/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

猛スピードでゆっくりと冬に向かってまっすぐ進めばどこかに春が

ここまでのあらすじ

最近、このブログで取り上げる内容の中心が、北海道の、大学をはじめとするバレーボール界隈、というところにシフトしている。
10月1日。あれは、大学シーズン後半のスタートとなった、選抜優勝大会が終わったその翌日だった。久々に見る大学チームの状況に一喜一憂したがトータルでは機嫌良く終わったその大会が終わって、月初と呼ばれるタイミングで、ある突然の報せを聞いた(強調:dhalmel)。

このたび、東レアローズ男子バレーボール部の古田史郎選手が9月末をもって退部いたしましたので、ご報告申し上げます。

http://www.toray-arrows.jp/men/topics/detail.html?key=F25EE5E0A7066B8C49257A8A000AC410

しましただと?で、どうしてて、どうするんだ?と…いろいろ頭をよぎったが、なんだか、第一声が「寂しい」だった。これは自分にとっても意外だったし、自分を知っているだれかにとっても驚きだったらしい。決して本線にいた贔屓選手やチームではないけれど、常にどこかで気にかかっていた。んだと思う。

確かこの名前を初めてブログに書いたのは、2005年12月。高校3年で選出された東西対抗でMVPを受賞したのを知ったあたりであった。結局この年の東西対抗については、高校の試合を見られなかったのだが*1、その後進んだ法政で、或いはその外のなにかで、と、わりと頻繁に見る機会があった。
こういうこともあったなぁとか(2008/09シーズンV・チャレンジリーグインターンとしてヴェルディに参画)。このとき吉野がヴェルディだぜ。

確か、この後、4年のシーズンに全日本へ招集され、所沢でおこなわれたワールドリーグでその姿を見た…んだったんだ。

東レに行ってからはなかなか見る機会がなかった。MBへのコンバートという報せは耳にしていたが…。最近見た東レは花巻でのセミファイナルだったが、既にいろいろと難しい状況ではあったのか、どうなのか…あのとき言ってたハコダテノカリスマとスタアウツノミヤの両方を擁した東レを一生懸命応援していらっしゃる方のブログエントリに、いろいろ感じるところを感じつつ、でもこれからどうするのだろう、などと悶々と考えていたものであった。

それから10日余り。ついったーのTLでしばしばその名を見るようになった。発信元は、こちらで応援している大学界隈。驚きの余り、即座にレスをしてしまったくらいであった。いったいどういうステータスでこちらにいるのだろうか、謎は深まった。

…って、その後、その、北海学園大学の公式ブログにもちゃんと書かれてはいたのだが→

また、元全日本代表の古田史郎さんが
最近では練習にきてくださっています!
(中略)
これからも練習に来てくださるので
みんながたくさんのものを吸収してもらえたらなと思います!

いよいよ今週!|Hokkai Gakuen University Men's Volleyball Club

コレカラモ?
なんだか胸に熱いものを感じつつもハテナがいっぱい飛び交った。

久々に

現在北海道の大学バレーは秋季リーグの真っ直中である。今週末に終わる。
リーグ中に練習見学というのも、という向きは、今も多少あるのだが、おそらくこれからわたしの職場が変わると機会が大きく減るのだろう、とか、シーズンの終わりが近いだろう、とか、全カレ見られるかわからんし、とか、キニナル、見たい…とか。いろいろな要素が重なって、昨日、仕事が終わってから、北海学園大学へ赴いた。昨日は夕方から夜にかけての練習日であった。

体育館には、10数人の部員に混じって、練習着に身を包んだ「史郎さん」がいた。

実は、それまでのリーグ戦で何度か見かけているのだが、まさにプレイせんとす、という状況に在るのを、とても久しぶりに見た。なんというか、そこに立っているだけで、ひと味もふた味も違う何かが伝わってきた。おそらく「まだまだここからあげていく」状態ではあるのだろうが、それでも(実は、故障云々についても(?)よく知らなかった)。何度「かっけー」とつぶやいたかしれん。練習の中でスパイクを打ったりサーブを打ったり部員にアドバイスをしたりAB戦でBに入ってリーグにスタートから出ているAのメンバーの前に立ちはだかったり決めたらBのメンバーと共に喜んだり…なんだか、うつつなのに夢なのかと思うくらいであった。北海学園の練習を見に行ったはずなのに、なぜか後半はしろーさん界隈ばかりを目で追ってたような気がするのはあえて否定しない。

それでも。

実は東日本インカレ前後から、ちょこちょこと北海学園におじゃましているのだが、こちらで練習を拝見するようになってから、しばしば「どうして気がついたらバレーボールの中に入っていってるんだろう」と思うことがある。互いに作用し合う、影響し合うというのは、その互いのカテゴリとか力関係とかそういうものだけで成り立つものではない、ということに、わたしは最近気がついた。「このひとすげー」なひとが中にいたとして、すげーひとから何かを受け取るだけではなく、すげーひと自体が何かを受け取る、そんな関係。東日本が終わってちょっとして、富良野での国体予選が終わった翌日に、北海学園に筑波から帰省した2人のビッグネームが来ていたのを見たのだが、そのとき思ったのは、「きっと与えるばかり、受け取るばかりじゃないんだよ、お互いに」ということだった。現状「史郎さんがいる」のは日常になりつつあるのかもしれないが、それは相互作用であるが故、なのだろう。きっと。

昨夜、そんなことを思いながら雨に降られながら帰宅して、そして一眠りして起きたらこんなんでてた。
http://hokkaidoclubvb.blog.fc2.com/blog-entry-393.html
お写真は昨日拝見したプラクティスシャツだわ。背中にBrazilって書かれてて、それがまたその広い背中にマッチしてて、すげーかっけーのだわ。現況については、全てこのリンク先にて説明されている。

何もかもよくわからん10月アタマに、発表を受けたついーとで「こっちに帰ってくるのかな」と冗談交じりに言っていた記憶が蘇るのだが、まさかほんとにそういうことになるとは。
「次のステップ」までの期間(でも、クラブに加わるということは、そう短い期間ではないはずで)、なので期間限定ではあろうから、どういうタイミングでどう見られるのかな、というのは若干謎だ。つい最近までV・プレミアに所属していたのだから、クラブカップには出られないはずだし。
でも、それでも…。誰かを動かして、誰かに動かされて、そんなことをしつつ、この地での次のステップが始まっているということなのである。

北海道クラブは、今週末に南幌で開かれる道央大会に出場するという。早速出てきて「はんそくーだよー」などという賛辞を浴びることになるのだろうか。しかし今週は大学リーグの最終週。せめて1週ずれたらなぁと思ったが、それはそれで。次の機会を楽しみにしている。

そういえば、古田退団!で衝撃を受けたその日に、こんなつぶやきをしていたなぁとか。

これも実は北海道クラブにいる選手のことだったりしたんだよなぁ。ちょうど国体直前でだなぁ。

いろんなことが、いろんな考えが、ぐるぐる回って、回るとまた、そこにうつる景色がたのしくなる。わたしが今そのもろもろを目の当たりに出来るということは、案外バレーの神様みたいなひとも見捨てないでいてくれてるのかな、などと、ふと考えているのである。

どうかみなさま達者で。ほんとに。

*1:確か両国であった相撲のなにかとハシゴした