第1回バレーボール大学男子東京六大学交流戦
東京六大学、といえば硬式野球のイメージが強いが、実は硬式野球以外でも、この枠組みでの戦い・交流は多岐にわたってある。東京六大学 - Wikipediaに詳しくまとめられているが、本日、この枠組みの中に「バレーボール」が追加されたことになる。ことしは東日本大震災の影響で中止となった春季リーグ後半の日程のなかで3日間開催されるが、この大会自体は、来年以降も定期的に開催の意向であるとのことである。
本日の会場は慶應義塾大学日吉記念館。1年前の黒鷲直後もそういえば日吉に行ってたなぁと思いつつ。本日は、午後からの開始で3セットマッチを全5試合。2コート展開であったため、見られなかった試合も少なからず。
なお、来週と再来週の日曜日は早稲田大学記念会堂での開催である。日吉もそうだが、記念会堂も上履き不要。入場無料で、全出場校の登録選手名が掲載されているプログラムは100円*1。東日本大震災義捐金のための募金箱も、各校受付に設置されている。
試合の結果について、見ている範囲で記載する。なお、括弧内は本年スタート時点での各校の順位（序列）だが、プログラムにはそれぞれ「通算○位」という形式で書かれていた。
明治大学（関東1部3位）2-1東京大学（関東4部4位）
明治は所謂Bチーム編成だった。東大は、以前チームのメンバーがポロシャツ姿で試合を観戦している光景には出くわしたことがあったが、実際に試合を見たのは初めてであった。まだまだ荒削りではあったしミスも多かったが、そこに流れるものがなんとも面白かった。取った第2セットはサーブで主導権を握り、追う明治を交わした。
ほかの競技の大学リーグでもそうなのだろうが、東大がどこまで活躍するか、がいろんなことの鍵になるのだろうと思う。まさか、活躍していた選手のひとりに、春高やインターハイや暮れの天皇杯で見たところの出身者がいるとは思わなかったが。なんとなく、東大にはそういうところから入らないのかなというイメージがあったが、あっただけだった*2。きょう、非常に印象に残った選手であった。
※東大・第3セット開始時のメモ
T)18伊藤 23今泉 22小林 1田内 15宗岡 3栗岡 L12坂下
法政大学（関東1部8位）2-0立教大学（関東3部4位）
こちらを見ていたような気がしたのだが、遠くから見ていた東大が面白くなってきて移動してしまった（ぇ）。第2セットはデュースだった。
法政大学2-1早稲田大学（関東1部12位）
18-25 25-18 25-17
W)7伊藤 4倉坂(1S途中-:16専田) 15濱松 12七里 10吉村 1市川 L18太田
H)9平良 22池田 17吉田 23村上 1田中 10佐々木 L12早瀬
双方リベロは2人ベンチにいたが、廻してはいなかった模様。
早稲田、法政とも1年生をスタートから起用してきていた。第1セットは早稲田ペースで推移。2点ほどのリードを保っていたが、終盤連続得点もありそのまま抜けていった。
第1セットの連続得点の立役者でもあった1年生・専田がそのまま第2セットスタートから出場したが、実は前セット終盤に倉坂が足を負傷してそれ故の交代であった。後半2セットは、どうも法政が畳みかけていたというか、早稲田が崩れたというか…で、一気に試合の流れが向く傾向が強かった。法政は初めて見る選手も多かったが、中でも印象に残ったのはセッターの対角に入っていた#17吉田。鎮西1年コンビ*3はこれからよくよく見ることになろう。
明治大学2-1立教大学
詳細はわからない。この試合の明治はAチームだったように見えたが、第2セットは、得点経過としては立教が押していたようだった。それにしても明治の平均身長が更にちいさめになっていて驚いた。190cmくらいの選手が遠目から見たら197くらいに見えた（それは違う原因かもしれない）。
慶應義塾大学（関東1部10位）2-1早稲田大学
25-18 23-25 25-16
K)28柳田 26野口 23星谷 19岡田 16間宮 18山本 L25前田*4益田
W)7伊藤(1S途中-11本間) 16専田 15濱松 12七里 10吉村 1市川 L18太田
慶應は先行でサーブを打たないセットはずらして、常に柳田からサーブを打ち始めるスタイル。
手に汗握るプレイが多々あった。「上手い」選手の「巧い」プレイにも痺れたが、より成長を感じる大きな選手の活躍にも酔った。自然と大きな声を出しながら試合を見ていた。ただなぁ、毎セット毎セット、慶應畳みかけタイムが発生するのはどうなのだろう、と思ってみたり。
うーむ…やっぱり、これをリーグで見たら、とか、勝浦組や黒鷲組と戦ったら、とか、ついつい、その試合を楽しみつつも、考えちゃうなぁなどと。
来週はおそらく見られないので次は再来週（＝最終日）かなぁ。立教東大の展開も気にかかる。今の東大なら3部行っちゃえよ、なチカラがあらぁかもなぁと思ったゆえ。
