おおきな会場の一角にぽつねんと座り
この10日以内くらいで平日にしておかなきゃならんことが複数件あり、せっかくことしのインターハイ予選が札幌開催なので、それと抱き合わせで1日休みを取ろうかということにして、用事が済んだ足できたえーるに転がり込んでみた。ほんとは明後日の4強リーグ(上位2チームが本大会へ)あたりをと思っていたのだが、仕事上、どうしてもそこに入りたいという予定が複数あったので、それを押して強行する気持ちにもならず、比較的調整が利くきょうに切り替えたのであった。
きたえーるっていうところは、でかい。でかいから、ぷいっとその場所に埋もれることが出来る。埋もれながら、4コートをしばし見ていた。プログラムは買おうと思っていたんだが、初日の午前中にして既に「プログラム販売終了」という無情な通告のもとに…なので、目に見えることからいろんなことを繋げてみるしかなくなった。
いろんなサイズのチームが在って、いろんなスタイルのチームが在った。シード校も出てきていた。きたえーるに滞在した時間はほんとに短かったのだが、その中で、何故か、気がつくとセッターの動きを見ている自分に気がついた。セッターは、よほどのことがない限り、各チームにひとりは存在している。それぞれのチームでの存在感はそれぞれにあるのだが、どんな位置づけで、どんな動きをしているか、ふと気になって見ていた。
ウォーミングアップのときに、最初「セッターはセッターで」あたためていたチームが在って、そのセットの正確性、というのを、ぴたっぴたっと求めるところに上がるセットに、ふと目を奪われていた。アップのフェーズが進むと、そのセッターはレフト、センター、ライト…と、交互に、その位置にいるアタッカーにリズムよくセットして、アタッカーはひとつひとつ正確にスパイクを打ち込んでいた。ただ、それぞれがAパス前提かね…みたいな感じで見ていた。そして、セッターは不意にツーを打ちたくならないのかね、と、なんとなく自分の脳みその中で何かをかき回したくなった。
試合が進んで別なチームで別なセッターの周辺を見ていた。監督がボールを投げ上げてからのセット→アタックなのだが、ボールが上がる方向が、微妙にAパスではない感じで、そこからどう仕上げる、というのをセッターに求めているように見えた。そして、何故か最後の2本はセッターが打つようになっていて、それを見ていて妙にほっとした。
セッターって、どういう経緯でセッターに為ることになるんだろうな。ということを、久々に考えた。たとえその場に赴いて見ようとしても、なかなか見られない、ほんとうに見たいなとおもうひとのことをおもいつつ。