2014北海道春季・順位決定リーグぷれプレビュー
なんだか書き切れていないことがいっぱいありそうなので、順位決定リーグが始まる前にまとめておく。なお、順位決定リーグは5/10-11(この土日)、17(つぎの土曜)の3日間。それぞれにとって大事な3日間になる。
会場は3日間とも北翔大学。男女各1コート、計2コートでの展開となる。女子の2部は別会場だったし、1部もあまりきちんと見られていないしで、女子についてはあまり書けることばがないのだが、初日第1試合で当たる東海大学札幌校舎(1部6位)-北海学園大学(2部1位)が大きなヤマになるのだろうとは思っている。
第1試合開始は10日と17日が10時、11日が9時30分。各日各コート4試合あるので、後半を見るなら昼過ぎからでもOKなはずだ。
というわけで男子について順を追って。
下位リーグ
2部からの2チーム(北海道教育大学旭川校、北海道教育大学釧路校)
毎回2部が激戦であるというのは、巷で聞いてはいたし、今回初めて観戦して実感もした。何せ2日間で5チームが3セットマッチでの総当たりを繰り広げてしまうのである。そのときの展開ひとつで勝負の行方が変わってしまうし、1セット、1点の重みがあとあとになって響くことも少なくない。
昨シーズン春季に1部にいた北海道教育大学旭川校(以下旭教)が、秋に2部で最下位となり、3部との入れ替え戦に臨むという状況になってしまっていたのもその象徴的な姿ではあったのだが、そうした修羅場を経ての今回の旭教は選手が揃い、バランスの取れた好チームになったという印象がつよい。
1年生の#6斉藤を実に久々に見た。わたしが札幌に戻って来たばかりの頃、春高北海道予選で6人の釧路湖陵を引っ張ってきたのを見て、印象に残っていた選手である。その後、兄が北海学園のエースであることを知った。大学を卒業したばかりの兄も見守る中、思いっきりの良いプレイが目をひいた*1。
そしてやはり旭教といえば、4年になった#3佐藤。173cmの躍動にしばし視線を奪われる。なんというか、スタアを見ている感覚を思い出す。
北海道教育大学釧路校(以下、釧教)は今回初めて見るチームであった。昨春は3部、2部に上がった秋季は、激戦の中3位という、上位下位どちらの入れ替え戦にもかからない位置につけた。第一印象はユニフォーム。ちょうどちらちら見ていた黒鷲の経過で警視庁がどうこうと言っていた頃に、目の前に警視庁っぽいユニフォームが躍動していたのである。
それはさておき。釧教が面白いなぁと思ったのは、ローテーション隣同士のツーセッター。ほぼ#18藤澤(まんなかのメガネの人)が上げていたのだが、サウスポーエース(かなりの打数を打っていたという記憶)#2富澤がセットするローテーションもある。このひとはクマタカのひとなので、慶應でキャプテンしていた岡田といっしょにプレイしていたのだろうかとか遠い目になったりした。
いずれも勢いよく飛び込んできそうな2部勢である。
1部下位2チーム(旭川医科大学、北翔大学)
今季は1部上位・下位争いも熾烈であった。こちらに来て、久しぶりにセット率の計算をしたような気がする。が、久しぶりだったから、やっぱり間違えていた()
率直なところ、開幕戦で北海学園に粘り勝ちしたあたりを思い起こすと、北翔がここまで苦境に立たされるとは思わなかった。国体に出場したセッター#12池田を迎えての新チームだが、打つ側の展開が難しいように見えている。ここまでそれぞれに悔しさを噛みしめているのだろうが、1部の地力を見せて順位決定リーグを戦いきって欲しいところである。
メンバーは昨季からあまり替わっていないが、序盤苦しい感じがした旭川医科大学。エース#6大平は5年になった*2。ただ、ひとつひとつの試合で出し切れてきて、尻上がりに調子を上げてきているようには思う。というほど今季ちゃんと見られていないのが辛いところなのだが。ことしも熱気に溢れてたのしいチームであることには変わりはない。やっぱりまた1部で見たい。
1部上位チーム(札幌大学、東海大学札幌校舎、北海学園大学、北海道大学)
正直なところ、上位2チームと下位2チームの力の差はおおきいのだろうと考えている。下位2チームに関しては、どれだけ上位2チームに一泡吹かせられるか。
北海道大学はいつ以来の1部上位だろうか。わたしが初見の折は2部だったし、ここのところの充実ぶりがまぶしい。エースが決めるべきところできちんと決めてくる。ミドルがおそろしい勢いで仕留めてくる。試合ごとに駆けつける大応援団の勢いそのままに、上り調子を感じさせる。
北海学園大学はチームの核を為していた4年生等が抜け、布陣がかなり変わったが、上位相手にも臆せず食らいつくしつこさは変わっていない。ディフェンスの中でのブロックの効果がじわじわと響く。上位リーグの盛り上がりを左右する存在ではあると思う。表彰圏内に残りたいところ。
それにつけても、総当たり最終戦は激しかった。東海大学札幌校舎-札幌大学、というカードは、北海道の大学バレー締めカードとしてほぼ定番と化しているが、ここまで熱い試合は無かったんじゃないだろうか。
札幌大学は4年生不在で、3年生以下の布陣。どこからでも攻めてくる小気味よさがある。殊に北海学園戦途中から出場している#9佐々木の印象がつよい。#6大江は攻守に於いてすてきである。何度、すごいよなぁ、うまいよなぁ、と唸ったかわからない*3。実は札大、#10トイードが負傷でずっとベンチアウトなのだが、そこに入っている#12佐藤健太ががんばっている。
東海大学札幌校舎は、昨年全カレベスト8*4を支えたメンバーの多くが抜け、まだまだ試行錯誤の途上にはあるように見える。2年間見慣れた背番号が一新されて、目が追いついていない*5、というのを含めて。#1一刀主将はじめ新4年にはかなりの重圧があるのだろう。今シーズンからスタメンになった#9田城が鍵を握っているところはあるのだろうなぁ。ちなみに#7奥田はやっぱり決まるし魅せるんだが、今回どのくらい決まってるんだろう。
札大リードで迎えた順位決定リーグ。17日の最終戦にどんな結末が待っているのだろう。最初から最後まで気が抜けない順位決定リーグになりそうである。