2016国体東北予選@青森・マエダアリーナ
「はじめてのほっかいどうしんかんせん」という名目で津軽海峡を渡った。青森は、通過したことを含めても、2012年にVリーグのセミファイナルを見に花巻へ行ったとき以来で、滞在はおそらく中学生の頃の修学旅行以来…(札幌界隈は青森、弘前というコースだった)。
ことしは東北に、というのはいろいろ要因がある。去年は九州に行って、九州ももちろん見たかったのだが、何しろ遠かった。そして、かねがね東北のバレーを見るということには興味があり、しかもことしは岩手が開催地のため、5県で2代表の座を争うということで、がぜん関心が強くなった。メンバーと競技形式を確認してからと思って、そのどちらからも心を揺さぶられた。そして、いちばんの懸案であった宿を、とりあえず青森市内を離れれば押さえられるということがわかって、宿を押さえて、それで一気にその気になった…のである。
東北予選は例年6チームでおこなわれるので、3チームずつの総当たりから2代表を決め…というのが通常のようなのだが、ことしはなんと「2日間で5チーム総当たり」しかも1カテゴリー1コート固定という、いちばん願ってもない形式で行われることになった。あまりにも贅沢なので、すべてを見て帰ることはできない…ようだが。
2日間で5チーム総当たりといえば、北海道では大学の2部以下で採用されている形式である。各チームは1日目に2試合、2日目に2試合、計4試合をこなすのだが、たいていの場合、初日の成績から最終結果を類推しきれない。何しろ半分を消化しただけなのだから。そして3セットマッチなので、試合展開はかなり流動的なものとなる。それが拍車をかける。はたして、成年男子に関しては(他は同じ空間で展開されていたものの、把握しきれていない)、この時点で…読めない、という感じである。
初日終了時点での勝敗と順位、残り試合については、下記のとおり。
県 | 勝敗 | 得失S | 残 |
---|---|---|---|
福島 | 2勝0敗 | 得4失1 | 青宮 |
山形 | 1勝1敗 | 得3失3 | 秋青 |
秋田 | 1勝1敗 | 得2失2 | 山宮 |
青森 | 1勝1敗 | 得2失3 | 福山 |
宮城 | 0勝2敗 | 得2失4 | 福秋 |
以下は各試合についてのメモ。いつもにまして正確性に欠ける(ような気がする)。しゃしんのつづきは追って。記録の正確なところは公式サイトをご参照くださいです。
秋田 2-0 青森
25-19 25-21
かけつけ…という風情で見ていた。4コート(少年男女、成年男女)すべての第1試合に青森が登場していたのは開催地ゆえか(女子は成年・少年すべて同じ順番だったように記憶)。わりとあっさりと秋田が押し切った感。メンバーはのちの試合に記載する。
福島 2-1 山形
福)1S信成 4羽染 10阿部航 7飯塚渉 8阿部友 9飯塚剛 L5酒井
山)12齋藤俊 2佐藤 10笹原 1木村 4相原 6S高橋惇 L8村岡/5木村一
山形のプログラム(大会前に公式サイトに掲載されていたもの)にはFC東京手塚(ここのところずっとふるさと選手で出場している)の名もあったが、その番号は別の選手がつけていた。一方、福島のリベロには酒井(サントリー)。
おそらく山形は山形選抜(ああ、天皇杯…)+α、福島は福島+福島大学+αという風情と思われる。ひっそり明治対決だったりもした。福島って見られそうで見られず、というのがしばらく続いていたので、ちゃんと見たのはこれが実質初めてかもしれない。サンガイアのOB戦で見た阿部ちゃんさんがやわらかいところを一手に担い、がしがしと打数が増えていくのは飯塚弟、そして大学*1の折には主にリリーフサーバーで見ていたのだが、「実は後ろから飛んで来たりいろいろたのしいのだよ」という噂通りだった羽染、その羽染の代わりにしばしば入っては入っているときに点が入っていたのが神園(酒井おにいさんと言葉をかわす姿がなんとも絵になっていた)、などなど…じゅわーっと響いてきたのが福島だった。
それにしても(あとでもう一回書くけれども)、山形のスロースターターぶりというか後半じわじわと追ってくる様というか。最後の最後まで展開がわからなかった。なお、山形はたぶん第2セット途中からセッターを#11齋藤洋にスイッチしていた。次の試合は逆パターンだったような気がする。併用していた。
青森 2-1 宮城
19-25 25-20 26-24
青)1S山口 2松澤 10竹浪 4工藤 5今井 3山岸 L7今本
宮)7S長谷山 1國府田 2後藤 10佐藤 9前田 3高橋怜 L12飯田
今年の宮城は仙台大学と東北学院大学の混成である。全体では仙台8、学院4。上記スタメンでは#7長谷山と#3高橋怜が学院。青森のスタメンにも#2松澤(八工大)、#4工藤(国士館)といった学生が名を連ねている。宮城はキャプテン國府田と#10佐藤がサウスポー。
宮城はなんというか山形とは逆というか、序盤は走るのだが中盤になってからちょっと難しいことになるのはなぜだろうか。青森が尻上がりに調子上げてきて、ファイナルセットも粘った末取った。ちなみに青森のセッター山口*2は仙台大学出身で、かつては宮城チームから出てきていたわけである。年に数回お元気そうで何よりですと申し上げている感がある。
福島 2-0 秋田
25-23 25-13
秋)1S太田 10山田 7伊藤雄 2伊藤靖 6細川 3佐々木 L9佐藤
福島は確か前の試合と変わらない(はず)。秋田はちょいと怪しい、かもしれない。ミドルが山田-佐々木(ex明治)だったとは思うが、あれっOPは細川だっけか伊藤だっけか。かつては泣く子も黙れ細川細川というイメージが強かったが、伊藤(ex福島大)の存在感があるなぁと。あああああああ、ローテは明日もう一回見る…
終盤すっかり福島のペースになってしまった。奇しくも細川あにきさんがキャプテンを務める大分方面のチームが沖縄に大苦戦していたのがこの時間帯だったと聞く。池間セッターかぁ…と遠い目になりながら。
山形 2-1 宮城
14-25 25-19 33-31
それぞれの1試合目の戦い方をそのままなぞったような感じになったうえに、第3セットは走った山形に、セッターを*3仙台大の#8堀籠にスイッチした宮城が追いすがり、そのままデュースに突入した。それぞれに攻防があって非常に力の入って胃の痛くなるデュースだった。最後は山形が宮城の攻撃をとらえ、2連続ブロックでとどめを刺した。