きのうのはなし(2)待ってた
坂梨が泣いてた。
体育館の隅ではどうだったか知らないが、目に見えるところでは微笑みすらたたえていた前日と打って変わって、最後の試合が終わったそのとき、その瞬間に、あふれ出る涙をおさえられなかったようだ。
表彰式終了後、各選手が握手を交わす。両チームの主将である高松と坂梨は、その後主審のところへ向かう。この写真、左下に白い影があることに注目(注:ちょっとちっちゃくてみえない)。
主審のところへ向かう坂梨を、日体のリベロ・名内が待っていた。そして握手を求めてきた。日体、3年生の、だいじなだいじな守備の要。ことしのチームの「堅さ」を担う柱。
相通じるものを通じると感じ入る。このシーンで落ちました。実は。