/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

15番に泣き、15番に泣く。

2009年まとめ第2弾(なんのまとめだ)。

ことしの関東大学バレーは、東海大学が春・秋リーグを制し、更にその間の東日本インカレ・東西インカレ、年の締めくくりである全日本インカレも優勝した。2005年の筑波以来で「5冠」達成ということになる(おめでとうございます!)。
2009年、別の観点でも印象深い事象があった。関東1部で、

  • 学年
  • ポジション、チームの中での役割
  • 身長

に加え、背番号が偶然同じになった2選手がいた。こういうことって、キャプテン1番同士の対峙、という以外で、今までにどのくらいあったのだろうか(もし印象に残った事例があったなら是非ご教示ください!)。

★F
ともに平成元年生まれの2年生。身長193cmのウィングスパイカー

プログラムを見てからだったか、その前だったか。順大と中央が直接対決を迎える前に辛うじて気付いた当方、黒鷲前に慌てて何か書き残していたのであった。双方のチームが黒鷲を戦い、それぞれなりにインパクトを残して関東に戻った。順大と中央はリーグ再開初日である5月9日に「7試合目」で当たり、7試合総当たり順位の関係で、順位決定リーグ初日である翌10日も同じ組み合わせになった。
順大も中央も、それぞれに自校のスポーツ新聞媒体が、そのWebサイトを活発に更新している。5月9日-10日は、新聞部門もコラボレーションし、面白い記事が躍った。その後?何もなかったので、2009年アテクシ的名言大賞決定。

伊藤「そうですね…千々木は俺にないものを色々持っているので……顔とか…(笑)。いや違う、プレーで(笑)!自分にないプレー持ってるし、お互いプレースタイルとか全然違うし、そういう所でお互い刺激し合って、上手くなっていけたらいいと思います。
試合のときはライバルですけど、普段は仲良しなんですよ」

決勝リーグ前に、辛勝 /男子バレー部 | 順大スポーツ | スポーツナビ+

学年と身長とポジションと背番号は同じだが、そのプレイスタイルやからだつきはちょと違う。チームが目指すバレーの形もかなり違う。そのあたりも含めて、これから長い目でずっと見ていきたい。その土日の興奮を経て、当方、強く胸に刻み込んだものであった。

その後、「次」の15番対決は、秋までなかった。東日本インカレ準決勝でも順大と中央が対決したが、このときは千々木がアジアパシフィック(福岡=ユニバ代表)に出ていて、チームを離れていた。この大会では本格デビューを果たした渡辺奏吾などの活躍で、中央が決勝に進出していた。ユニバーシアード東西インカレ、国体予選…それぞれの夏が過ぎた。

ことし下半期、それぞれに難しい時期だったのだろうと思う。秋リーグ不振を極め、入替戦に回ってしまった中央。しかし、その勝利数にしては得セットが非常に多かった。秋リーグは1試合のみであった順大戦も、フルセットまで粘った。→関東大学リーグ7日目 - /ja あやつる YmrDhalmel

伊藤「俺は千々木がいると、意識しちゃうんですよね。あと相性もあるでしょうね」

接戦を制し4勝目 /男子バレー部 | 順大スポーツ | スポーツナビ+

この状況でも、なんだなぁ…と、えらく感心してしまった記憶がある。

秋季リーグでのこの試合が、結局「15番対決」の見納めになってしまった。

インカレでは、それぞれがベスト4に進出してこられれば、てれびかぶりつき、となるゾーンであった。しかし、中央は日体の壁を破れず、壮絶な試合の末敗れた。順大も…勝ち進み、ついに決勝まで進出したが、どうもレフト線は万全ではなかったらしい。天皇杯にも出場しなかった*1と聞き「無事であればなぁ…」とは、やっぱり思った。

4年生が引退し、来季はそれぞれ背番号が変わる。一方は8番であるようだが、もう一方は、どうやら同じ番号にはならないようだ。しかし、「15番〜」とどきどきしながら見ていたことし以上に、それぞれ持ち味を出し、今年よりも一回りも二回りもスケールの大きな対決になる可能性は秘めている。そのために春を待ちたい。

まずは、何にせよ、それぞれにことしの疲れと傷を癒し、万全な体勢で来春を迎えられんことを、ちょっと気が早いながら切に願う。メリー…良いお年を。

追記

ユニバ私見まとめ「ベオグラードでつかまえて」最終記事のコメント欄より。

本人は、「自分ではまだ…選ばれる程じゃないかなって思います」と。
差は、本人が一番合宿のときに感じたようです。
認証じゃないっすけど、あいつ最近かっこいいと思います。何というか、大人になりました。
彼はきっと二年後に。

ベオグラードでつかまえて-総集編(下) - /ja あやつる YmrDhalmel

実際このふたりのどちらの評価が高いか、というのは、かなり拮抗していると思う*2。大学バレーを見ている者で机を囲んで、しばし激論が出来るくらいにいい勝負だと思っている。だから、「今」どうなのかだけを見るつもりはないし、今後も存分に楽しませていただこうと思っているのである。

*1:ブロックラウンドもおやすみだった

*2:個人的にはジャンルが違う!と思ったりもするのだが