/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

2012天皇杯のまとめ

決勝は年末なのに早すぎるというなかれ。ことしのわしの天皇杯はたぶん終わったんだお…
本来「天皇杯皇后杯」と併記するべきなのだろうが、皇后杯のほうをあまりちゃんと見ていないことに気がつきましてうぬぬ。皇后杯と聞くと、未だに思い出すのがとどろきアリーナNECを破った嘉悦。

北海道×2

今季は初めてホーム北海道での天皇杯であった。天皇杯が始まってから去年までは、主に関東の都県予選とブロックラウンド、たまに東海ブロック…という観戦状況であった。
ことしから見ている北海道が上記の地域と違うのは、「都道府県」と「ブロック」の示す範囲がまったく同じであることだ。同じ枠組みに対して、2回に分けて予選会がおこなわれるのはどんな感じなのだろうか…と素朴な疑問があったのだが、実際に見終わった今、やっぱりその疑問は残ってしまった。

「北海道予選」は7月に、「北海道ブロックラウンド」は9月におこなわれた。後者に直接推薦される各カテゴリのチームと、その権利を持たず、進出を目指すチーム。正直なところ、両方を合わせて9月の上旬か中旬くらいで、でっかいトーナメントにしちゃったほうがいいのではないだろうか、と思う。9月上旬か中旬というのは、各カテゴリにとってとてもありがたい時期なんじゃないだろうか。ことしはまぁ別格として、通常当地では涼しくなり始める時期であり、国体やリーグや春高予選等々に向けてのほどよい前哨戦な時期であり。大学チームの場合、ブロックラウンド直行ができないチームが、試験期間に片足突っ込んだ時期である道予選に出場するのにはなかなかモチベーションが上がらんともいわれるし。ことしみたいに両方札幌で、ということであれば、わざわざ2回に分けることもなかろうに…というのが、率直な感想。
わたしはかなり天皇杯スキーなので、天皇杯周辺にまつわる論議が拡がるときに「あの大会ほんとに要るの?」的な話になるのを非常に怖いと思っている。もともと後発のトーナメント大会であるがゆえに、ちょっと立場がアレかもしれないし、(前のレギュレーションによる)よき黒鷲を懐かしむ方向性はあるのだろうとは思う。ただ「都道府県単位でクロスカテゴリな面白い試合が見られるのは天皇杯だけ!」というアドバンテージは、自分の中でものすごくでかい。その件については以前から再三らぶれたーのようにして書いてきた。たとえば去年は千葉から。ことし、2回の北海道絡みで印象に残ったクロスカテゴリといえば、道予選のnakaichi2001-札幌啓成とブロックラウンドのmagic-厚別北中、だったなぁと。それぞれの持ち味をちゃんと出しつつ、おにいさんが何かを示した、という試合であった(ちょと毛色は違うけど北翔-SPR2011とかも)。殊にことしの北海道予選に関しては、つよいクラブがその段階でつぶし合わざるを得ない状況になっていただけに、ついつい「それ1発でええじゃないか」と思ってしまうのであって(逆に国体予選は一発だが、それゆえに、「都道府県予選に出ていた他チームのメンバーを含めて再編成」*1ができないのが難しいところだと思ったり)。ひとつにまとめて20-30チームの大トーナメントにして、宮崎ばりのでかい予選にしてもええんじゃないのかなぁ…くらいのことは思った、わけである。道予選で見たいチームが出てこなかったというのを字数を拡げて書いただけとは言わぬ。チームスタッフで出るか選手で出るか困りそうな方が複数いそうなことについてはあえて触れまい(ふひひ)。

ブロックラウンドその先

以前はブロックラウンド通過のあとは対戦相手のどちらかがホームという状況でセミファイナルがおこなわれていたのだが、今はいきなり12月に集められてファイナル、ということに変更になってしまった。さっき「1箇所に」と書きそうになったが、今回はまずは東京と都城の2箇所である。「その緒戦の次」からプレミアが登場ということになる。
ひょっとして、いや、しなくても、どちらに遠征するかは組み合わせが出ないとわからん、ということになるのだろうか、ということではある。
しかも(初めて聞いた話ではないような気がするが)、ブロックラウンドを勝ち上がって進出したら進出したで、チームにとって高額な登録料が求められるともいう。
競技におけるお金の問題は競技者、観戦者、開催者、それぞれにいろんな立場や見解があるのだろうから、一言ではまとまりそうにないのだが、この大会自体の賞金が高額であり、それを取得するとみられるのが多くの場合プレミアであるというあたりが、ことをちょっとややこしくしているような気がするのである。
これはごくごくごく個人の感想だが、クロスカテゴリの思わぬ出会いと化学反応が見込まれるブロックラウンドまでと、ファイナルとは、同じ天皇杯でも別の大会じゃないだろうかと。あえて2010年の暮れに感じたあたりのことを棚に上げて書いてみる。

結局天皇杯を誰がどうしたいんだろう

ブロックラウンドの件に戻る。「バレー好きにはたまらぬ食べ放題バイキングだけどたぶん食べきれないうちに店が閉まってしまう」関東ブロックラウンドについて、毎年、変わっていることと変わっていないことがある。
変わっているのは会場。2007年、1回目の東京都(立川市)を皮切りに、ここまで関東各都道府県持ち回りであり(2008秋葉台=神奈川→2009小瀬=山梨→2010ひたちなか=茨城→2011鹿沼=栃木→2012前橋=群馬。あ、千葉がまだだ)、ものれいるの駅前にある*2立川・泉体育館を別にすると交通の便がガガガであることは否めない。
変わっていないのは組み合わせ。なぜか東海はいつもAの左端にいるとか、ブロックラウンドから登場のチャレンジリーグチームの多くは1回戦からの参加になるとか、大学はどういう経路でブロックラウンドに至ったかはあまり関係なく似たような位置に入るとか。抽選とかしているのだろうか。毎年思うのだが、というか、おそらく毎年自分ではない誰か(複数)がどこかしらで語られているのを見ているのだが、なんで変わらないのだろうと思って問いかけようとしたら問いかける先が毎年変わる、という、どうにもならない状況に気がついたわけである。同じマクロ(だけ)が引き継がれてるのかなと邪推してしまいそうになるくらいに。

天皇杯が黒鷲から枝分かれした経緯は聞いたような聞かないようなやっぱり聞いてないのだが、せっかく大会として面白い要素があるのに…と現状では溜息をついてしまいがちな事象が多すぎる。プレミアにとってはトーナメント戦が多すぎて…ということであれば、やっぱり何らかのかたちで黒鷲と再度融合をはかることも視野に入れざるを得ないのだろうかな…[以下妄想開始]。たとえば黒鷲からプレミア以外の枠を取っ払って、取っ払った8枠を現行の天皇杯セミファイナル1回戦勝者(ブロックラウンドのあと8箇所で試合するとして)に割り当てる…とか。この場合、高校や大学は代替わりが避けられなくなるのだが、それは今だってそうだしぃ…(あ、ゴールデンウィークにリーグ戦ができなくなる地域がありますなぁ…あれ?あれれ?とか[妄想終了]

*1:規定上それはできると聞くし、実際に出てきたメンバーを聞くとそういう編成もなきにしもあらずのようだし

*2:ものれいるは高いけど、それはまた別の話として