/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

遥か彼方から中央を見ていた - 天皇杯ファイナル・おるすばんにっき?

中央と東海、それぞれの今季最終戦が昨日だった。それぞれに、持てるものを出し切って、プレミアとガチでせめぎ合い、そして散った。どちらの試合のあとも、万雷の拍手が鳴り止まなかった(のを、ニコ生で聞いた)。

この天皇杯、これまでにないごった返しよう(伝聞)であった原因として、中央の、というよりも石川祐希という選手の存在がおおきいのは否定のしようがないし、実際そうなのだと思う。だからこそ、必要以上に「石川ばっかりじゃないよー」という空気もたっぷり感じるところではある。とはいえ、ここ数日、どういうわけか、中央を見ながら、自分の血がどこかでたぎってきていて、そのことをちょと書いておきたくなったのだ。

このブログで中央のことを書くのはかなり久々なので、簡単にブログ書いてるにんげんのスペックを記しておく。1年のときから注目を集め、4年でオリンピック代表になった福澤(現パナソニック→ブラジル・マリンガへレンタル移籍中)がいた頃、今ほどではないが、大学バレーにそこそこの波が来ていたのだが、それはさておき、主にその対角にいた選手に惹かれるようにして中央を見るようになっていた。中央というのは古来(?)、そこを母校とし、実業団へ進んだOBが出向して監督を務めるスタイルが多く、近くでその様子を追っていると、どうしても「その先」に見える大人の思惑(という言い方が適切かどうかはべつにして)が見え隠れするところがあって…。見始めた頃、2008年の全日本インカレ後に書いた文章で、

ぶっちゃけ、これからも、いちばん好きなチームには、たぶんならないと思う。
どちらかというと、大学チームの中では、応援するのがちょっと苦手なチームだったし、それは今も実はあまり変わっていない。

てれびへの道(予告編) - /ja あやつる YmrDhalmel

なんてことを書いていて、未だにそれ書きすぎだろと思う節はあるんだが、今、ますますそんな気持ちになってるかもと。

これは個人の感想にすぎないが、チームとして応援するには、なかなか難儀なところがある大学で、されど、あくまでもそのアウトラインを上手く消化さえできれば、ではあるが、ここまでわかりやすくすっきりとしたチームもないのかな、という側面はあるのだ。

応援している選手の節目でもあり、わたし自身が関東を離れる時期でもあった、2011年のシーズンを以て、この界隈には一区切り…ではあったのだが、幸い、関東でリーグを見たり、すぐ札幌で東日本インカレがあって、関東で見られなかった優勝のシーンに触れることが出来たりした。やっぱりどこかでこのチームのことを、細々と気にかけていた。こちらから入学した学生もいたりして、その後、シーズンに1回は見られたらいいなと思って関東行きの日程を立ててはいたのだが、昨秋は直前で回避、ことし中央を見たのは、春の1日だけだった*1
20150419|Chuo-Tsukuba

サントリー戦は中途半端になったのだが(第2セット終盤以降をまだ見られていない。この休みの中で見られるかなと)、昨日の東レ戦は、わりとじっくり追うことが出来た。サントリー戦では切っていたコメント欄も見ながら、ニコ生桟敷と致した。

チーム全般的にコンディションは前日よりよろしくなかったのかもしれない。ただ、そんななかで、ほんとうに、それぞれのキャラクターが立っている、それぞれの立ち位置がはっきりしている、そんなチームなのだなという印象を強く持った。そりゃ看板は看板なのかもしれないが、看板ばかりがチームではない。登場人物を1枚のおおきな紙にプロットして、それぞれにきちんと紹介文が出来るんじゃないか、という感じの、そんなチームに見えた。結局伊賀ちゃんの時計は何時だったんだろうか。3時5分で動かないのは銀の腕時計だが。

難しいことはよくわからないし、今もっと前のめりになって、1日じゅう何かを語れるくらいに見ている方々はいっぱいいるのだろうから、こちらから、なにがどうだからこうだ、などということは多くを書かずにいよう。それでもひとつは書ける。昨日たまたま、ほんとうに久しぶりに試合を追っていて、かつて全員その存在がわかって、ブログとかを追って、試合をいっぱい見て、たのしかったときを思い出してわくわくしたのだと。それだけは。

大学って4年周期だから、かつていた人と、今いるひととの距離は、案外近い。どこかの誰かを媒介として繋がっている。数年の時を経て改めてしゃしんを眺めて、ああ、また、そこがチームメイトになるのだな…というような感慨を抱いたり、まぁ、また、するわけである。

参考(というか、見ながらインスピレーションをかきたてたしゃしんたち)

2012EastIncolle|東日本インカレ | Flickr…於:北海きたえーる。昨日を以てすべての大学でそのシーズンを終えた4年生が1年生だった代の夏。3年前。懐かしいというのが適切なことばかわからないくらい、いろいろ沸いてくる…

前に書いた何か

適切な表現かどうかわからないのだが、きのうまでの中央の試合を見た直後に思い起こしていたのは、やっぱり、5年前の天皇杯だった。正確には、その月はじめの全日本インカレを経て、そのシーズンの締めとなった天皇杯のパナ戦まで。中央は全日本インカレで壮絶な戦いの末、決勝で順大とフルセットの末敗れ準優勝、天皇杯では2日目にFC東京をフルセットでやぶり*2、3日目、やっぱり昨日みたいに設営された2面コートの第4試合で、パナソニックと対峙して敗れた。
そのときのことを、ほんのり思い出した。FC東京戦の記録がこのブログにないのは、まあ、お察し…*3

だそく

何度となく、わたしが見ていた折も、今も、中央が名勝負を続けているのが東海であり、昨日の東海もすごくココロを揺さぶってきたのだが、東海に対峙した堺はちゃんとそこに立ちはだかっていた。コート全体を包んで覆い被さってくるようにして、何度となく。それが、えらく、嬉しかった。

*1:国体予選や国体で見た選手はあれど…

*2:同じ日に東海が大分三好と対戦したのだが、実はそちらのほうが東海が勝ち上がるんじゃないかと思っていたのは内緒にしておこう

*3:見てはいたのだ