/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

2014春季・北海道1部5日目(総当たり最終戦)

個人的にこのGWバレー5daysの最終日。そろそろ首と肩があやしげ。

昨日まで2部男子が繰り広げられていた北大コートの一角に、本日は女子1部。
本日が1部総当たりの最終日、男子は上位争いも首位争いもえらく熱いことになった。
なお、あとから知ったのだが、本日、男子の試合に関しては、Ustreamでその様子が配信されたとのこと。時間的に、もろに黒鷲とかぶっていたが。

しゃしん随時更新中→Univ2014Spring|春季大学リーグ | Flickr

男子1部

旭川医科大学 3-1 北翔大学

21-25 25-22 25-23 25-19
H)9大竹 2廣船 12S池田 3山田 1坂口 6厚海 L7富永/8山崎
A)7S加藤 4霍田 9中島 6大平 17高橋 2田中 L1河原
この試合が終わってから気がつくことになるのだが、実は旭医にも上位進出の可能性があった。
序盤から緊迫した展開の続く試合だったが、徐々に旭医が試合の主導権を握っていき、北翔に「あっ」という思いを抱くことが多くなってしまった。なんというか、ポイントを取る選手に波があるんだろうか。#6厚海にはしばしば巧いと唸らされたが、よくよく考えると昨年はシーズンを通じてセッターを務めた選手。ここのところ北翔に感じていた「あと1枚何かが」の正体がわかってしまったような気がした。北翔だけじゃなく、北海道全体で、「昨年の4年生」の存在感が大きすぎた。それを第3試合あたりでまた実感せざるを得なかったのだが、それはそれ。

北翔は下位リーグ行きが確定してしまった。また、それと同時に北大の上位リーグ行きも確定。旭医は、次の試合が北大のストレート勝ちの場合のみ、得点率で上位リーグ行きの望みがある、という状況であったことが判明した。その点は、昨日計算した自分の頭から抜けていた。

北海学園大学 3-1 北海道大学

20-25 27-25 25-23 25-19
学園)3S土持 7武田 9中堀 4菅崎 1和田 6村上 L5塩越
北大)3伊藤 2S河野 8大橋 6永島 10宇野 9伊波 L7森川
北海学園も「昨年の4年生」*1の存在がおおきいチームだったが、去年のチームの核を残しながら、またあたらしい一面を見せつつある。北大は昨秋に切り替えられたチームで、ここ一番での決定力が高い。
第1セットは序盤リードを広げ、その後もじわじわと攻めた北大が先取した。#8大橋、#10宇野のアタックの高さや迫力にしばし圧倒された。
第2セットは各々ブレイクの多い、追いつ追われつの緊迫した展開になった。デュースまでもつれ込んだが学園が振り切り、これで上位リーグ進出は確定となった。あとは順位である。
第3セット、学園が17-10までリードする。しかし、北大がそこから追い上げ、逆転し、北大23-21に。あとのない状況になったが、学園はここから4連続ポイントで粘る北大を振り切った。アタックを決めた#4菅崎のガッツポーズがまぶしかった。
第4セットは北大が11-4とリードを広げたが、終盤に追いついた学園が21-19から一気に攻めた。最後は、リリーフサーバーで登場した#2吉原がこの日2本目のサービスエースでゲームを締めた。
両チームとも、上位との差はまだあるのかもしれないが、それでも何かが出せるのなら、と、上位リーグが楽しみになった。

札幌大学 3-2 東海大学札幌校舎

25-19 25-22 20-25 21-25 24-22
T)8S山本 4横山真 2森本 1一刀 9田城 7奥田 L14藤村
S)16前田 9佐々木 12佐藤健 6大江 7S十良澤 4松田 L21早坂
凄まじい試合になった。
序盤「気持ちよかった」のは札大のほうだった。縦横無尽に東海を揺さぶる。ブロックがなかなか機能せずにディグがまとまらない。あーーーーと思っている間に札大が2セット連取。東海札幌に関しては、どうしても、ギャラリーに揃った去年の4年生のほうを見てしまいそうになる展開。
第2セットの途中あたりから、徐々に東海札幌に元気が出てきた感がある。とはいえ、第3セットもそこそこ競り合う展開。きわどいところで、21-19からの#1一刀の連続ノータッチエースがあり、そこから一気に第3セットを取る。続く第4セットは東海札幌がリードして24-16とセットポイント。この前後、札大は一度#7十良澤→#5小野寺というセッター同士の交代を仕掛ける。ワンポイントブロッカー然でもあり、一度アタマを冷やす意図もみえて、チャレンジリーグのチームでも出来ない場合がある、ニクい交代だ(ぇ)。この交代のあと、なぜか流れが変わる。戻った十良澤がサーブに下がってから、札大は21点まで詰めたが、#16前田のアタックがアウトとなり終了。フルセットに突入する。
ファイナルセットは追いつ追われつの展開。東海札幌8-6でコートチェンジの後、#2森本のブロックで更に1点加えて3点差をつけた東海に、しかしすぐに同点に追いつく札大。その後東海が抜けては札大が追いつくというのがしばしば続いた。一刀が連続で決めて東海13-10、しかし札大が#4松田、その後#6大江のサーブポイントで1点差に詰め寄る札大。この時点で両チームがタイムアウトを使い切った。続くサーブがアウトになり、14-12と東海札幌がマッチポイント。そろそろ試合の決着がつくかというそのとき、前セット同様にワンポイント起用されていた#5小野寺が#9田城をブロックした。その後田城のスパイクがアウトとなり、デュースへ突入。
そのデュースが延々と続いた。ブレイクは2回のみ。札大が追いついた18-18からリリーフサーバー#11佐藤奈を投入時、松田が一刀をブロックしての1回、そして、20点を遙かに過ぎて、最後の1点。さっきのブレイクで札大リード→東海追いつく、というパターンに変わっていたから。最後は大江が鮮やかに決め、終わってみれば24-22というスコア。謎の1点足りない感があるが、これファイナルセットですから。
札大は既に優勝を決めたかのように喜びを露わにし、東海札幌は悔しがる選手を、スタンドで見ていて駆けつけた去年の4年生がねぎらうという状況になった。涙が止まらない田城に一刀が駆け寄る。
どちらのチームにとっても大きな試合で、これからのリーグ、ひいてはこれからのことしの北海道の大学シーンをあとで振り返るときに、忘れられない試合になっているのかもしれない。
ちなみに、昨シーズンは道内で負けていなかった東海札幌にとっては、一昨年天皇杯ブロックラウンド以来、久々に道内で敗れたことになる。大学カテゴリで言えば、2011年秋季最終日*2札大に敗れて以来、ということになる。

上位リーグ
  1. 札幌大学(5-0)
  2. 東海大学札幌校舎(4-1)
  3. 北海学園大学(2-3)セット率0.727
  4. 北海道大学(2-3)セット率0.700
下位リーグ
  1. 旭川医科大学(1-4)セット率0.385
  2. 北翔大学(1-4)セット率0.307
  3. 北海道教育大学旭川校(2部1位)
  4. 北海道教育大学釧路校(2部2位)

*1:前日にかなりおそろいでいらっしゃった

*2:その前の日に初めて北海道のリーグを見に行ったが、連続は難しかった