/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「大学生?」

ここ2日くらい、別な角度からこの件について深く考えているような気がする。
今日は控えておこうかと思ったが、12名の発表が | バレーボール日和 | スポーツナビ+記事へのコメントを拝見して、ついつい、考えたことを残しておきたくなった。
#元記事を書いた市川氏はどう答えるのかな…と思っていたら、こちらが書く前にコメントがついていた件。はや。

気にかかったのは、このコメント。

  • いつから、大学生に代表の座を奪われるほどVリーグは人材が枯渇したのか。
  • 仮に、大学生2人が、現時点で代表に入るほどの才能を有してるとしても、なぜ、その2人は大学リーグなんかにいるのか。なぜ、そんな才能があるなら越川の様に高卒で飛び込んでこないのか。

大学リーグ「なんか」については、スルー。スルースルー。
ただの「大学バレー観戦者」が見ているなりに思っていることを徒然に。
なお、この件については「福澤が「今」初めて12人に選出された」こと云々は含まれていない。それはなんだかな〜というのは私見としてある。

「いつから、大学生に代表の座を奪われるほどVリーグは人材が枯渇したのか」

「人材が枯渇し」てるかどうかは別として、以前から、基本スタンスとしては「大学生にいい人材がいれば登用する」ということに収まりつつ現在に至っているのではないだろうか。
当方の記憶のいちばん古いところにあるのは、「大学4羽カラス」でしたっけか、川合俊一田中直樹(以下日体大)・熊田康則(法政大)・井上謙(順大)の折。その頃当方は大学バレーを観ていたわけではないのだが、バレー誌ではかなり大学バレーについて紙面が割かれ、上記4選手の内定先についてもかなり大きく取り上げられていた記憶がある。川合俊一は在学中にオリンピック出場だしね…

そこまで持ち出さずとも、ガイチも初めて選出されたのは筑波大4年の時だし、最近では阿部(現東レ)も東海時代に選出されていたんじゃなかったっけか。
#バレー界全体を見ると「枯渇」の予兆は在るのかもしれないけれど、それは大学云々とは別軸で見ていかなければならない話だとは思う。

「なぜ、その2人は大学リーグなんかにいるのか。なぜ、そんな才能があるなら越川の様に高卒で飛び込んでこないのか」

これは非常に難しい問題だと思う。「大学なのか、Vなのか」

市川氏はコメントで「各チームの採用枠」について言及されている。その要素もあるのだろうとは思っている。
現在、V・プレミアリーグで高校卒選手を割と*1採用しているチームは、サントリー(とはいえ特例的なふたりかも)と豊田合成くらい。堺や三好は今後トライアウト次第か。V・チャレンジリーグには、大学生が出場するつくばユナイテッド近畿クラブのほか、FC東京ジェイテクト大同特殊鋼トヨタ自動車…などそこそこ数あるが(って、合成も含めて過半数が愛知トヨタ系列じゃないか)。
…ということで、現状「大学バレーを経験せずにVリーグチームへ入っていくのは非常に難しい」状態にあるようには感じる。
そして、入っていくことはあれど、入ることによってそこからどう伸びていくか、というのは、それはそれで難しそうである。各チームに「ある程度育った選手を使っていく」のではなく「原石を辛抱強く磨いていき、自チームの戦力にする」だけの体力があるのかどうか。サマーリーグへの出場チーム減*2を見ても、そのあたりはけっこう微妙に思えてくる(その点、合成はバランス良くがんばっているな〜とは思う)。
前エントリーの繰り返し、になっちゃうが、「大学V」ではなく「大学V」という方向性も、今後選手によっては出てくるのかもしれない。青田刈りとか囲い込みとか言われてしまうのもある程度やむなし…か。

というわけで遂に試合ポスターに登場しました。[大学もVも](…チャレンジだが)

*1:定期的に、までは書けない

*2:選抜メンバーを除いた状態でのチームの戦力不足だったり、社内行事優先だったり、事情はそれぞれのようであるが