NBL(新リーグ)説明会を聞く
本日も昨日に続きJBL@きたえーる。何故か試合後だと思いこんでいた、きたえーるサブアリーナで開かれる「NBL説明会」なる催しについて、よくよく確認したらスタートが11時だという。実は昨日の(?)エントリを書いている間に気がついたのだが、そこからがーっとダッシュで支度をしてきたえーるへ急いだ。ちなみに、本日、試合自体の開始は14時。
※検索で来ちゃった方のために若干註釈:これを書いている者は、これまでバスケットボールの試合を生で3回くらい見たくらいで、こまけぇことはなーんにもわからん者です。これまでに見たのは全てJBLのレバンガ戦。
サブアリーナ入口には「新リーグ説明会会場」と書かれた紙が貼られていた*1。サブアリーナに行ったのは東日本インカレ(バレーのね)以来。中に入っていくと椅子が並べられていて、椅子にはパンフレットが置かれていた。「NBL」のでかいロゴが中央に書かれたパンフレットを開くと、新リーグの概要が書かれていた。ビジョン、ミッション、チーム構成…。(内容はサイトにもまとめられている→http://www.japanbasketball.jp/nbl/outline/)
説明会が始まる前にざーっと読んでいたのだが、何故かまず目についたのが「つくばが西?」だった。
NBLは12チーム構成で、6チームずつの2カンファレンスに分けた状態で(2013シーズンは)始動するのだが、そのチーム構成が下記の通り書かれていた。
- イースタン・カンファレンス(レバンガ北海道、リンク栃木ブレックス、千葉ジェッツ、日立サンロッカーズ東京、トヨタ自動車アルバルク東京、東芝ブレイブサンダース神奈川)
- ウエスタン・カンファレンス(デイトリックつくば、アイシンシーホース三河、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋、和歌山トライアンズ*2、兵庫ストークス、熊本ヴォルターズ)
「なんでつくばが西?」「こりゃ西は独走になっちゃうんじゃないのだろうか」みたいな声がちらほら聞こえる中、時間になって説明会は始まった。
説明に立ったのは、リンク栃木元代表、現・新リーグ運営副本部長兼COOの山谷拓志氏。何はさておき、新しいことが動き出すにあたり、かように説明の場が設けられ、そこで話を聞きたい者が自由に入って話を聞いて、質問や意見をぶつけられる機会がある…ということ自体がすげぇよなぁと思うのだ。
話の中にあったキニナッタポイントを以下に箇条書きにする。メモを読み返しているのだが、なんだかボリュームがありすぎてたいへんなことになっているので、おそらくもっとまともに書いているところがあるのでしょう…
新リーグの枠組み
2013シーズンの開催概要
- イースタンカンファレンス、ウエスタンカンファレンス各6チームに分ける。チームにとっての遠征費の節減にもつながるとみられる*3。
- 分かれたからといって別カンファレンスとの試合が極端に少なくわけではない。同一カンファレンス内での総当たりは6巡、カンファレンス間の交流試合は4巡。
- つくばがウエスタンに回ったのは、関東6チームの協議によるもの。来シーズン以降にチームが増えたりした場合には枠の見直しもあり得る。
- レギュラーシーズンは9月に始まって来年4月に終わる。カンファレンス間の交流戦は12〜2月(除く:オールジャパンの期間)に行われる。
- 5月の1ヶ月かけて、クォーターファイナル→セミファイナル→ファイナルとおこなわれる。
- 開催は土日メイン。日程によっては金曜日や祝日に行われることもある。
「和歌山トライアンズ」について
折しもパナソニックトライアンズが試合に来ているということで、若干の説明が行われた。
- 2/9に会見が行われた。
- 企業の思惑はさておき、バスケ界としては財産であるチーム、残すための努力をした。また、ファン等からの存続を求める声が大きく響いた(存続署名が3万人集まった)。
- 最終的に公表できる状況にはないが、現在のところパナソニックから半数の選手はそのまま和歌山入りする見込み。
- 和歌山は松下幸之助氏生誕の地であるなどパナソニックにとっても縁の深い土地である。
- 練習およびホームゲーム開催のメインスタジアムとして、ノーリツ鋼機の体育館を使用する。この体育館は約2000人収容可能、冷暖房完備の上、現時点での稼働率が非常に低い。
- 和歌山には現在野球の独立リーグ所属チーム(紀州レンジャーズ)、サッカーではJリーグ参入を目指して戦うチーム(アルテリーヴォ和歌山)があるが、国内トップリーグに所属して戦うプロチームはこれが初めてとなる。
興行と集客に関して
NBL登録審判
- 各協会からのヘルプ等の位置づけではなく、徐々に「NBL登録審判」を増やし、リーグが責任を持って育成管理していく。
全体の話を通じて「今はそうだけどもこれからもずっとそうではない」*5という姿勢と、「チームのミッション」としての興行、集客への意識付け…というあたりが印象に残った。バスケ界もさすがの強者をお持ちでいらっしゃるなぁと。
まぁ、「集客はチームの自助努力」と言い切れるのは、その前の段階で完全にホーム&アウェーを確立できているからこそなのかな、という気はしてて、おそらくとあるVリーグ辺りの場合、それがいちばんの課題になるのだろうが…。
「興行としての1試合」をどう捉えるか、については、説明会終了後、そのままメインアリーナに入場し、試合終了までその空間をたゆたぅていた…ところにまた別の感想があったのだが…書ききれないや。
あと、観客に関する何らかの分岐点が、現状においては2000-3000人にあるんだなぁというのもひとつの要認識事項として。そこそこ入った今日のきたえーるが2700名ほどで(超満員だと5000人くらいっぽい)、和歌山の本拠地が2000人くらいで、集客に関しては「3000人、全部社員でもいいんです」というごはつげんと…。
となりのフロアのことはよくわかんないのでこのへんでお開きにしようかなと思っているのだが、何にせよ札幌に住んでいる以上、このチームがここにあることへの喜びと感謝は忘れないようにしないといかんなぁ…そう思った。応援リーダーさんも仰っていたが。(あ、モッパーが北海高校さんだったから書いてるわけじゃないよ