/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「僕のヒーロー」

iceboxさんとこで拝見した記事を皮切りに、その後高松やら稲城やらでわしもいろいろ考えた…と。

読んでいて、新鮮な気づきが多々あった。

Jリーグの場合は、ある程度まとまった年数を経て、その中での諸々の方向付けや活動を経てある程度形になっている「地域密着」だが、現状、バレーボールの場合は「地域密着」への道筋が曖昧である。むしろ、現場で見ている層からすると、あまり重要視されていないのではないかとすら思われる。これは、チャレンジリーグで見る限り、企業チーム/クラブチームの違いとも関連性が薄いように見える(プレミアでも、端から見ていると「地元だから」盛り上がっているわけでもなく見えるしなぁ…)。

V・チャレンジリーグは10週開催されて、「どこかのチーム地元」と、「特に関連のない地方」の開催が混在している。東京や愛知は前者、しかも複数あるところでの開催が多々あるため、「どこのホーム」観は薄い。東京フェスティバルに至っては、あとあとになってよくよく考えると「東京という地方での一斉開催」だったのかもしれない。

高松は女子のチーム(四国Eighty 8 Queen)はあるものの、男子としては完全な地方大会。しかし、ここにつくばがグッズ販売ブースを出して交流イベントを行ない(試合終了直後だから寒そうだったが)、ヴェルディは試合終了後に撮影会を実施していた。人手の関係もあってか、特定の時間のみの開催であったが、おおむね盛況であったもよう(グッズはどのくらい売れたのかなぁ)。

面白かったのは、つくばでもヴェルディでも、その日活躍した選手に対し、正直に行列が出来ていたこと。恐らく、雑誌やTVでの予備知識があって、その選手に向かっていったひとはいなかっただろう。試合当日プレーを見て、また、その活躍する姿を見て、一気に「その場所で」ヒーローが生まれていた、ということであろう。
これは(当方は行かなかったのだが)長岡でのチャレンジリーグでも、同じような現象があったとのことで、後日微笑ましいブログエントリーをいくつか見かけたものであった。

あくまでも「いいな」と思わしむるものがあれば、ひとはそこに興味を抱くのだろうし、その「いいな」を如何に大切にしていくか、が、これからのバレーボールには大事なんじゃないかとは思う。まぁ「いいな」のキッカケはいっぱいあるのだろうけど、それは煽られるモノでもないし。

最後に一点、エントリー読みつつうなずきまくった一節を紹介→from http://blog.livedoor.jp/hk1848re/archives/51237337.html

子供たちにとっては、目の前で素晴らしいプレーを観せてくれた選手がヒーローです。そこには、全日本もプレミアもチャレンジもないんだと、改めて今回思いました。全日本も、プレミアも、チャレンジも、地域も、子供たちのために、どんなときも一生懸命なプレーで、記憶に残る選手、チーム、身近に感じられる等身大の存在であってほしいと願っています。

…バレーボールの「興業」は、もう、そこへは立ち返れないのかなぁ。