ブーゲンビリアの木の下へ、V2開幕のホイッスルを聞きに行く
明日、V2リーグが開幕する。タイトルに書いたことを目的とするならば、あした特急ライラックに乗ればよかったのかもしれないが、気がつけば、久しぶり*1に飛行機を乗り継いで、わたしは南のほうにやってきた。
久しぶりのソラシドエアに乗って、アゴユズスープをいただいて、いつしか、宮崎ブーゲンビリア空港と名付けられたそこに降り立つのは初めてだった。あ、おそらく、宮崎県自体は、ンンン年ぶり2回めだ。昼過ぎに空港に着いて、とりあえず土地勘が怪しすぎて、どこに行ったものかとっさにわからなかったので、まず宮崎駅に行って、それから考えることにした。もったいないくらい天気が良くて、暖かくて、なんだろう、こんな木は知らんしこんな景色知らんよ、という感じで、でもいろんな準備ができていなかったので、日が沈む前に動ける状況があるかと検討した(あるいはその前にふらふらした)末、海を見に行くことにした。なんだか知らんが(ソレに限らず)誰かの苗字のような地名がいっぱいある界隈で、えっえっあれっと思ったこととは全く関係なく、青島に向かったのであった。
黄色い列車に乗って、なかなか海が見えないなあと思いつつ揺られて、やっと海が見えてきたと思ったらもう青島だった。駅から海へ向けて歩いていったら、黄色い郵便ポストが鎮座されていた。
『鬼の洗濯板』を、もちろん初めて見た。ちょっと歩いた。いったいなんだというのだ。自然のやること、かなり面白いだろうって。
神社なので、お参りをした。いろいろなことが上首尾に運ぶようにと、若干欲張りな願いを込めた。
神社に向かう途中に見たお土産屋さんのTシャツにかっこええのがあって、密かに狙っていたのだが、戻る頃にはすでに店が閉まっていた。バスに乗って宮崎駅に戻ることにした。日が落ちたが、まだ明るかった。バスに乗ってしばらくしたら、だんだんあたりが暗くなってきて、月がよく見えた。バスが空港に止まったときに(一体何回空港付近をさまよっているのだろうか)、実にきれいなゆうやけが見えて、窓越しにシャッターを切った。
宮崎からは、鹿児島へ向かう特急(あれっまた南宮崎通った…)で都城に入った。
リーグが始まるのだなということである。ライラックの方も、そうなんだろうけど(はちみつ、きになる)。
みんな勝ってねは、勝負だからもちろん難しい。だが、だからこそ、2月なり3月なりまで、それぞれが、やり切れました、という時間になっていてほしい、と願う。
もちろん都城でバレーを見るのは初めてなので、どんなふうに見ることになるのか、非常にたのしみである。
なお、BGMは、もちろん、たま「さよなら人類」。
*1:具体的には1年半ちょっとぶりだ。大分のファン感謝祭に行ったとき以来だ
半年ぶりに見たスーツのひととか
最近、言葉が追いつかない。ただただ、ことばにならないような叫びをつづけているだけだ。3日に1回くらいはエントリが書ければ*1と思っていたが、それも最近ままならない。そして、最近、あらゆる場所*2で、感覚をそのまま残すことを許されていない感がしていて、なにかと窮屈だ。
V2開幕を翌週に控えた日曜日は、それよりももーちょっと先に開幕するV3のサフィルヴァが開いたVリーグ出発式に赴いた。記事はバレマガに書いた。
生々しい現場(というには語弊だらけか)に伺うと、いろいろな発見が伴う。それを一生懸命消化しつつ、出来るだけ視野を大きくしようとしつつ、あるひとつのことにとらわれてしまう、ということは、多々ある。
整理出来ないまま、開幕戦を見る場所に、飛び立つのだろうな。
高速でステップを踏んでということを強調される地元のふたつのチーム(といってもやっぱり旭川は近くない)の勢いを見つつ、ものおもうのは、いつものルーチン。
2019北海道秋季リーグ 1部リーグ最終日
今回は現地に足を運べない日も少なからずあり、2部大会は2部ばかり見て(それも1日)、たぶんきのう1日で1シーズン分くらい集中して見たような感じになったのであった。チャレンジマッチ(4部-5部間の下克上大会。5部が勝つと、そのまま翌週の3部との入替戦に進出する)開催日でもあったため、試合開始が11時といつもの4試合よりも遅かったのだが、その4試合が男女ともとてもよくもつれたため、試合終了が19時近く、閉会式と記念撮影が終わって会場を出たときにはもう20時近かった。
2部以下の入替戦を残している(11月2日、北星学園大学にて。行けぬ)とはいえ、この日で、大半の「北海道での大学バレー」開催が終わったのだなあという思いは大きい。スタンドにも、とてもお久しぶりの方々が多くいらっしゃっていて、ああこういう日であると認識を新たにした。
閉会式では小坂学連会長の挨拶の中で「男女とも拮抗し、大きな順位の変動もあったシーズン」ということばがあった。勝ち負けまではいかなかったかもわからないが、今回入替戦に回った北大、北星のちからも大きく、1部の中での熱さは増していたと思う。入替戦で3つのフルセットを戦ったが惜しいところで届かなかった道都の切れ味も良かったが、最終日は札教がそれ以上の戦いだった。朝から晩まで声を出しっ放しになった。
語り尽くせぬことがいっぱいあるのだが、ほんとにほんとにいっぱいあるのだが、気がつくとシーズンがひとつ終わりそうになっているのだ。どのくらいのひとが、この先の何処かで見られるのかはわからないけれど、それはそれとして。
北海学園は2013年秋以来、6年ぶり(それを記憶の引き出しから出せるくらいの期間、この地で見続けているんだな、と、別の意味で驚いているのだが)の3位になった。ことしから4位でも全カレに行けることになったが、それでも3位というのは一入のよろこびである。札大は4位ということで、しかも途中の戦いを含めて本意ではない部分があったのだろうが、それでもこの日の前半のつよさにはポテンシャルの高さを感じた。
最終戦に関してはなんというのだろうか、久しぶりに感極まったなあと。以前、バレーを見ていて感極まるようなことがあるのかねと問われ、いくつかあると答えながら思い出したことがあった。ああ、この組み合わせだと、春の最終日に見たことがあったなあと思いだした。このときは北翔で、だった。このときの1年生が、今、最後のシーズンの最後の試合を戦っていた、だった。
ことばが出ないので、またしゃしんを貼る。カメラだけは飽和したのだ。そこから、いっぱいいっぱい、きらきらしたものを、ピンセットで摘まんで、フィールドにおきつづけているのだ。
男子最終順位と個人賞
最後に会場で発表された最終順位と個人賞について書く。恐らく、今回発表された最終順位は、順位決定リーグ(と、入替戦)を経た、成績を踏まえてのものと思われる。男女とも1部チームが2つ残留を果たした。
- 東海大学札幌校舎 7-1(セット率5.5)
- 北翔大学 7-1(セット率2.75)
- 北海学園大学 3-5(セット率0.76)
- 札幌大学 3-5(セット率0.71)
- 北星学園大学(入替2-1、セット率2.67)
- 北海道大学(入替2-1、セット率1.2)
スパイク賞 小泉響輝(こいずみひびき)北翔大学#12・3年
ブロック賞 佐藤寛太(さとうかんた)北海学園#14・2年
サーブ賞 吉田侑平(よしだゆうへい)札幌大学#16・2年
猛打賞 栗原凌(くりはらりょう)北海学園#8・3年
レシーブ賞 阿部誠樹(あべまさき)東海大学#1・4年
セッター賞 澤下寛人(さわしたかんと)東海大学#4・4年
リベロ賞 髙尾凌(たかおりょう)北翔大学#2・4年
ベストサポート賞 東海大学札幌校舎
上位4チームが全日本インカレに出場する。抽選会は来週だ。どきどきする。
紅葉と銀杏とライセンス
吉例(?)「○○とライセンス」シリーズ第3弾(ぇ
最初のは2018/19、新生V.LEAGUE初年度のS1ライセンスについての発表である。その後、S2、S3を含めた全体のことが2018年3月に明らかになった(そして、2018/19に関してはサフィルヴァのライセンスは見送られた)。2019/20のライセンス発表はことしの2月、そして2020/21については、かなり早まって、開幕前(女子は開幕してから)の10月下旬に発表された。
2020/21について、ヴォレアス北海道(現V2=S2ライセンス)がS1、サフィルヴァ北海道(現V3=S3ライセンス)がS2ライセンスを取得した。S1持ちのV2チームはヴォレアスだけということになった(2018/19に条件付きS1だったサンガイアは、その後S2が続いたことになる)。ヴォレアスは2位以内に入ると、V1下位チームとチャレンジマッチをおこない、勝つとV1に昇格できる権利を得るということになる(「権利を得る」の文字がどこに入るのが妥当なのか、実はよーくわからんのだが)。V2下位とV3上位のチャレンジマッチは規定されていないので、来季のサフィルヴァに関しては「~という権利」の部分がクリアされればということなのである(が、そのままあがったら13チームでV2という、今よりも更にたいへんなことになる)。
また、長らくVリーグ参入への門番的な動きを担っていた(?)クボタとアイシンがS3ライセンスを得て来季からV3リーグへ参入するのに加え、一度Vリーグを離れた千葉ゼルバが再びライセンスを取得して戻ってくるという報せも飛び込んできた。来季のV3は総当たり何回になるのだろうか。
開幕前の発表でもあるし、まだまだいろいろな感情が制御できない状態の中ではあるのだが、まずはどのようなかたちであれ、それぞれのチームが、今季の戦いにいろいろとぶつけていってほしいと願うばかりなのではある。一朝一夕に制御できないものは、いっぱいあるのだが……(言い聞かせて、消え入るように……
男子のV2・V3リーグに所属するチームのほとんどは「優勝して昇格を目指します」といえないのだということを、ついつい思うのである。