/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「ひとりで」という単純な話にはならないし、ひとりではない

バレーボールにおける、猛打賞と猛打賞メーカーについての話は、ループしてしまうものである。それはよくわかっている。
特定の誰かへの依存度が高い→そういうのはつまらない、という風に推移する文章というのは往々にしてあるのだが、今回優勝したチームに関して、その枠に填めてしまうことには非常に違和感がある。
たぶんその違和感を支えてくれたのが、ちょっと前にひとりのセッターに伺ったひとつの言葉だったのだろうなと思っている。あの時間は自分にひとつの見識を与えてくれた気がしている。

木場田「理想をいうと、外国人に上げないで勝てれば一番いいんですけど、確率的にとか、日本のチームは外国人選手をOPとかWSに据えてエースにして、やっぱり頼らないと。かといってあげなかったら外国人はすねちゃうんで(笑)、そのあたりをうまく持ち上げつつ、頼るところは最終的に外国人になっちゃうので、それまでの展開とか、攻撃のパターンだったりとか、いちばん大事にしてますかね」

セッターとして、チーム最年長として-木場田和希・浜崎勇矢 | バレーボールマガジン

(このページのセッター論的な何かが繰り広げられる場面が、個人的にすきだ。その次のなんぞもう、わしが○○ったきっかけみたいなもんだし←やめなさい)このことばを紡いだご本人が、取材翌日の試合でそういうのを具現化しちゃってすごいところを顕したところを拝見出来たのは、ほんとうに痺れたなぁ。と、あらためて。
20160227|OitaMitoshi-TUSG

かなり前から(V・チャレンジでほかのチームがなかなか取り得ないチーム形態だからなおさらなんだろうけど)、このコメントを引き出したチームに関しては、その疑問は抱いていた。せっかくの機会なので、その疑問を素朴にぶつけてみようと思った。太線の部分をどう愉しむか、なのだろうな…ということを思い、そこから、各々のセッターが何を考え、思い、求めているのか、というところに、思いを馳せるのではあった(そういえば、今回、V・プレミアで優勝した男女のチーム、いずれもセッター3人*1ベンチに入れていたんだなと)。

この週末、東京で日本バレーボール学会の大会がおこなわれる。そのテーマが「セッターに求められるスキルと戦術」である。行きたい。すごく行きたい。プログラムは公開されている(PDF)が、当該テーマのみならず、いろいろいろいろそそられる項目が多い。たとえば一般発表での「北海道開催におけるVプレミアリーグ観戦者特性について」*2とか…(北翔の永谷先生といえば、Fリーグ会場で調査をされていて、ご挨拶したことがあったり)。さんがいあーとしては勿論げんちゃんさん筆頭のあれとかかつもとおやこ研究とか(そのシステムキニナル)そのあたりも気になったりする。

で…あれです。本題。セッター。答えはないし、ないからこそおもしろいのだということを、中の人は非常につよく胸に刻み、刻んだものが読んだ方々に深く刺さってたらいいなぁと思いつつも、またキニナルと言ってみるのである。たぶん、何かを胸に抱いた者同士で語っていくのが、いちばん有用なのかもしれない。そう思った。個人的には2014年2月以来、そのあたりの景色ががらっと変わった。変わったから、見たいと思うものも、かなり増えた*3

嗚呼、議論でもなんでもなく、ただ語ったり駄弁ったりしたい。そういう場所がちょっと敷居が高そうなその会場から先に続いていたらいいのだけれど、あいにくわたしのその週末は、はーどなわーくから始まるのであった。しゅん。飛べないよ。

*1:パナソニックリベロ1人を含め3人セッター

*2:標本が少なすぎるよぉだってこないんだもんとかそういうのは言いたいけれどうう

*3:白状すると、だから、観戦メモの度合い、けっこう減った