/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

横断幕が出てきた

このシルバーなんちゃら、実家に帰っている。
ここまで時間を取って実家に滞在するのは久々なので(あっ正月とかあるけどそれは別、か)、大々的に、部屋の奥にしまいこんでいたいろいろなものを整理してみることにした。

結論からいうと、実にいろいろなものをしまいこんでいた。というか、旧いバレー雑誌とか、プログラムとか、そういうものは踏ん切りがつかずにまだ手付かずなのだが…(たまに、拙ブログでも蔵出し企画をするが、それはまた次の機会にということで)。
大きいものとしては、すでに接続する先のない旧いMacintoshの周辺機器とか、そのMacで遣っていたソフトとか、実家に送ったままになっていたセガサターンとか、そのソフトとか…いろいろ切なくなるものがほとんど。あとは、割と揃っているコミックスとか。

棚を2単位ほど空けたあと、不意に棚の下にあったダンボールを開けた。いろいろな時期に、いろいろ夢中になった形跡が、そこにあった。後年、カープ女子とかいうことばが出てくるとは思いもよらなかった頃にこしらえた、トレーナーとかTシャツとか、その頃のオフィシャルなハッピとか。ドーハのなにやら、のころのサッカー日本代表のレプリカユニフォームとか(珍しく背番号をつけたのだが、その番号がくっついちゃったりしていて切なくなった)。

更にその奥に、紐のついたカラフルな布が3枚くらい…

かつてつくった横断幕だった。

2枚は同じ袋に入っていて、1枚は長さ2メートル位、もう1枚は1メートルくらいの幕だった。いずれも、札幌競馬場の許可証が下部にホチキス止めされている。
その2枚の幕は、カッティングシートで文字を切り出し、布の上からアイロンで圧着してつくっていた。自分の幕のつくりかたのなかではマイナー?なほうである。今見ると、文字が剥がれかけている。ただ、いうてることはよーわかる、というか、そのときの気持ちはじゅうぶん思い出せる。
長い方の幕には「どうどうと クラローレル」とある。おそらく、その文言は当時の所属厩舎&主戦JKである「堂山」になぞらえたのだろう。そして、地方馬として中央のレースにしばしば出ていた当時の躍動感を現していたのだろう。地方所属のまま出走できる中央のレースがあった4歳(当時の呼称。現在でいえば3歳)時、札幌のレースにも出たし、その後府中でも出走した。
その幕に府中での許可証も貼られていたが(行ってたんだなぁと)、そのレースは2着。翌週連闘で臨んだレースは、確か仕事の日で、当時街中にあったシゴトバから、昼休みダッシュでWINSに駆け込んで見たんだった。「府中で勝った初めての地方馬」になった馬だった。(ぐぐったらその時のことがわかる記事が出てきて懐かしく拝読した。文中に出てくるのはたぶんわたくしである→http://homepage2.nifty.com/tategami/2004/doei/kuraro.htm
クラローレルといえば(もちろん)その名前と、当時の呼称でいう4歳時の活躍が話題になりがちだが、驚くべきは、そこから10年以上現役を続け、14歳(今と同じ数え方)まで走っていたことなのかなと。一度このブログにも書いている。その、2009年に、当時新人だった黒澤騎手を鞍上に走ったのがラストレースだったという。黒澤騎手のその後の活躍を、しばしば読み慣れた大好きな文体で拝見することができるなど。なんだか嬉しい限りである*1。→黒澤 愛斗騎手(北海道)|ジョッキーインタビュー|地方競馬ならオッズパーク競馬
もう1枚の幕はそのクラローレルと同厩だったシダソルジャー。札幌での3歳(当時)戦で勝ち、中央の重賞である札幌3歳ステークスに出走した。そのときに幕を張った。レースのあとしばらく音沙汰が無いと思ったら、中央入りしていた。
行間に書きたいことや書きたくないことがいろいろ散りばめられているのだが、確かに、この…1998年あたりは、馬に彩られた時期だったんだなぁとしみじみ。このときご一緒した方々とは、わたしが再び札幌に戻ってきて以降、しばしばお会いする機会があったりするのが、ありがたい。今年の開催は結局行けなかったが。

もう1枚の横断幕は更に大きかった。サッカーの現場に張った幕だった。ベッドの上に乗りきらなかったので、おそらく3mくらいでつくったんだと思う。保存状態はこちらのほうが良くて、アイロンをかけて若干穴を補正すれば、今でも張れるんじゃないかと思うくらいである(張る機会がないけど)。
幕の右下に、1993…と、つくった日付が入っている。つくりて本人は現地に行けなかったが、応援するひとによってその幕はドーハに張っていただき、その一部始終を見届けて、わたしの手許に帰ってきたのだった。何人かの方の寄せ書きがある。それぞれに元気かしらとおもうくらいには、時が経っている。サッカーといえば、過日久々に生で見たのだが、前後半各45分+α、集中しているのが、たいへんだーと思うようになっていたのでびっくりしたところだった。

たぶん、この幕をつくるもうちょっと(いやかなり)前、バレー会場に張る横断幕もつくったことがあったのだが、流石に、そこまでは出てこなかった。

バレーボールを見ていた時期があった。またバレーボールを一生懸命見ることになるとは思いもよらぬ時期につくったのが、前述の3枚の幕だった。ただ回帰したのか、それぞれの時期にそれぞれに馳せた思いのようなものも、今に繋がっているのか、そのあたりはよくわからないが、こう見えても、ひとりの人間の中に記録されたものなのだなと。

*1:そういえば過日、どこかで、小柄なアスリートの話になったなぁ。騎手には小柄な人が多いけれど、その中でもひときわ小柄だなぁとか