/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

どうしても決着をつける

去年の全日本インカレ中に書いた記事の一節。

引き分けがないのがバレーボールなのだ。決着はそれぞれの試合で付かなければならず、そして、トーナメントではその決着はあまりにも重い。

3ポイント記 - /ja あやつる YmrDhalmel

ファイナルセットまでがっぷり四つだった4回戦・日体-中央戦。1年近く経った今も、この試合のことは折々に思い出す。どうしようもないほど思い出す。

そして、つい先頃、どんなに競った試合でも、セット単位で、また、試合として、どちらかが「勝つ」まで戦うのがバレーボールである、という、ある意味バレーボールにとっては当たり前だと思っていたことを、改めて考え直すきっかけになるテクストに触れた。

巡回して拝見しているブログのコメント欄から。こちら、いつもいつもコメントが充実しているので、捜すのに苦労しちゃったぃ。

(コメント欄から)
トーナメント方式や順位決定戦に関しては、5セット・マッチでいいと思いますが、リーグ戦に関しては4セット・マッチにして、引き分けを導入すべきだと思います。

世界バレー2次・トルコ戦 「I don't know, What can I say ?」byネスリハン:ベリーロールな日々:So-netブログ

長いコメントの中で1文だけ抜き出したが、今回の女子世界選手権、リーグ戦における勝ち点の扱いについての意見が書かれている。負けの「1点」と棄権等の「0点」、意味がないようで実はおおきな意味があるんだよなぁ、と、いろんなケースを思い起こしつつ感じ入ったりしたが、やはりこのコメントにおけるインパクトは「引き分け」への言及であった。

ちょうどこれを拝見したときに、プロ野球日本シリーズで終電に優しくない熱戦が繰り広げられていたこともあるのだろうが、いろいろなスポーツの「決着のつけ方」に考えが及んだ次第であった。Jリーグは始まった当初「Vゴール」(90分を経て同点の場合延長に突入して、得点が入り次第勝敗が決する)方式を執っていたが、後年これをやめた。Vゴールをやめるときに「勝敗を決めたがるのは日本人のなんちゃら…」みたいな意見も聞こえないではなかったが、よくよく考えると、日本人かんけーなく、バレーボールには「決着をつけない」という考え方が根本から無かったんだなぁと。

バレーボールでは、練習試合などで事前に時間が決まっていて、2セットとか4セットとかで終わり、ということでもない限り、シロかクロか、というのは常に決めてきたのだなぁ。そのことだけは、サイドアウト制からラリーポイント制になり、リベロ制がはじまり、ほかいろいろルールが変わっても、不変のままここまで貫かれてきたのだなぁと、しみじみ思った。