/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

そのままでいいのだと


4年経ったんだなと思う。4年といえば、大学生が入学してから卒業する(ことができれば)までの年月でもある。関東では春高三羽烏と云われたあたりの世代が入学して、しかし、その初っぱなのシーズンがすっぽり無くなったんだなぁと。そして、昨今新しい道に進む話がちらほらりの当時新4年世代にとっても、リーグがひとつすくなくなったんだなと。

勿論、それが過去であるわけがない。現在進行形でいろいろ進んでいること、どうにかしなければならないことは、山のようにある。ひとそれぞれにいろいろ抱えている中、これはわたし個人の話である、という註釈をつけつつも、ことばを先に進めることをご容赦いただきたい。

その日、が直接のきっかけではないにせよ、それを遠因として(か)、自分の在りようについて、大きな転機になりそうな出来事が、その月の後半に大きく押し寄せた。解決しきれないことがいっぱいになった。周りからどういう風に見えたのかはよくわからない。走りながらしばしば考えたり話し合ったりする時間を持ち、大きくふたつのことを決めた。
秋が終わる頃(きょうのカウンターによると1242日前だそうだ)に、生まれた場所に戻ることと、その場所の引き出しにあったはんこを10数年ぶりに引っ張り出して暮らすことになった。

いろんなことが心配になったのを記憶している。生活ががらっと変わるわけだから、それまで自分の中心に在ったものから、徐々に軸足を移していか「なければならない」んだろうかなと思っていた。具体的には、もう、そんなにそんなにバレー見られないんだろうなと思っていた。見なくても、なにかべつなことに楽しみをみつけ「なければならない」のかな、と、そう思っていた。移動もばかにならないし。

…そう思っていたのが嘘のように、今、ありがたいことに、東京にいたとき以上にバレーに親しみ、触れることが出来ている。たぶん、あの年の秋のあとには想像もしていなかったことなんだろうな。全日本インカレに行くところまでは決めていて、そこからは穏やかにフェードアウト「せざるをえない」と思っていたのが、そこからおおきな方向転換をさせてくださった大きな存在があったんだなと。

地元に、見つめていける場所が見つけられたこと。そして、遠く離れたけれど、ホームが、ホームになったこと。

4年前、週末に行こうとしていた場所は、去年、かけがえのない存在を感じられる場所になった。そのことを噛みしめながら、ちょっと前に赴き、今、大学の大会が開催されている別府方面に思いを寄せてみたりする。