/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

かなしいことなんかなにもなかったんだ。

いろいろ思い出すことがある。思い出すことのなかには、そもそもことばにすることがえらく困難なこともいっぱいある。いくつかのことばは不完全な問いとして当事者に投げかけられたことがあったかもしれないが、そもそも問う側がきちんと問えていなかったのではないか、そう思ってもいる。

思い出したり噴き出したりしたきっかけは、たぶん東日本インカレだった。地元札幌で開催されて、地元の多くの方々がチームとしてあるいは運営の一角を担う立場としてそこに在ったのだけど、根本的には「関東が来ていた」日々だったような感覚がつよくあったのかなあと。彼らはひときわ大きくて、人数も多くて、規模のおおきな集団であって、バレーボールを中心に据えて、その日々をおくっているのだということを、改めて認識した日々だったのだなと振り返る(ここを含め、ほかの地域がそうなのか否かということは、ここでは一度措く。そして全日本インカレに向けての+出場権を、すべてそういうおおきな集団が占めたことを改めて思い知る)。

バレーボールを中心に据えてその日々の中でひとつひとつの向上を図っていこうとするひとたちのなかにも、それぞれの選択を必要とする場面がある。それだけに前のめりになれる時間は限られていて、進路、方向性を決める局面はそれぞれに現れる。その中で、日々の暮らしとこれからの展望と、その中のどこにバレーボールを置くのかということと。あくまでも、バレーボールを見る者として、バレーボールを見ていて心を動かされたゆえに、何らかの形でずっとプレイをするところは見ていたいと思いつつ、それは見る者の勝手な思いでしかない場合は少なからずある。

サマーキャンプが終わって、週の半ばから週末にかけて、これからを決めていこうというひとたちに、その先はどんなふうに見えているのだろうかということを一生懸命に考えた。相変わらず、こちら側に取れる手は、一生懸命見ていくこと以外にあんまり思い浮かばない。それは、根本的に横たわっているおおきな問題を、解決していく方向に行くのか、別にそこには何も関係ないかむしろマイナスに働く場合もあるのか、わからない。

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先週の「かれら」にとって、その場に「V.LEAGUE」は見えていたのだろうか。何回再編されても、そこにDIVISION 1の居ないV.LEAGUEってぶいりーぐになり得ていないのではないだろうか。ぶいりーぐに入りたいとしたならば、それは目の前でネットを挟んだひとたちのことをさしているのではなくて、夏休みに巡る各所にいるひとたちのことを指していることの方が多いのではないだろうか、とか。

起こっていることを、勝手にかなしいとおもうのは、それをかなしいと思う者の勝手な想いでしかなくて、きっとかなしいことなど、そこにはなかったのだろう、そうもやもやしながら、この週末にも句点を打つのだろう。

(写真と本文が関係あるかどうかは、読み手にお任せします)