた。
春季リーグも選手権も、失セット0で優勝に向けて進んできた東海札幌の前に立ちはだかり、敗れはしたものの熱戦を繰り広げた。札大といえば攻撃の鋭さつよさを思うのだが、前年までとまた趣が違ってきた感。右の鈴木、左の岩の両翼感はありつつ、ミドルがぴりっと効く。そしてそれぞれによー動く。ああ語彙が足らない。
対戦する宇都宮大は今季関東2部で12位、入替戦で敗れて秋は3部というチーム。宇大相手にどのような攻撃を見せるか…見たいが分身の術が無い。で、シードに順大のいるシマですか。うむ。
■浦安市総合体育館
JR舞浜駅から徒歩10分→浦安市運動公園 総合体育館
2007年の東日本インカレでメイン会場だったところ。駅からディズニーランドの外郭をなんとなく散歩していたら目的地に着く感。なお、今回は、木曜のみ浦安で、木曜に勝ち進んだ場合は流山市総合体育館(キッコーマンアリーナ)での試合ということになる。同じ千葉県内だがなんとなく距離がある感が。
北海道の出場校で浦安スタートはこの2チーム。
北翔大学(春季1部3位)
Lコート第3試合 VS日本工業大学(関東6部A)
[#1杉本弘貴/OP・4年]
MB4佐藤(3) OP1杉本(4) WS23亀田(1) MB12小泉(2) S17高田(3) WS2大泉(2) L15髙尾(3)
北翔も選手権はBチーム風味。昨季からメンバーが何かと入れ替わったり、リーグ中にベストメンバーが組みがたかったり、というような状況下、チーム全体で力を合わせてひとつひとつ壁を乗り越えていっている感。その熱さはコートの外からも伝わってきていて、結果的にコート内外のかけ声でいちばん印象に残っているのがこの大学、というような状況になっているのである。さーぶきゃっちほーくしょー(キャッチということばについてどうこうここで言いたいわけではない。まあ言いたくなることはあるが、それはそれでキャッチーなのでしかたがない)とか、ないっさーぶないっさーぶとか、気がついたら口ずさんでいるのが何故北翔のそればかりなのか。
案外、北海道という枠を離れてもうちょっと広い舞台で、また違った一面が切り拓かれるのかもしれない。東日本での北翔については、それを楽しみにしてみたい。
北星学園大学(春季2部2位→順位決定リーグ2位で1部昇格)
Mコート第4試合 VS駒澤大学(関東1部9位)
[#12櫻谷一輝/S・2年]
WS8畠山(3) S12櫻谷(2) MB6小山内(3) WS3白戸(1) OP16神田(2) MB10山本(3) L11大友(3)
北翔とは別ブロック(というか対角線上)だが、会場が同じである。
わたしが札幌に戻るちょっと前に最初の1部昇格を果たした北星だが、その後暫く2部~3部にいた。昨秋の入替戦でほんとうに久しぶりに見て、そのときは3部から岩教をストレートで破って2部に戻って、というところだったのだが、おっ?!と目がきらきらして、また見たいなあと思ったのであった。
翌春、2部では北大に次ぐ2位で順位決定リーグに進出、2戦目で旭医に勝ち、最終戦北大と2部同士で最後の1部の切符を争い(そういえば、北大とは選手権で2回対戦した)、勝って1部昇格を決めた。そこまでのスピード感というか、「おっ」「おっ」と言いながら昇格まで突っ走った感、忘れられない。秋季、11シーズンぶり(指折り数えたが怪しい←)の1部でどのくらい戦いきれるかは未知数だが、思い切りよく攻め込んでくるところが見たいなあと。
正直今回はなかなか厳しい組み合わせという感はありつつも、見るひとに、見どころいっぱい残してこられるようならいいな、と思っている。
どこに見に行くかは現時点で決まっていないし、それぞれの大学がどのような戦い方をするのか、について、いち観戦者が現時点で知るよしも無い。負けずに帰れるチームが男女各1チームしかないこの大会で、それぞれのチームが、それぞれに何かを掴める大会となるよう、願いつつ、どきどきしながら我も空を飛ぼうかと思っているのである。
東日本インカレは、6月21日(木)競技開始である。優勝チームが決まるのは、6月24日(日)。
2018東日本インカレに出場する北海道からのチーム(1)
いよいよ、6月21日(木)から、東日本インカレが始まる。ことしは東京・墨田区総合体育館をメイン会場に、関東の複数会場で試合がおこなわれる。北海道東北は6年周期…なのだとすると、ことしは北海道の番のような気もしないではないのだが、気のせいらしい。
そういいつつも、いろいろな折り合いがついたので、今回はほんとうに久しぶりに現地組になることにした。しかし、木金は1日5会場(うち男子の試合があるのは4会場)。何処に行ったものかについては、トーナメント表とにらめっこしながら、当日になって決めるような感じになりそうだ(木曜はだいたい腹づもりあり)。
北海道からは男子6チーム、女子3チームが出場する。緒戦の会場ごとに、北海道からの男子チームを紹介してみんとてするなり。
なお、文中で出てくるスタメン(?)については春季リーグで見たものをベースにしてみるが、そこからメンバーの入替などは、あるところにはある。
■メイン会場:墨田区総合体育館
(JR錦糸町駅下車・北口より徒歩3分ちょっと)→アクセス | 墨田区総合体育館
とてもアクセスのよい体育館。サブコートを含め4面取れて、明るい。絵面は白っぽくなる傾向があるとか、アリーナは3階なので飲みモノなどは予め下で買って上がるべしとかいろいろあるがそれはそれ。5年前に見に行った際は、北海道の男子全出場チームが此処に集結するというびっくりする状況だったのだが、今回この会場で緒戦を迎えるのは1チーム。
北海学園大学(春季1部4位)
Dコート(サブ)第2試合 VS神奈川大学(関東4部B)
[#5齊藤征汰/S・3年]
S5齊藤(3) WS11吹越(2) MB19佐藤寛(1) OP2山口(4) WS10栗原(2) MB6佐藤元(3) L9長澤(2)
監督とコーチがヴォレアスに所属する現役Vリーガー。当方が札幌に戻って以来何かと最寄りのチームで気にかけているところである。今頃仙台に行って東北学院との定期戦に備えているところであろう。ご武運を願っているところなのである。
この2年、部員が非常に増えて、上位チームにひけを取らない規模になってきている。また、チームとしての選手層も厚くなってきた感がある。それぞれのポジションにバックアップとして出て来得る選手がいて、またその存在を示している。「伸びしろ」を感じるチームになっている。
■葛飾区水元総合スポーツセンター
JR(というか地下鉄千代田線直通)金町駅・亀有駅、綾瀬駅からバス→交通アクセス | 葛飾区水元総合スポーツセンター
初日はここにいるのかなあ。まだよくわからないが、北海道から2チームと、ほかの出場チームでも北海道出身の選手がちらほら。いちばん気になっているのが、第4試合の法政-仙台だったりする。
電車に乗って最寄り駅に行くときに「JRだから、常磐線に乗っていけばいいから」と思って乗ると通過してしまうところなので要注意。
東海大学札幌校舎(春季1部1位)
Jコート第2試合 VS大東文化大学(関東2部6位)
[#4柳町逸太/OP・4年]
WS1戸田(4) MB17田辺(2) OP4柳町(4) WS15阿部(3) MB3大竹(4) S16澤下(3) L11藤村(3)
リーグでは上記スタメンが多かったが、先だっておこなわれた選手権大会ではBチーム主体の編成で優勝した。チームにとっての照準は、あくまでも東日本、そして全日本インカレ…ということになるか。
リーグ開幕前、3月にべっぷアリーナでおこなわれた全国ブロック大学男子バレーボールチャンピオンマッチで2位(10チーム出場)になった今季、緒戦を突破したらその次は湘南校舎がいる山、というこりゃまたすごい引きだなあという感はあるのだが、北海道を代表するチームとして何かを刻んでこられたらよいなあということを思っているのである。ベスト8に入って全カレ枠をもうひとつ、は、密かに切望する事案。
北海道科学大学(春季1部5位)
Jコート第3試合 VS日本大学(関東1部11位)
WS4菊地悠(2) S1伊庭(3) MB13小林(1) WS7菊地純(2) OP8島本(1) MB2瀬古(3) L14花本(2)
上記はリーグ時のスタメンだったが、そこから引退した選手もいると耳にする。旧名北海道工業大学だが、近年は医療系の学部も増えたし、学業もいろいろ多忙であると聞く。ひとの往来予断を許さない。
3部あたりにいた頃から道外の大会にも積極的に出場しているが、ここのところ道内では1部に定着し、明るいチームカラー(黄色いという意味ではない)に目を惹かれる。
…で、え、日大と?えっ?とわ?えっ??(とわの森インターハイおめでとう)
2会場3チームで一旦記事を区切る。
2018年6月14日
目覚めるやいなや、サンガイアが新体制を発表したと識った。現役を引退して2シーズンを経て、元さんがチームに戻ってきたということがわかった。
そりゃあれだ。2年前、引退、その席でおそろしい勢いでその愛を噛みしめ、何故元さんがこのチームを離れにゃならんのかねと思ってしまっていた節はあった。いろいろな折り合いがつけば、なんとか実現してほしいと思っていたことが、ひとつとおったんだなと。
その報せを受け止めつつも、普通に朝からはたらいていて、昼休みに別の方向から別のどっきりを聞く。現在(明日まで)小樽でおこなわれているインターハイの北海道予選で、ふた波乱があったということである。インターハイ北海道予選では、きょう4強が出揃い、あすは4強同士でリーグ戦を戦って上位2チームが全国に進出するということなのだが、まあ4→2で予期せぬ結果というのは今までにもなきにしもあらずなわけだが(ex.えっもう4年前なの春高予選)、その4つ自体の顔ぶれが変わるのって、非常に珍しいじゃないかということに…気がついた。
3年ちょいぶりじゃないかというのをTLで見たし、実はわたし自身も思い出していた。3年前の新人戦だった。東海大四(だっけまだ)、とわの森とともにそのとき4強に食い込んだのが、札幌西陵と帯広三条だった。その年の大会は苫小牧で開催されていて、4強が出揃った土曜日にひょっと行ったのだった。ある種ヌシであるところの苫小牧バレーボール協会会長さま(元さんのおとうさんともいう)に初めてご挨拶をして、ひとしきり遠くで試合をしていたサンガイアのことがキニナリマスねーということばを交わして、それから試合を見ていたのだった。この大会を見たいと思ったきっかけの大半は廣瀬七海(旭川実→現NEC赤ロケ)見たさであって、あれっ。
本日このリアルタイムに戻ってきた。
今回、東海札幌、とわの森とともに4強に食い込んだのは、旭川実業と岩見沢緑陵だった。それぞれのOBはと訊かれて顔が浮かぶくらいには、この界隈での暮らしが長くなった。そしてあっそうだ西陵ってとおもうくらいにも、いろいろこじらs…じゃなかった深く深く感じ入った(だが、しゃしんは手許にない)。
気にかける要素がおおいのはたのしいことである。そしてわたしはまだまだ何かを待っている。
[東海札幌は順調そうで何よりでげす。あ、これは前の代のっす]
連想ゲーム
あの試合を見たらあの試合を思い出すとか、あのシーンを見たらあのシーンを思い出すとか、あの選手を見たらあの選手を思い出すとか、とかく、トシだけ重ねてしまうと、そういう局面が必要以上に増えてしまった感はある。そして、思い出してなきそうになるとか、あるわけだ。まあ。
メディアが、諸般の事情で誰かに誰かを重ねたくなって、重ねようとしたがるのは、だから、わかる。ただ、其処に重ねるのか?ってのが、わからないときはある。利き手も違うし、その年齢当時の完成度とか、位置づけとかも、全然違っているのに、そこ重ねるかね、と、コートとベンチを目線が行ったり来たりしながら、感じてしまうことは、まあある。だから、せめて、重ねたくなって重ねるのであれば、違和感の少ないラインでどうにかなってくれないかなあと、こっそり願う。
思い出してなきそうになったシーンについてだけ追記する。やっぱり、あのトスでそのアタックが決まって、あげた方も、決めた方も、どちらにもほっこりあたたかいものが溢れるようなシーンを目の当たりにしたときに、なきそうになったんだ。書きたかったことのメインは、こっちなのだということを、音声を消しつつ叫びつつ。