/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

クヤシイオモイ系

きのうの春高中継はリアルタイムではなかった。夕方に地上波で放映され(これはフジ系ネットといえども地域によって微妙に放映内容が異なるようなのだが、昨日は当地も東京とおなじプログラムだったみたいだ)、18時からは男女準決勝が試合間のCMすらノーカットでCS放映された。夕食の時間帯に出かけたので、帰宅してみたらちょうど女子準決勝(東九州龍谷-下北沢成徳)が放映されていたところだった。
とにかく試合の展開が早くて激しかった。見ていて目の回るくらいであった。勝負が決まりかけた試合は土壇場でフルセットに持ち込まれ、持ち込んだ側がリードしたファイナルセットは土壇場で振り出しに戻った。ローテーションのアヤとか判定のポイントとかいろいろあったのだろうが、勝負の決まり方はほんとに微妙だったのだろう。試合後、負けたほうはもとより、勝ったほうも声をあげて泣いていた。そんな試合だった。
男子の準決勝(1試合だけ見て寝た)では去年の準決勝と同じ組み合わせの試合があった。去年は激しいフルセットとなったが、そこで敗れたほうが、今回は圧倒した形となった。
正月に見た箱根駅伝でも話題になったが「負けた悔しい思いを力に変えて頑張る」というシチュエーションは、見る側、伝える側がそれに拘りすぎるきらいはあるにしても…やっぱりあるのだろうと思う。
尤も、両方のチームがそれぞれに「悔しい思い」をバネにしてそれぞれに成長した状態で相対し、互いの力を出し尽くしたとしても、どちらかが勝ってどちらかが負けることになってしまうわけであり、結局どちらかが悔しい思いをしてしまう。そして、その思いは、結局次のステージへの持ち越しとなってしまう場合もある。
勝った方も負けた方も号泣という状況について、割とすとんと心に落ちたのは、ここ数年、かなりギリギリの心持ちでギリギリに決着する試合を見すぎたからなのかもしれない。

今、春高の男子決勝がおこなわれている。現地ではまだまだぐるぐるするんだろう。思いがどーのというのはくだらんと仰るむきはあるかもしれないが、困ったことに、そこで相対しているのは人間なのである。