/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

種が蒔かれる場所で

思ったより早くタイチョーが上向きになったので、週末は家族と予定通り身をふやかして、昼頃帰って投票へ。投票所が小学校だったのだが、体育館ではなく玄関先の廊下(普段は給食を配るところらしくて若干幅広く、窓の向こうに給食のでかい器があったりした)に一連の投票スペースが配置されていた。投票はしたのだがそれがどう作用したか、というあたりについては…まだ元気に語れる状況ではなさげだ。
なぜだか温泉バス解散場所から帰るときにドニチカ選手きっぷ(交通局自慢の週末エコ要員。土日祝の1日地下鉄乗り放題で500円なので、こちらにきたときは遣うといいっすよ)を買っていたので、地下鉄で一駅東へ向かう。全カレが終わって、新チームが始動したという北海学園へおじゃまする*1。着いた昼どきには気温がちょっとあがったからか、多少雨っぽいものがぱらついていた。体育館の屋根は傾斜があって、あるタイミングで勢いよく雪がざーーーーっと地面にたたきつけられる音がした。

新しいチームは直前の全カレの余韻をどことなく漂わせながら、次の一歩を踏み出そうとしていたように見えた。ひとつひとつの練習を見ながら、あたらしい力が沸いてきた。そこ基軸になってきて次のシーズンまでにいろいろ出来てくると楽しみだなぁ。そういう種がひとつひとつ蒔かれているような気がした(もう雪で地面は見えないけれど、細かいことはキニシナイ)。

しかし、いつもよりちょっと、その場所の外のことが気にかかる日だった。たまにある。ゴールデンウィークに大学の練習を見ながら黒鷲が気になったりするその類だ。練習の切れ目にちょこちょこiPhoneを覗いた。いつもよりちょっと多く。
同時進行でおこなわれていた天皇杯準々決勝、堺ブレイザーズ-FC東京の経過が気になりすぎた。FC東京が2セットを先取し、その後堺が逆転した試合だった。概略だけはリアルタイムでそんな感じに掴んだが、実際のところ、かめばかむほど味が出そうなそういう試合だったようだ。千々木伊藤はそういう両A面的なアレでええのだろうと思う(2011パンパシを思い起こしたのはわたしだけではなかったぽい)が、セッターも替えててそれが当たったつーのがびっくりしたし嬉しかった。全カレ前に過去の全カレ界隈のまとめを起こしていたときに、おそらくなんと読むか知らないままにその名前を起こしていたんだなぁとしみじみとしたものであった。木場田。
結局勝ったのは堺だったが、ちゃんと仕掛けていたのはお互いにだったようだ。それが、その先に繋がっていく、ということは、同時に、いろんな場所で起こっているということだ。だからどこにいても前を向いて胸をはっていられる、ということで、それでいいんだろうと思う。

「負けちゃったら意味がない」そういうことばを耳にすると、耳にした側もついついそれを反芻しがちである。しかし、そうかね。そうじゃないだろう。それがどういう局面のどういう試合であれ、チームが続いていく以上、見る側としては、たとえ思ったとしても(という以前に思わない)、口にする気分にはなれない。どんな試合も、次の試合に繋がっていく以上。

「予定外に」目頭が熱くなった。あの正月からもうすぐ14年が過ぎようとしていた。

*1:普段この行き先で家から地下鉄に乗ることはまずない。自転車乗れない冬でも歩いて行くし