/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

天皇杯関東ブロックラウンド・サブコートにて

きのうは、第3試合の途中からサブコートの試合を見ていた。
メインの第2試合がすべて終わってしばらくしたタイミング(進行の早いAコートでは、第4試合の日体大-つくばユナイテッドSun GAIAが始まりそうになっていた)で移動したサブコートでは、中央大-NUDEの試合が行なわれていた。第2セットに入っていた。入口の扉の後ろに、半分だけ見えるスペースを無理矢理確保。通る人の邪魔にならないようにしながらちょろちょろと。
NUDEは千葉のクラブチーム。県予選では見かけた記憶がなかったので、クラブ側のルート(?)で上がってきたモノと思われる*1。高さと背番号のデカさが、短い時間の中でも印象に残った。
当方がサブコートに着く前に、中央が1年生3人を前衛に並べた場面があった…というのは、試合が終わってから伺った。

筑波は試合を見る者の更に後ろ側で、この試合が終わるのを静かに待っていた。試合が終わったとたん、階下から気合いの充満した集団が駈けのぼってきた。

コート内に移動し、観戦スペースを確保した頃、筑波はアップを始めていた。筑波が暖まってきた頃、連戦になった中央も、ユニフォームを着替えたりしながらコートに戻ってきた。ちなみにいちばん早く見かけたのは背番号1だった。

プロトコール終了後、試合開始。

Dグループ代表決定戦 筑波大学2-0中央大学

25-23 27-25
※名前の前にある数字は背番号、カッコ数字は学年
筑波)13椿山(2)→17佐々木(1)→1鈴木(4)→5篠村(3)→9安井(3)→6冨田(3) L2外川(4) ※サーブスタートのときは6から
(交代出場:8村松、3梶原、4中谷)
中央)4重村(4)→1福澤(4)→11内藤(3)→22明石(2)→23千々木(1)→16長山(2) L20高橋賢(2) ※サーブスタートではないとき1から
(交代出場:17辰巳、18山本)

筑波はセッター冨田の対角に鈴木を配し、レフト#17佐々木-安井という布陣。こちらの記事を拝見するに、富士通戦も同様だったようである。「そこ」を#8村松にするか佐々木にするか、というのは、筑波の数少ない(?)悩みどころなのだが、どうも、リーグ最終戦途中から佐々木で通しているということは、現状はそういうことなのかもしれない。
対して中央のスタメンは、リーグ終盤からも少々手が加えられている。#3渋谷が天皇杯登録メンバーから外れていることもあるのかもしれないが、レフト対角を福澤-千々木のままで、セッターの対角に明石、という布陣となっていた。あ、レフトっつーのも正確ではないかもしれない。明石はレフト側でブロックに跳んでたなぁ…

第1セットの立ち上がりは中央寄り。6-6から福澤の連続スパイクで中央が一歩抜け出したところで、筑波は佐々木を村松にチェンジ。なぜかこのふたりの交代はタイミングが早い。しかし、その村松が早速重村にブロックされ、たちまち3点差。その後中央は福澤、明石、千々木と3人のサイドがそれぞれの持ち味を発揮し緩やかにリードを広げ、一時期は13-19と6点差がついた。なお、9-14で筑波が1回目のタイムアウトを取った後、筑波はすぐに佐々木をコートに戻している。
まぁ、秋に見たのは「まだ中央が暖まっていなかった頃の話」だろう、やっぱり中央はつえぇなぁ…と思いかけたその時。

筑波の「ブロック」が出始めた。
16-20から佐々木が明石を止め、さらに福澤を篠村がきれいにシャットした。中央はたまらずタイムアウトを取るが、タイムアウト直後、こんどは鈴木が福澤をとらえ、これで3連続ブロックポイント。一気に19-20と1点差まで追い上げた(その後スパイクをふかしてしまうのが…あうう…きゃぷてん…だったのは、さて、おき)。
その後サイドアウトの応酬から長山のブロックで連続得点した中央が20-23。その後、もう一度筑波に波が来た。篠村がきちんと流れを断ち切ってサーバー鈴木。ここから福澤のミス(後衛からラインを越した)、安井が千々木をブロックしてたちまち23-23。中央は2回目のタイムアウトを取ったが筑波を止めることは出来なかった。鈴木が決めてセットポイントを握ると、最後は福澤のスパイクが浮いてしまった。
第1セットは、明らかに中央の流れと思われたところを、逆転で筑波が制した。

ちょうどそのころ(だったと思う)、メインコートのSun GAIAは日体からセットを取ったと聞いた。実は第1セットの結果をこのとき把握していなかったのだが、ダブル代表があるか…と思ってキモチがはやったのを今更ながら思い出す。

第2セットは一進一退の展開。筑波も中央もそれぞれ良いところを出していた。福澤は…なぜかコないのだが…
がっぷり四つに組んだまま終盤へ。正直、筑波は2セット先取してなんぼだろう、と思っていた。フルセットにもつれこむと厳しいなぁと。
筑波は20点台、一度は一歩出た。21-18で中央が2回目のタイムアウトを取った。そこから千々木が2本決め、重村は安井をブロックし、たちまち同点に。筑波が細かく2回タイムを取って立て直しを図る。そのあたりは安井と千々木の打ち合いになっていたなぁ…
そんなこんなで、まず筑波がマッチポイントを握った。そのまま福澤が返しデュースに。
筑波は上手く椿山を絡めて一歩前に出るが、すかさず福澤が決める。
最後の最後は両キャプテンが明暗を分けた。福澤のスパイクがアウトになってしまい筑波は26-25とマッチポイント。筑波はここで鈴木が決める。ボールはそれに反応した千々木のすぐ前に落ちた。中央の時間が止まったのを目の前で見た。

秋リーグほど中央がばらばらではなかっただけに、その中央にストレートで勝てたのは…なんとも喜び一入、である。困った顔は何度でもするが、嬉しいのだ。嬉しいのだ。

関東ブロックでは大学が4チーム進出となったが、その中でもリーグ戦の順位がいちばん下の筑波。前の富士通戦から4セットすべて2点差で勝ち抜けた。
Sun GAIAは日体にかなり惜しい敗れ方をしたと聞いた。W出場はならなかったが、Sun GAIAの分まで、そして出られなかった黒鷲の分も、暴れてこようじゃないですか筑波大学。目指すのは、まずはとどろき。

*1:関東クラブカップですかね…→結果