/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「関東大学リーグ再編」案、発表

一昨年あたりから、各所で漏れ聞こえていた「関東大学リーグ再編」の件。ただし漏れ聞こえたのはお題目ばかりで、具体的にどうなろうとしているのかが見えなかったのだが、学連サイトにその内容がようやく発表された。
関東大学バレーボールリーグ改革(案)(男子4〜14部、女子4〜13部)(PDF)
タイトルには男女4部以下とあるが、勿論3部以上の編成に関しても無縁の話ではない。

再編の骨子としては、現在各部8チームずつで「縦長」になっているリーグの体系を、各部のチームを増やすことにより1〜8部(改革案ベースでは女子は7部)までに圧縮したい。これにより、1年生が卒業までに1部を目指せる体制に持っていく、ということである。

今回の文書では、まずは4部以下(改革案ベースでは新3部以下に相当)のリーグ(各部16チーム案)の運営について、全チーム総当り(1チーム15試合)か、2グループに分かれてリーグ戦(7試合)→各グループを上位下位に分けてその中で総当り(4試合)か、ということについて、該当するチームに対して意見を求めている。

新1部、2部(現行の1〜3部)については各12チーム編成が検討されている模様。

この文書の中で気にかかるのは下記記述。

本改革委員会が調査した限りでは、バスケットボール4部、サッカー2部+都県リーグ2部、ラグビー6部、卓球4部、バドミントン6 部、他競技で最も縦長のリーグはハンドボールの7部である。バレ−ボールのリーグ構成は縦長になり過ぎていることは明らかである。

「縦長」になっていることのデメリットが、この文脈からのみでは読めない。本当のところは、「運営上の問題」ということなのだろうか?単にバレーボールの加盟校が多いから、というのもありげだが。

そこで、この文面で触れられている各競技のリーグ戦編成について、各関東学連サイトで状況を確認してみた。

下位の部については、総当りすることが難しいくらいの大きめの箱にしている競技が目に付く。その代わり、その中で突出しているチームがあれば、入替戦を経て上に上がっていくことも可能であるということである。これは、トップを目指す新興大学にとっては非常に張り合いのある制度ではあるのだろう。
バレーボールでも急成長しているチームは見受けられるが、女子の京都橘、長崎国際、男子でも鈴鹿国際など、実はほとんどが関東以外である。これが「関東は縦に長すぎる」ことに因るのかどうかは謎。「縦」を短くすることにより、更に関東偏重が進んでしまうかも、という懸念があるのかどうか…は、関東メインで見ている当方にはよく見えない。

また、「1・2部12チーム」という規模は、下記に挙げた他競技ではサッカーくらいである。バレーボールにおいて上位リーグのチーム数が増えることは「上位リーグの権威・格」にかかわることなのだろうが、それは広げることについてのメリットが相当考えられるのだろうか。「1部でプレイするチームや選手を増やす」ということの意味合いを深く考えるところでは…確かに、あるが。

  • バスケットボール(男子)
    • サイト上での序数を見るに加盟校は128であり、男子バレーの124とほぼ同じくらいの規模。5部構成。
    • 1-2部は各8チーム。
    • 3部はA・Bに分かれていて各8チーム(計16)。
    • 4部は「1次」では4ブロック各6チーム、「2次」でこの24チームが上位・中位・下位の3ブロックに再編される。
    • このほかのチームは「5部」であり、地域(沿線)ごとにリーグ戦を戦っている。
  • バスケットボール(女子)
    • 「関東大学女子バスケットボール連盟」が運営。
    • 4部構成。1部8チーム、2部2グループ各8チーム(計16)、3部3グループ各8チーム(計24)、4部50チーム以上。
  • 卓球
    • 男子6部、女子5部構成。
    • 1部8チーム、2部6チーム、3部は2グループ各6(計12)、4部以下は基本4グループ各6(計24)。
  • バドミントン
    • 男女とも6部構成。→男子 女子 (いずれも今秋開始前の体制。リンク先PDF)
    • 1・2部は各6チーム、3部は2グループ各6(計12)、4部は4グループ各6(計24)、5部以下は5グループ各6(計30)。
  • ハンドボール(男子)
    • 7部構成。
    • 6部までは各8チーム、7部は24チーム。
  • (参考)関西バレーボール
    • サイトの「加盟校一覧」に404と言われてしまったので、秋季のプログラムを紐解いてみた。
    • 男女各8部構成。
    • 基本的には各部8チームがベースと思われるが、春季途中で中止となり、自動昇格があったため、秋季は変則的な編成になっていた部分も。
    • プログラムによると、男子1部10、2〜4部8、5〜8部7チーム。女子は1部10、2〜6&8部8、7部7チーム。