初顔合わせ

初めてそのチームを見たのはまだ半年くらい前にすぎなかった。
2012年大学選抜優勝大会。第2試合を見ようとして陣取った場所ではじまった第1試合、「3部から上がったばかり」というそのチームは、1部上位校を相手にがっぷり四つといえる善戦を見せた。試合結果自体はさておき、トーナメントだから、そのチームをもうしばらく見られないというのが残念に思えた。強烈に心に響いた。ちなみに第2試合は無事に推移した。おそらく、コート界隈の賑やかさでは、隣のコートを遥かに上回った2試合だった。

次に見られる機会は割とはやくやってきた。秋リーグ、大混戦の2部をかいくぐって上位リーグに進出してきたそのチームは、1部の5位6位をなぎ倒して一気に1部に駆け上がったのだ。そのチームには、なんというか、見るモノを飲み込むちからがあるわけで、秋は入替戦だから下位の2チームと当たっただけだったのだが、これが上位のチームとどう戦うのだろうか…と楽しみにもなり、また怖くもなった。

総当たりでは最後に当たるんだ…と、春の日程表が出たときに確認した。勝った方が上位進出とかになっちゃったらどうしようと思ったが、それは寸前のところで回避した。そして、今日ともう一回、最終日に相まみえることが確定した。

ついに、その「今日」が、来てしまった。

どう戦うのだろう。どう攻めるのだろう。どう守るのだろう。

怖いんだけど、ほんとに怖いんだけど、ここは、やっぱり踏ん張ってほしい。なんとか。上位としての矜持、つーのではなく、あくまでも、チームそれぞれの、自分たちのために。

じっと見守ることにする。見守ったあとの自分がどういう心境の中にいるのか、まったく想像がつかない。