/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

場ができて、見えるようになったから

ここ数日、その競技での強さ弱さとは別の軸で、強さ弱さに直面していっぱい考えをめぐらせるような事案が、いろんな競技にあるような気がする。その強さと弱さって、結局括っていったらおかねのはなしになるんだろうけれども、まあ。

いろいろな競技が、その競技をいろいろな角度から愛するひとの「持ち出し」に頼りすぎるのは非常に危険だということは感じている。たとえばJリーグBリーグでクラブのライセンスを定めて運用していこうというのは予防線として重要だからだろう。ちゃんと運営側が運営に耐えられるちからをつけていくということ。長くそこに未来が続くためには大事なのだということ。

それはそうだ。だが、見えているものすべてについて、実現しうるものなのか。そうじゃないから、各所にいろいろな葛藤が生まれているんだろうという感はする。

プロかアマチュアかとか、トップかエンジョイかとか、そういう軸ともまた違う。そして、それが、競技をしていたりチームを運営している側の中で完結していることではなく、興行として広く公開されて実施される場所の中で、それが幅広くいろいろなひとに見られるようになった(実際の会場ばかりではなく、放映のチャンネルが増えたり、ネット配信ができたり、SNSで拡散されたりしているからなおさら)からこそ、いろいろ見えてきちゃっていることはあるんだろうなと。

見えるものだけが見えていたままがよかったのかもしれない。門戸が広がりすぎないほうがよかったのかもしれない。ちょうど10年くらい前、前にのめったきっかけが、そこで前にのめったことが、ほんとうによかったことなのだろうか。そう。愛する人たちが集まって前にのめって、持ち出しながら成り立つところと、それを応援する人が増えたということが、その後己の首を絞めているなんてことは、ないだろうか。それもそれで致し方ないことなのだろうか。

それぞれの場所で格闘するひとたちがそれぞれにしあわせな方向にいってほしいと思いつつ、見るものに何がどうできるのかということは、もういちど立ち止まって考えてみたいテーマだ。そう多くを費やせられないいち個人にできることはなんだろうかというのを、ひそやかに。